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地形図管理方法



地形図のありがたさ

ツーリングとなれば、必ず持って行ったのが地形図だ。
最近ではスマホやGPSの普及により、地形図なしでもツーリングが可能となった。
しかし、やはり紙地図の有難さは今でも捨てがたい面が色々とある。

皆で一度に見ることができる。並べて広いエリアを一度に見ることができる。
スマホやGPSの小さな画面では、こうしたことが出来ない。

やはり今の時代でも、5万図を常に持って走るのがサイクリストの基本だと思う。
そこで今回は、この地形図に関しての話題だ。


地形図所有枚数

さて、地形図を
いったい何枚持っているのか、ちょっと数えてみた。
●20万図(62枚)  ●5万図(303枚)  ●2.5万図(51枚) 合計416枚 あった。

現在折り畳みコンテナ3つに収納し、積み重ねて保管している。
よくもまあ、こんなにたくさん買ったものだ。さすがにこれだけの枚数となると、管理方法に結構悩む。
枚数が少なければたいした問題ではないが、さすがにこの中から1枚の地図を探すのは大変だ。


3つ折りの不満

ここでの話は、サイクリング用、それもフロンバッグのマップケースに入れて使うための折り方だ。
一般的に、買ってきた地形図の余白部分を折り、2つ折り後、3つ折りにしてマップケースに入れる。
フロントバッグのマップケースもそのサイズに出来ているため、このサイズが基本だ。

しかし、地図をこのように折って保管するとなると、かなり厚いため相当保管スペースが必要だ。
またフロントバッグの中でも、枚数が多くなると結構スペースを占領する。
さらに、地図名が隠れているため、3つ折り状態から1枚の地図を探すことは難しい。

折り方に関しては、様々な人が、いろいろアイデアを披露している。
しかし、どれもこれも手間と時間がかかる割にはいいものがない。

一部をハサミで”切って”見えるようにする、インデックスのラベルを”貼る”、といった手間が多い。
そんなことはしたくない、もっと手軽に管理したい。これが今回のテーマだ。

やりたいこと
●切らない  (買ってきた新品の地図にハサミを入れるなんて行為をしない)
●糊付けしない(余白部分が邪魔なので糊付けすると気持ちいいが、1枚処理するだけで大変な作業だ)
●貼らない  (インデックスラベルを貼ったりすることも、とにかく手間がかかって大変。メリットなし)
●嵩張らない (折れば折るほど厚みが増す。出来れば薄くして管理出来れば一番いい)
●探しやすい (1枚の地図を何秒で探せるか? 探すだけで相当なストレスになる)
●片付けやすい(使った後、元に戻すのに手間がかかるのでは疲れも倍増。できれば適当に片付けたい)
●保管しやすい(大量の地図を保管するには、シンプルで省スペースな保管方法が一番)
●使いやすい (折りすぎると、3つ折り状態に戻すのが大変。そしてシワが増えて見にくくなる)

こうした不満を少しでも解消したいと、1枚の地図を目の前にあれこれ考えてみることにした。
それでは最近の、地図の購入から、折り方、使い方、そして片付け方までの流れを紹介しよう。


地図を買う

ツーリングのプランニング段階で手元に欲しいのが地形図だ。イメージ作りにはやはり大きな地図がいる。
「地形図一覧」から、対象の地図を持っているか確認し、持って無ければ購入しに行く。
私がいつも買いに行くのが「日本地図センター」だ。ここへ行けば全ての地図が手に入る。

購入する際は、備え付けの用紙に必要な地図の種類、名称を書く。
枚数が多い時は書くだけで大変なので、最近はこうしてコピーした用紙を手渡すようにしている。
購入してきてまずやることは、地形図一覧に赤丸を書き込む。


地図を折る

さて、新品の地図を折る段階になるが、この折り方に関しては、色々な人が色々な方法を紹介している。
何が正解で、何が間違っているという問題ではなく、いかにその人にとって使いやすいかである。

使う目的が登山、自転車、街の散策では使い方も、折り方も違うだろう。
収納方法によっても、小さくたたんだり、ティッシュBOXに入れたりと千差万別だ。

実際の折り方
1.余白部分を左右を先に折り、その後上下を折る。
2.下半分を上に持って行き、地図名の下に潜り込ませる。


3.さらに半分に折れば、4つ折りの四角い地図が出来上がる。地図名の漢字がインデックス代わりに表示される。
 (かな文字も表示されるが、漢字の方が文字も大きく見やすい)
4.私のALPSフロントバッグの前方には仕切りを入れたので、そのままのサイズでピッタリと収納できる。

縦に入れているので取り出しも簡単だ。以上、やることはこれだけだ。
何も切らず、何も貼らず、6つ折りではなく4つ折りで終了だ。これで厚さも軽減できる。(4/6=0.66)


地図を管理する

4つ折りの状態で、20万図の区分ごとにクリップでまとめている。
このクリップのラベルだけは切ったり貼ったりすることになるが、最初の1回だけだ。

保管枚数に応じてクリップの大きさを変えている。100均で大中小のクリップを購入してきた。
5万図、2.5万図は一緒にまとめていて、20万図だけは全国の地域別のクリップにまとめている。

クリップで束ねる順番はメチャクチャだ。
地図番号順でもないし、あいうえお順でもない。そんな労力をかけたくない。
クリップに収まらなくなったら、より大きいクリップに引っ越しする。


地図を探す

ここまで保管が完成していると、1枚の地図を探すのは簡単だ。
まずは「地形図一覧」から欲しい地図がどの20万図区分に属しているかを確認する。
そして折りたたみコンテナから、該当のクリップを見つけたら丸ごと取り出す。

そのクリップの束から、必要な地図名の一文字を、クリップを外さずにパラパラとめくって探す。
クリップが真ん中だとめくりにくいので、ちょっとずらせばめくりやすくなる。

一つのクリップの中に、同じ文字はまず存在しないので、一発で見つけられる。
1枚の地図をこの束から探すのは、ほんの数秒だ。見つけたら、クリップを少し開いて引き抜く。


地図を使う

現地で地図を使うときは、フロントバッグから取り出して、通常の3つ折り状態に戻す。
すでに折り目がついていれば簡単にマップケースに入れられる。折ってなければ、その場で3つ折りにする。

最近は消せるラインマーカーが便利なので、予定のコースにはラインを引くようにしている。
やはり目立つラインはとても見やすい。いちいち細かい道を追わなくても済む。


20万図も同様に管理している。20万図には、さらに峠名を赤くマーキングしている。
赤く囲った峠名を眺めていると、新たな旅のヒントにつながることも多い。


一人で走っている時は20万図の出番は多いが、仲間と走っているときはほとんど出番はない。
アフターサイクリングには、5万図よりも20万図を眺めていた方が心が安らぐ。


地図を片付ける

楽しい旅から帰ったあとは、地形図も元の場所に戻してあげる。
片付けは簡単だ。元あったクリップに束ねるだけだ。並びなどどうでもいい。

この管理方法にしてから、本当にストレスが無くなった。
地図を探す手間が激減し、必要な物がすぐに探せるようになった。


最近地図センターに行ったときにもらってきた「地形図一覧」。

これまで、20万図、5万図、2.5万図が別々になっていたのだが、一つにまとめられた。
オレンジのラインを引いたのが20万図の区分。青字が5万図、黒字が2.5万図だ。

一つの表になって便利になったのだろうが、自分としては別々の方が見やすかった感じがする。
「地形図一覧」が変更になると、旧データを移し替えないといけない。これが結構大変な作業だ。

今度はこっちの管理がストレスになってきた・・・


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