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リモコンシャッター



あるサイクリストのホームページを見ていたら、こんな写真が掲載されていた。

ソロツーリングにもかかわらず、峠越えの連続写真を見事に撮影している。

おや? これはどうやって撮影しているのだろうか? と不思議に思った。


解説を読んでみると、どうやら”リモコンシャッター”なる物を愛用しているらしい。

すでに何度もツーリングに使用しているようで、写真もなかなか素晴らしい出来栄えだ。


デジカメのセルタイマーでは1枚しか撮れないから、こんな連続写真は不可能だ。

インターバル機能の付いた機種なら1秒ごとに撮影できるかもしれないが、自分のデジカメにはその機能はない。

こちらのサイトより写真をお借りしました。
(https://ameblo.jp/pineapple99/entry-12611894774.html)


さっそく同じものを購入してみた。

なんと、こんな低価格で売っているではないか!


ミニ三脚までついて、送料込みでこの価格だ! 

あまりの安さに心配になるものの、だまされてもいいやと到着を心待ちにする。


届いたセットは素晴らしかった。品質も良く、雑な作りはまったくない。

ケース、クロス、ストラップもついている。もちろんリモコンの電池も入っている。

総重量は114g。これならまったく負担にならない重さだ。


スマホをセットするとこんな感じになる。三脚の脚も伸びて、安定感もちゃんとある。

うーん、ここまでは文句なしの100点満点だ。


リモコンの裏には電池のふたがあり、CR2032Lと書かれたボタン電池が1個入っている。

リモコンにはボタンが二つあって、「iOS」「android」と書いてある。


ボタンの大きさが違うのは、間違えないように、という配慮だろうか? 

自分のアンドロイドスマホでは、どちらを押してもシャッターがきれた。


ツーリングで使用後判明したのだが、

「iOS」ボタン1回押す→1枚撮影、長押し→連続撮影

「android」ボタン1回押す→1枚撮影、長押し→反応なし

という動作だった。適当に押していたら、連続撮影だったり、1枚撮影だったりと悩んでいたのが解決した。


リモコンにはON/OFFのスイッチがある。

ONにするとブルーのLEDランプが点滅し、スマホとのペアリング待ち状態になる。


スマホ側でブルートゥースの接続処理を行えば、簡単にペアリングが完了する。

ペアリングが完了したら、スマホのカメラアプリを立ち上げ、三脚にセットして準備完了だ。


さっそく、2泊3日のツーリングで使ってみた


一人で走っている時って、まあ自分の姿を写真に収めるなんて面倒なことしませんよね。

三脚使って、セルフタイマー使って写真を撮ろうなんて、よっぽど写真好きか、目的があってのこと。

ソロで走っていると、常に自分が写らない写真ばかり。それも”動き”のない止まった写真ばかりだ。


自転車の写真はやはり躍動感のある”乗車”している写真が魅力的だ。

ところが他の人に撮ってもらった写真は、どうしても撮影者の意図が入った”贈り物”だ。


自分の考えた構図で、自分の思いを残すにはやはり自分で撮影しないとダメだ。

このシーンはこの構図で・・・下から狙って、空をたっぷり入れて・・・低いアングルから・・・なんて


これほどのローアングルからの写真は今まで撮ったことも、撮ってもらったこともない。

こうして撮影した写真を眺めてみると、これまでの写真にはない独特の魅力に引き込まれる。

自分の目線ではない位置からの視界とは、こうなっていたのかと気付かされる。


動画であればいとも簡単にこんな映像は撮影できる。

なにも面倒なことしなくても、カメラをセットして撮影すれば、いくらでも同じような映像を残すことができる。


下の3枚の写真も、動画を撮影して静止画として切り出せば同じことができるだろう。

しかし動画ではそのあとの処理が面倒だ。やはり静止画で撮影することにはメリットが多い。


いざ撮影しようと思うと結構大変だ。とにかくひと手間、ふた手間かかる。

時間に余裕がなければこんな呑気な撮影大会はやってられないだろう。


絶好のロケーションに出会ったらさっそく撮影準備だ。

機材を取り出して、スマホ、リモコンの準備。

そしてどこからどういう構図で、何を伝えるか・・・いろいろ考える。


下の写真はたまたまいい位置にポールがあったので、そこに三脚をセットして撮影した。

この三脚は購入した時の三脚ではなく、脚が自由に曲がる三脚に替えて持ってきた。

そうして撮影したのが右の写真だ。当然、撮影後トリミングしている。


時間をかけ、苦労して撮影した写真はやはり価値がある。

ソロではまず不可能な写真を結構撮影することができる。


自分の走る姿はこんな感じなのか・・・カッコイイのか、悪いのか・・・いろいろと気が付くこともある。

まあ、楽しい旅の小道具だけれども、撮影した後は情けない・・・さっさと戻って回収だ・・・

こんな物、必要と思う人は少ないだろうけれど、私はすっかり虜になりました。

(購入2022年3月)


おすすめ指数 ★★★★★