峠への招待 > 旅の小道具 > 染めQ



染めQ



色褪せた物を元通りに染めたいと思って、あれこれ探していたらこの「染めQ」にたどり着いた。
専門家の人に聞けばもっといいのがあるのかもしれないけれど、ちょっと試してみることに。

大袈裟なことはしたくないので、スプレーでシュシュと塗っておしまいというのがいい。
さっそく試してみたのはモンベルの帽子。

ツーリングでも普段でもよく使うので、黒が色褪せて薄くなってしまった。
別に機能的には何も問題ないけれど、やはり「黒」は「黒」が美しい。

どんなもんかと、まずは小さいスプレーを買って試してみた。
この程度の面積なら、小さいサイズ1本でちょうどいいぐらいだ。

塗った結果はこの通り。かなりいい感じだ。
ついでにモンベルの白いロゴも、油性の白マジックで塗りなおして完成。


本当に塗りたかったのは、このALPSフロントバッグだ。
貴重な一品だけに、これまで洗いたいけど洗えない、塗ってみたいけど塗れないというジレンマ。

新品の時のあの美しさはどこへ行ったやら。
長い年月の過酷なツーリングの中、直射日光を浴び、風雨にさらされてきた。

特に日焼け、シミによる変色は年々目立つようになってきた。
フロントバッグの正面は、すでに赤茶色になりつつある。


ランドナーのフレームを塗り替えて新品になった。
部品も一生懸命磨けば、いまだに輝きを取り戻せる。

しかし、このALPSのフロントバッグだけは色褪せていくばかり。
なんとかしたいと思って染めQを買ってみた。

モンベルの帽子で効果を確認し、それでは”ホワイト”でいってみましょう、という決断に。
「黒」は失敗してもたいしたことはないが、「白」は失敗が許されない。

フロントバッグを塗った、という話もほとんど聞いたことがないので、かなりの決断だ。
相当貴重なアイテムで、そして現役で使っているフロントバッグだ。

よくまあそんなリスクを犯してまで・・・と思うだろうが、実は予備でもう一つ中古品を持っているのだ。
もう使い始めて30年以上。失敗してもいいや、という気持ちで塗ってみる。

まずはショルダーベルトで試してみるが、さすがにいきなり塗ってもダメみたいだ。
一度洗濯や漂白してから塗ればもっと綺麗になりそうだ。

フロントバッグは、大きいサイズのスプレー1本では少々物足らない。
かなり綺麗になったが、まだまだ不満だ。


大きいサイズのスプレーは1本1800円以上もする。ここで我慢するか、それとももう一本か・・・
結局もう一本購入し、隅々まで塗ることに。そうして頑張った結果がこの写真だ。

日焼け、シミ、変色、黒ズミ、汚れ・・・大きな汚れはほぼ消すことができた。
さらに油性のマジックを使って細かい所を仕上げる。

染めQで塗った結果、フロントバッグの生地が前より固くなった。
それは逆にメリットで、型崩しそうなバッグも”コシ”が蘇る感じだ。

ヤフオクでは数万円で取引されるビンテージ物だ。まだまだ大切に使っていきたい。


調子にのって、色褪せて赤茶けたツーリング用7分パンツをちょっと塗ってみた。
この写真はまだ完成ではないが、もっと赤茶けていて、ちょっと人前では着れないぐらい色あせていた。

捨ててしまおうかと思っていたけれど、もう少し使えそうな感じだ。
こうした衣類はスプレーより、染料に浸けて染めたほうが圧倒的に安くて簡単だろう。


最後に染めQのご案内。
https://somayq.com/products/somayq


うまく使えば素晴らしい効果が期待できるけれど、結構コストもかかります。
使う際は、よくお考えの上ご使用くださいね。

(購入2021年8月)


おすすめ指数 ★★★★☆