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ワークマンシューズ



最近手に入れたワークマンシューズ3点。

自転車用に使えないかと、それぞれテストしてみた。


購入したのはこの3種類。価格はどれもこれも激安だ。

@は滑らない、耐油性の靴、AとBはいわゆるつま先に芯の入った安全靴だ。



@ファイングリップアーバン ¥1900 526g

あるサイクリストが、ブログでこの靴を紹介していた。

デザインも良く、なかなかカッコいいい。自転車用としては見た目十分だ。


靴底は特殊なパターンになっていて、これが滑らない秘密のようだ。

かかともこのように巻き上げになっていて、かかと部分まで考えられている「滑らない靴」だ。


つま先は細く、そしてスリムだ。履いた感じもサイクリングシューズと言っても違和感はない。

非常に軽く、どこを触ってもソフトな作りで、硬い所がどこにもない感じだ。


トウクリップにもスッと入るほどのスリムさだ。どこにも引っかかることがない。

靴底も凸凹していないので、足の出し入れもスムーズだ。


ここまではなかなか高得点なのだが、やはり柔らかい靴というのはそれなりのデメリットがある。

つま先が柔らかく、次第に親指部分が痛くなってくる。
(右足だけ。これは私だけかも・・・トウクリップのせいかも?)


また靴底も結構柔らかいため、ペダルを踏み込む際は違和感があるかもしれない。

何度か自転車で使ってみたが、やはり指の痛さに耐えられず、結局ウォーキング用になってしまった。

・価格◎ ・デザイン◎ ・重量◎ ・自転車用△ ・ウォーキング〇 



Aフィットスリッポンセーフティーシューズ ¥1900 681g 先芯/鋼製

親指が痛くなる原因は、つま先が柔らかすぎることだと思い、先芯入りの靴を探しに行ってみた。

前から「安全靴」って結構使えるんじゃないか? と思っていたが、ゴツイ靴ばかり。


しかし、なんともまぁ画期的な靴を見つけた。”先芯入りのスリッポンシューズ”だ。

紐がない靴・・・これは逆にトウクリップ派にはベストなんではないか? 引っかかるものがないぞ。


さっそく購入して試してみる。

デザイン的には、いいのか悪いのか何とも評価しにくいが、機能的にはかなり満足している。


何と言っても脱いだり履いたりするのがとにかく簡単だ。

簡単に脱ぐことができる。(脱げてしまうのではなく、脱ぐことができる。ここが大切)

この靴もかかと部分までソールが覆われていて、滑らないように工夫されている。


靴底は、@に比べてゴムも厚く、硬い。自転車用の靴と比べたらまだまだ柔らかいが、まあ許せるレベルだ。

アッパー部分がゴムで伸びるようになっているため、適度な装着感で脱げてしまうことはない。

つま先部分の厚みも薄く、トウクリップへの出し入れもストレスがない。やはり紐がないことのメリットだ。


そして最大のポイントが、先芯の構造だ。鋼製の芯が入っているので、押しても全くへこまない硬さだ。

完全に足指が守られている硬さで、何を蹴っ飛ばしても痛くないだろう。


走った感じは最高だ。いくら走っても、踏み込んでも全く痛みを感じない。これは素晴らしい。

自転車の靴でも、ここまでつま先が硬い物はないだろう。そういう意味では足指の保護には最高の靴だ。


この靴で、2022年の秋に国東半島2泊3日、クラブラン3泊4日のツーリングに行ってきた。

結果、全く問題なく走り切った。不満点は何一つなかった。


ツーリングに使ってみて、さらにメリットを一つ発見した。

先芯入りのおかげで、指先が冷たくならないのである。


日没後気温が0度近くになって、他の人が指が冷たい・・・と嘆いていたが、自分はまったく冷たさを感じなかった。

さすがに岩場や山道を歩くには適さないが、ツーリング&歩行にはまったく問題ないと感じだ。
 

・価格◎ ・デザイン〇 ・重量〇 ・自転車用◎ ・ウォーキング〇 



Bセーフティスニーカー ¥980 680g 
先芯/樹脂製

やっぱり思った通り、先芯入りの靴は使えそうだ。

ということで、もう少し探してみようと思ってまたお店に行ってみる。


先芯入りの靴で、自転車用に使えるものはなかなかない。みなデカイ靴ばかりだ。

そんな時に見つけたのが、この驚異的な価格の”セーフティスニーカー”だ。

980円!! 我が目を疑った。何だって? 間違いでしょう? 


ワークマンがいくら安いって言ったって、安全靴が980円とは。いったいどうやって作っているのか?

安かろう悪かろうでは話にならない・・・なんか欠点はないかなぁ・・・ない。気になる欠点は特にない。

この価格で、つま先には樹脂製の芯が入っているし、通気性のある素材もよくできている。


靴底はさすがにちょっと貧弱で、ペダルを踏むには柔らかすぎる。

また靴幅も厚みもあり、さらに紐が邪魔して、トウクリップにはスッと入らない。

ちょっとトウクリップでの使用はストレスがあるだろう。


ツーリングには使いたいとは思わないが、先芯入りがやはり魅力である。

驚異的な価格とそれなりの品質が、この靴の最大の魅力だ。使用場面を考えれば十分使える。

・価格◎ ・デザイン〇 ・重量〇 ・自転車用△ ・ウォーキング〇 



今の時代、自転車には自転車専用の靴を使うのが当たり前だ。

ビンディングとなれば、もう自転車用の靴しか選択肢がない。

しかし、いまだにトウクリップ派の自分には、靴の選択肢は色々ある。


今思うと、昔は「コインローファー」タイプの革靴を愛用していたな・・・と写真を探してみた。

ありました、全員こんな靴を履いてます。(1976年10月)

スリムなサイズ、硬い靴底、硬いつま先、高級感、歩きやすさ、履きやすさ・・・最高じゃん!


結局、何が一番いいのかわからなくなってきた。


先日のクラブランでの皆さんの靴。いろいろありますね。お値段もピンからキリまで。

私のスリッポンシューズも、こうして並べれば堂々としてます。

(購入2022年春〜秋)


おすすめ指数 ★★★★★