峠への招待 > ツーリングフォトガイド > ’197 7 > 奥高尾縦走
「山岳サイクリング」みたいなことがやりたくて、奥高尾縦走にやってきた。
山岳サイクリングって、いったいどんなんだろう?
言葉に憧れ、かっこよさに憧れ、ちょっと試してみたくなった。
といっても、MTBがあるわけでもなく、ただランドナーを持ち込むだけ。
いつもの峠越えとはちょっと趣向を変えたいだけ。
素人の挑戦は、ただハイキング道に自転車を持ち込むだけ。
いいことも、楽しいことも何もない。
乗車できる所なんて僅かで、あとはほとんど押したり担いだり。
ハイカーの邪魔にならないよう、迷惑にならないように気を遣う。
周りの視線が気になる。
こんなところに自転車を持ち込むなんて・・・と思っているに違いない・・・
うわぁ、やっぱり失敗だったかな? もっと人気のない所にすればよかったかな・・・
と気になっていたが、意外とハイカーの皆さんが好意的なので助かった。
小仏峠 → 景信山 → 明王峠 → 陣馬山 → 和田峠 と縦走する。
山道に慣れてくると多少テクニックも上達してくる。
ランドナーでも多少の勇気があれば、結構乗車も可能になってくる。
こうして、少しずつ山岳サイクリングにはまってくる。
たいして距離は走れない。乗車している時間よりも、押している時間のほうが多い。
それでも、いつもの眺めとは違う景色、自然に出会える。
自転車の機動性をうまく使えば、本格的な山道走行と、広範囲のツーリングが楽しめる。
一日終えてみて、山岳サイクリングの魅力って、こういうことなのか、と少しわかった気になった。
(1977/10/10 走行)
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