赤沢林道

群馬県利根郡新治村／吾妻郡中之条町（標高１４５５ｍ）
中之条町の四万温泉と新治村の法師温泉から山頂にいたる赤沢道が通じ、ハイカーが多い。

後閑駅を明け方から走り出す。

晩秋の明け方はかなり寒い。

国道１７号をじりじり登る。

長距離トラックが我々を不思議そうな目で追い越していく。

林道に入る。

日が昇り、暖かい日差しが冷え切った体を温めてくれる。

心地よい雰囲気と眠気が手伝って、コーヒータイムとなる。

ハイキングコース故、登りはほとんど乗れない。

押し、担ぎはもちろん、後半は鎖場まで現れた。

ハイカーが我々の姿をみて、あきれた顔をしている。

「なんでこんな所まで自転車を…」と。

好きじゃなければ、わざわざこんな辛い思いしてまで来ませんよ…。

と言ったところでしょうがない。

まあ、迷惑をかけないように遠慮してやり過ごす。

足首まで落ち葉が積もる中、やがてくる冬の気配を感じながら、その「音」に酔う。

下りも乗車率は少なかった。

急勾配を無理して下ると前転するというのはわかっていたけれど、そこを無理して…やはり転倒。
　

ガードは曲げる、ライトは壊す、打撲はする、とまあ散々な結果。

貴重なオールドパーツが、次々に傷ついていく。

岩にペダル、クランクをぶち当てる。

木道の隙間にタイヤをはさみ転倒、そのまま転落。

自転車も人間も大変だったが、怪我一つなかったのがせめてもの幸いだった。

ここはランドナーで来てはいけません。