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長野県佐久郡北相木村/群馬県多野郡上野村(標高1560m)


いつものように新宿を夜行で発ち、小淵沢で小海線に乗り換える。

小海駅から、北相木村へ入る。

小海線から秩父へ至るルートは、標高差の関係から逆コースはかなりつらいものがあり、こちらのコースのほうが一般的だ。
 

のどかな集落を通り過ぎながら、しばらくは緩やかに走っていく。

いよいよきつくなる頃、栂峠への分岐が現れる。

ぶどう峠へは、ここから約400の登りだ。

山深い中、秋の気配を感じながらダートを行く。

静かだ。

果たして栂峠へ行けるのだろうか?

行けるところまで行って、状況判断することに。

次第に、押し、担ぎの本格的な山岳サイクリングに変わった。

ついにはルートもわからなくなり、潔く今回は撤退とする。

油断して足を踏み外せば、この通り転落だ。

こんな靴、こんなランドナーで来る所じゃない。

分岐へ戻り、ぶどう峠を目指す。

出会ったのはオフロードバイク一組。

彼らが過ぎ去ってしまえば、また静寂が訪れる。

峠には立派な石碑が建っていた。

ここから浜平鉱泉、
「橋本民宿」まで長いダウンヒルが待っている。

翌日、志賀坂峠を越えて秩父へ抜けた。

(1981/10 走行)


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