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今日は車を使ってこのコースを周回しようと計画した。

ニューサイの「林道 あ・ら・かると」と全く同じコースを走ってみた。

 

 ( ニューサイクリング 1980年12月号 No.194  より)
 



昨夜キャンプしたところは、どうやら建築資材置き場のような所だった。

暗くてわからなかったが、朝起きてみたら結構凄い所で驚いた。


いい天気になった。

晴れ渡った青空、澄んだ空気。気持ちのいい朝だ。

 


浅間牧場茶屋へ移動する。

まずは朝の「しぼりたてジョッキ牛乳」をいただく。

ジョッキで飲む牛乳は初めてだが、やっぱりうまいですね。

 


車をデポした後、峰の茶屋から始まる林道へ入っていく。

「三石追分林道」の標識と「通行止め」の看板があり、ゲート封鎖されている。

少々気が引けるが、簡単に越えて走り始める。
 


いきなり雰囲気最高の林道が広がる。

深い木立の中を、走りやすいダートの林道が緩く下りながら始まる。

明るい日差しが差し込む中、完全に貸し切りの林道は極上の世界だ。

 


楽な林道走行だ。多少のアップダウンはあるが、勾配がほとんど気にならないほどだ。

次第に南側の展望が開けてくると、大きな空が視界を埋め尽くすようになってくる。

 


いやあ、素晴らしい展望だ。空中を散歩しているかのようなスケール感と、開放感だ。

幾重にも折り重なる山並みが遥か遠くまで見渡せる。

 


小石のダートに変わり、走りにくい所もあるが、とにかく展望の素晴らしさにご機嫌だ。

 


ピーク感がないので、しだいに単調になってくるのは仕方がない所。

それでも浅間山の展望も、下界の展望も楽しめて、そしてフラットな林道散歩も満喫できる。

ちょっとなかなかない、珍しい林道だろう。

 


この林道、 水場もなければ休憩する適当な場所もない。

人に会うこともないので、それなりに装備と準備は必要だ。

 


1200m林道から下って、1000m林道へ降りてくる。

このダートも細いタイヤではちょっと苦しいが、勾配も緩くそれほどスピードも出ない。

 


ようやく見つけた沢に降りてランチタイムだ。

ラジウスでお湯を沸かし、カップヌードルでお腹を満たす。

 


帰りは舗装路を快適に飛ばす。

ダートばかり走ってきたので、舗装路の快適さが一段とよく味わえる。
 


中軽井沢の駅へ戻って、一人を残し二人でタクシーで車を回収しに行く。

駅周辺は観光客で大変な賑わいだ。そして、峰の茶屋方面から下ってくる車で大渋滞だ。


車を回収しても、この大渋滞ではいったいどれだけ時間がかかるのかと心配になる。

あっという間にデポ地に到着。


「私の後を付いてきてください」とのタクシーの運転手の指示で、なんと道なき道を行く。

凄い!こんな道を誰が行くのだろう・・・というぐらいの裏道をバンバン下る。

時には乗馬コースまで現れて、馬もビックリ!

 


そんな神業的なナビゲーションで、全く渋滞することなく中軽井沢の駅に戻ることができた。

ホント、助かった。まともに下ってきたら1時間以上余計にかかっていたかもしれない。


タクシーで回収に行ったのが大正解だったということだ。

今日のツーリングは、何もかもうまくいった。


標高差もなく、林道走行と下りを楽しめる画期的なプランであった。

さすがニューサイ、素晴らしいコースに感謝感激です。

 

(1984/9 走行)


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