峠への招待 > ツーリングフォトガイド > ’1986 > 穴切峠
群馬県桐生市/栃木県安蘇郡(標高550m)
たまには私鉄の輪行もしてみたい。さてどこがいいか。
地図を眺めていると、桐生市の北に穴切峠という聞いたこともない峠を発見。
峠は点線だから、まあそれなりの登りだろうと予想して東武鉄道に乗る。
たまにはJRと違った風景もいいもので、すぐに新桐生に到着。
しばらくは街中を走り、いよいよ峠への道に分岐。
道は徐々に山道らしくなり、いよいよ乗車できなくなってくる。
しばらくは、押していたが、ついには担がざるをえなくなってきた。
直登のルートで、見上げれば首が痛くなるほどの勾配。
幸いなことに、周囲は開けており、また明るいために不安はない。
空が見える頃、ぽっかりと峠に出る。
標高はたいしたことないが、かなりの疲労感。
しかし、静かである。まったく何も聞こえない。
展望はほとんどないが、それがまた小さい峠の魅力でもある。
ランチタイムは、パイトーチを使って料理を始める。
風のない時なら、パイトーチが軽くて便利だ。まあ、暖めるぐらいしかできないが。
すっかり汗も引き、下りにかかる。すぐに林道にぶつかる。
ここからは、ダートを気持ちよく飛ばせる。
コンパクトに収まったショートコースである。
たまには、こういう名の知れぬ小さな峠を越えてみるのもいいものだ。
(1986/4 走行)
所要時間:6時間27分 走行距離:42.4km 最高速度:56km
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