峠への招待 > ツーリングフォトガイド > ’1986 > 大弛峠
山梨県東山梨群牧丘町/長野県南佐久郡川上村(標高2360m)
秩父山地の金峰山から国師ケ岳への稜線にある峠。峰越林道が越え、大弛小屋がある。
信濃川上に降り立つ。
2000mを越える峠越えに、胸が高鳴る。
秋山から分岐する。
しばらくはきれいな舗装路が続く。
ゆっくりと登り詰める。
やがてダートが現れ、勾配もきつくなってくる。
まだまだ峠までは先が長い。
路面は荒れ始め、いよいよ走りにくくなってくる。
オフロードバイクがかっ飛んで行く。
砂地から、小石、そして次第に大きな石が現れ始めた。
とうとう乗ることができず、押して歩く。
峠直前で、空腹に耐えられずダウン。
見事な展望が広がる。
さすがに、スケールの違う眺めだ。
大展望を前にランチタイムだ。
峠まではあと一息。
最後は、荒れた道をゆっくりと押して行く。
峠は車で一杯だった。 道路脇に何台も車が駐車されていた。
なんだか、やっとたどり着いた峠だったが、ちょっと残念な光景だった。
大弛小屋脇で、再びパイトーチを出して一服。
残りの缶詰を温めてエネルギーの補給だ。
高度計が2300mを越えている。
こんな数値を見るのは、買ってから初めてだ。
ダウンヒルは、悪路と塩山までの高速コーナーが楽しめる。
焼山峠へ登り返し、はるか彼方まで下りが待っている。
このダウンヒルは、まるで世界GPライダーのような走りで高速コーナーが楽しめる。
駅に着いた時には、大きくため息をつくことだろう。
とにかく、これでもか、というぐらい長いダウンヒルを楽しめる。
登りも下りも一級品の峠だ。
このコース、登り1300m 下り2000m という絶対にお得なコースだ。
(1986/9 走行)
所要時間:9時間33分 走行距離:72.52km 最高速度:75km
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