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山梨県東山梨群牧丘町/長野県南佐久郡川上村(標高2360m)
秩父山地の金峰山から国師ケ岳への稜線にある峠。峰越林道が越え、大弛小屋がある。


信濃川上に降り立つ。

2000mを越える峠越えに、胸が高鳴る。

秋山から分岐する。

しばらくはきれいな舗装路が続く。

ゆっくりと登り詰める。

やがてダートが現れ、勾配もきつくなってくる。

まだまだ峠までは先が長い。

路面は荒れ始め、いよいよ走りにくくなってくる。

オフロードバイクがかっ飛んで行く。
 

砂地から、小石、そして次第に大きな石が現れ始めた。

とうとう乗ることができず、押して歩く。

峠直前で、空腹に耐えられずダウン。

見事な展望が広がる。

さすがに、スケールの違う眺めだ。

大展望を前にランチタイムだ。

峠まではあと一息。

最後は、荒れた道をゆっくりと押して行く。


峠は車で一杯だった。 道路脇に何台も車が駐車されていた。

なんだか、やっとたどり着いた峠だったが、ちょっと残念な光景だった。

大弛小屋脇で、再びパイトーチを出して一服。

残りの缶詰を温めてエネルギーの補給だ。

高度計が2300mを越えている。

こんな数値を見るのは、買ってから初めてだ。

ダウンヒルは、悪路と塩山までの高速コーナーが楽しめる。

焼山峠へ登り返し、はるか彼方まで下りが待っている。



このダウンヒルは、まるで世界GPライダーのような走りで高速コーナーが楽しめる。

駅に着いた時には、大きくため息をつくことだろう。

とにかく、これでもか、というぐらい長いダウンヒルを楽しめる。

登りも下りも一級品の峠だ。

このコース、登り1300m 下り2000m という絶対にお得なコースだ。
 

(1986/9 走行)

 

所要時間:9時間33分 走行距離:72.52km 最高速度:75km


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