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長野県南安曇野郡安曇村
中部山岳国立公園の中核部で、特別保護地区に指定されるとともに、文化財保護法の特別名勝・特別天然記念物でもある。 中心となるのは芥川龍之介の小説「河童」で知られる河童橋付近で、穂高連峰・霞沢岳・六百山などを真上に仰ぎ、 下流には1915(大正4年)、焼岳の噴火による泥流によって梓川がせき止められてつくられた大正池、上流には田代池、 上高地から4kmほど上流にある明神池などを持つわが国屈指の山岳景勝地で、また槍・穂高連峰の登山口としても知られている。


上高地にはマイカーの乗り入れができないために、サイクリストにとっては天国だ。
 
一度は訪れてみたかった上高地。

何か崇高で、気品が高く、気軽に訪れては申し訳ないような、そんな気がしていた。

釜トンネルは凄かった。 トンネル内であれだけの勾配。そして暗闇。

滴り落ちる水滴。時折、追い抜いていく許された車両。

こんな自転車に過酷なトンネルは始めてだった。

しかし、開けた光景は美しかった。
 

帝国ホテルのたたずまい、大正池の静けさ。

とうとうやってきた上高地。

キャンプ場は広かった。そして空いていた。

どこでも自由にテントを張れた。

ほとんどの人が登山だった。自転車は我々だけだった。

翌日は早くから目覚める。空気が冷たい。そしてうまい。

梓川の水が冷たく、そしてきれいだ。

朝日を浴びた山並みが目の前に迫ってくる。

河童橋周辺は賑わっていた。

凄い迫力だ。これほどの山岳のど真ん中にいることも初めてだ。

キャンプサイトに荷物を置いてポタリング。

自転車が便利だ。本当に気持ちのいいポタリングだ。

のんびり散策し、十分に山岳風景を堪能し、松本へ下った。


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