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平成元年初のツーリングは、山梨・勝沼近辺となった。

前回渋滞のため断念した、菱山深沢林道を再び目指す。


7時に集合し中央高速へ。

前回と打って変わってガラガラの中、2時間かからず勝沼に到着。


久しぶりに晴れ渡った空。雲一つない快晴である。

南アルプスは山頂付近が雪化粧しているだけで、例年に比べ雪が少ない。
 


車をデポして、暖かい日差しの中ポタリングのスタート。

ポタリングとは言え、標高差600mもある。


約二ケ月振りのツーリング。足腰も弱り、皆スローペースで走り始める。

勝沼駅で一休み。そしていきなりの直登。かなりの急勾配である。
 


ローでも応える。足が弱っているのと、気合の不足から呼吸が乱れる。

しかし天気が良く、振り返れば甲府の大盆地と、それを囲む南アルプスがその疲れを癒してくれる。


見上げればまだかなり上の方に道が見える。

次のコーナーまでと元気づける。ボトルの水、チョコレートが旨い。
 


さすがに空気は冷たく、下りでは手が痛いほどだ。さらに日陰に入ると一気に冷える。

太陽は本当にありがたい。そして、大滝不動尊へ。
 


数十段の階段が足にくる。なんでこんなに足が重いのか・・・皆笑った。

なんと神殿の所には民家があった。こんな険しい所でよくまあ生活しているものだ・・・驚いた。


そろそろ腹が減ってくる。

ピークまで行くことにし、緩やかになったダートを走る。

しばらくしてピークを迎えるが頂上らしくない。適当な場所がなく、仕方なく道端で昼食となる。
 


いつの間にかパイトーチが消え、全員ガスとなっている。

寒冷地用ガスを揃え、年々便利になっていく。

今回も前回に続き鍋物シリーズ。冬はこれがいい。セブンイレブンの鳥雑炊だ。
 


風もなく、天気も良く、暖かく、静かなランチタイムだ。

午後になって、水蒸気か雲か、視界が少々悪くなってきた。
 


しかし、この甲府盆地の大展望、スケールが大きく気に入った。

本当に暖かく、横になると何とも言えぬ気持ちの良さ。

少々眠り込む。時間に余裕があるため、本当にのんびりできる。
 


さてダウンヒル。まずはダート。

久しぶりという感じだ。しかし、やはりこの時が最も無心になれる。


ビデオを構え、カメラを構え下って行く。

舗装になった。道幅が狭く路面も不安定で恐ろしい。
 


それでもいざ直線になれば、すかさずクラウチングスタイルで下る。

途中、大弛峠を思い出させる下りで65kmを記録。頬を涙が流れた。

この道で65kmはたいしたものだ。


あっという間に国道20号へ合流。

車はすぐそこにある。

すべてがコンパクトに、順調にいったツーリングだった。
 

(1989/1/22 走行)


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