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宮城県栗原郡


雨にたたられた2日間だった。

急行津軽を湯沢で降りる。


のんびりと田園風景の中を走りはじめる。

時折、小雨がぱらぱらと舞ってくる。

さっそく、新品の雨具を取り出す。

ヒルクライムでは、さすがのゴアテックスを着ていても暑いものは暑く、辛い登りとなる。
 

昼食も雨具を着たままの状態だった。

下って小安峡大噴湯を散策する。

ここは一見の価値ある景勝地だ。

渓谷の至る所から湯気が吹き出ている。

それもまるで噴火のような勢いで吹き出ている。

そのスケールの大きさにただただ圧倒される。

本日は小安温泉泊り。

翌日はさらに悪い天気となった。

朝から雨が降り始め、湯浜峠では一寸先も見えないほどのもやとなった。
 

車もヘッドライトをつけて走っている。

展望など望むすべもなく、自然と先を急いでしまう。

体も冷え、橋の下で暖をとる。

熱燗を仕込み、久しぶりに雨具を脱ぐ。
 

ついには雷までが鳴り始めた。

非常に近く、避難する場所もなく運を天にまかせ駅へ向かう。

天を引き裂きそうな轟音と閃光に追われながら鳴子駅へ飛び込んだ。

(1992/5 走行)

 

@所要時間:7時間03分 走行距離:44.42km 最高速度:58km
A所要時間:7時間14分 走行距離:59.38km 最高速度:50km


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