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1993年4月10日(土) 〜11日(日)


仙台の「おおがわら桜まつり」を見に行こうと3人で出かけることにした。

急行津軽に乗車。発車3分前、ギリギリ間に合って全員集合。もう、ハラハラドキドキのスタート。

夜行列車に乗ると嬉しくなって寝るのが惜しい。時間も忘れて夜の宴会が始まる。


深夜の仙台駅で乗換。まだまだ寒くて、駅の資材置き場に逃げ込む。

ようやく始発列車がやってきて、シートに横になって仮眠する。


大河原駅で降りる。

ちょうど今日から「桜まつり」が始まるが、果たしてどれほど奇麗なのか・・・


駅前広場で組み立てる。

4月の仙台はまだまだ気温は低いけれど、天気も良く、ポカポカと暖かくなってくる。


二日間にかけて、のんびりと仙台周辺のポタリングだ。

峠を越えるわけでもない、桜を楽しみ、温泉宿に泊まる呑気なお散歩ツーリングだ。


線路沿いの桜並木が素晴らしい・・・と聞いてきたのだが・・・あれ?

誰もいないし、全然桜が咲いていない・・・あれ?

おかげでスイスイと走ることができる・・・あれ?


残念ながら、まだ早すぎた。1週間以上早すぎた感じだ。もう、ガッカリ・・・

おかげで好きなように写真が撮れる。まあ、桜の季節は本当にタイミングが難しい。


桜は諦めて、観光ポタリングに変更だ。

5万図片手に、あっちだこっちだと道を探してのお散歩。


桜はまだまだこんな状況。しかたなく、早めの昼食を楽しむことに。


笠島(名取市)藤原実方の墓。立派な芭蕉の句碑と記念碑がある。


「笠島は  いづこ皐月乃  ぬかり道」と歌われている。

(「笠島はいづこ五月のぬかり道」は、松尾芭蕉の俳句で、「実方中将の墓があるという笠島は一体どこだろうか。こんな五月雨でぬかるんだ道では、たどり着くこともままならない」という意味です。)


本日の宿は、歴史ある「熊野堂温泉」。

玄関の熊の置物がとにかく大きくてびっくりだ。


翌日も天気はまずまず。熊と一緒に記念撮影。


翌日も適当にお散歩コースを考える。

どうせなら、「太白山」にでも登ってみようということになった。

遠く、残雪の山並みを眺めながらじりじりと登っていく。


「旗立」という地域の坂を頑張って登っていくと、道路の上から子供たちがスケボーに座って降りてきた。

豪快に下って道路を曲がっていくのがこの辺りの遊びのようだ。実に楽しそう!


そんな急斜面の住宅街を押していく。そして太白山に登ってハイキングを満喫する。


人気あるハイキングコースなので、かなりの人で賑わっていた。


標高320m程であるが、さすがに頂上からの展望は素晴らしかった。


山から気持ちよく下って仙台駅を目指す。下ってきてようやく桜にお目にかかれた。

最後の最後になんとか目的は達成できたが、ちょっとお花見には物足らないポタリングとなってしまった。


それでも楽しい二日間だった。たまにはこんなのんびりツーリングもいいものだ。

また次回、タイミングをよく考えてお花見に行くとしよう。

 

(1993/4/10〜11 走行)


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