峠への招待 > ツーリングフォトガイド >  ’1998 >  金澤峠・雄国沼


福島県耶麻郡北塩原村
猫魔火山のカルデラ内火口湖で、水面標高1089メートル、面積0.48平方キロ、周囲約4キロである。 この水は、北東にある雄子沢川から桧原湖へ、また北西でトンネルを抜け雄国新田へ農用水として注いでいる



今年の会津地方はとにかく雨が多い。

やっと晴れた一日、喜多方の街から雄国沼を目指す。
 


金澤峠まで標高差約700メートル。完全舗装の登りが続く。
登るに連れ、下界の町並みが大きく眼下に広がっていく。

遮るものが無いため、気持ちのいいパノラマが楽しめる。
勾配はしだいにきつくなり、頭上にはまだガードレールが幾重にも折り重なるほどつづら折れが続く。

時折追い抜いていく車もローギヤで唸っている。この下りは相当危険な下りだと感じられる。
 


金澤峠には立派な石碑があり、雄国沼散策に訪れた車が何台か止まっている。

雄国沼への遊歩道を下っていく。
 


山上の楽園といわれる雄国沼は本当に静かな所だった。

何も音が聞こえない。風も無ければ、虫の音も聞こえない。

これでハイカーもいなければまったくの静寂の世界だ。

 


広大な湿原に伸びる一本の木道。数々の植物群。豊かな水を貯える湖面。

周囲に連なる山々。時間が止まってしまった様な錯覚さえ感じてしまう雰囲気だ。

トンボの姿が多く、もうこのあたりは秋の気配を感じさせる。

そんな中、木道のベンチで静寂を一人占めにしながらのランチタイムになった。

 


静かすぎて、ガスストーブの音がやけにうるさく感じられるぐらいだ。

雄国沼はゆっくりとすごしてほしい所だ。短時間で通りすぎては本当にもったいない所だ。

今度はぜひキャンプで来てみよう。
 

所要時間:5時間48分 走行距離:27.65km 最高速度:65km

(1998/8/18 走行)


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