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車坂峠:長野県小諸市/群馬県吾妻郡嬬恋村(標高1968m)
上州と信州を結ぶ峠で、現在は林道高峰線が通る。峠付近は高峰高原ともいわれ、ツツジ・スズラン・ワラビなどの群落がある。展望が良い。
今年の秋、最高の快晴に恵まれた2日間となった。 早朝に東京を離れ、3時間で真田温泉に着いた。
合計標高差、約1600mという我々にとってはツールの山岳ステージ並みのコースだ。 |
日没の早いこの季節、早々と走り出す。 今回は2日分の食料を抱えているから、いつも以上に自転車が重い。
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冬支度をしてきたが、あまりの天気のよさに大汗をかく羽目になった。 しかし木陰に入れば、その空気の冷たさ。
日差しは強いが、気温はわずかしかない。 |
鳥居峠へは意外と苦労した。 足慣らし程度と考えていたのだが、やはり700も登るとなるとそれなりに足にくる。 峠の周囲はすっかり変わってしまった。唯一、鳥居峠と刻まれた立派な石碑だけが昔を思い出させてくれる。 国道から分岐し、ようやく静寂の世界が訪れる。
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いきなり高原の中へ飛び出る。 キャベツ畑が広がる広大な中を、広々した農道を下っていく。広く奇麗な路面は最高のダウンヒルだ。 誰もいない。風もない。秋色に染まった山々。雲一つない青空。暖かい日差し。 |
田代湖の見える畑で昼にする。車坂峠への登りを考え、許された時間は1時間。 苦労して持ってきた豊富な 食料を広げ出す。
いつもなら、これで終わりという疲労感だが、本日はこれからがメイン。
あの真弓峠の悪夢がよみがえってくる。遅くなることを予想して、宿に携帯で連絡を入れる。 |
車坂への長い登りが始まった。 通常、車坂峠へはこのルートはあまり使わない。
地蔵峠から湯ノ丸高峰林道を経由して行くか、小諸方面からチェリーパークラインを行くのが一般的だ。
小さな玉石を敷き詰めたダートであるが、38Bのタイヤでもグリップ力がなく苦労する。 |
前半戦の疲労が出てきたのか、見た目以上に勾配がきつく感じる。 いよいよ乗れなくなってくる。 たいした林道には感じないのだが、歩いてもほとんどスピードに差がないことを考えると7〜8%はありそうだ。
逆にこの下りはMTBでかっ飛ぶには最適だ。時間に余裕が無いため、休憩もそこそこに歩く。 |
高度計を見ながらの格闘になった。 辛く長い登りだった。かなりの汗をかき、体力を消耗した。やはり1600の登りはすごかった。
目の前に広がる大パノラマに、空がオレンジ色に染まり、感動的なシーンを見せていた。 |
高峰高原ホテルは豪華なホテルだった。 見事な料理、見事なもてなし、そして見事な眺め。星が本当にきれいだ。
食事は洋食で、皆ワインなどを飲んでいるが、この体にはただひたすらビールしかない。
温泉旅館とはまた違った雰囲気にとまどうものの、疲れきった体に最高の贅沢を与えてくれた。 |
距離:
34.4 km 所要時間: 0 時間 00 分 00 秒 平均速度: 毎時 0.0 km |
最小標高:
708 m 最大標高: 1970 m |
累積標高(登り): 1574 m 累積標高(下り): 312 m |
(1998/11/14 走行)
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