峠への招待 > ツーリングフォトガイド > ’1999 > 雷峠
山形県西田川郡温海町/新潟県岩船郡山北町(標高305m)
羽越本線府屋駅の北東13km。温海町関川と山北町雷とを結ぶ。西6kmにある堀切峠の間道として古くから利用されていた。
瀬波温泉から笹川流れ、粟島を左に眺めながら日本海を北上する。
府屋から東へ向かい雷村へ。
海岸線を離れると景色が一変する。
広大な海から緑豊かな水田へと変化する。日本を代表するコメどころだ。
収穫はまだ先だが美しい緑の水田が目の前に広がる。
山村の風景はどこか暗く寂しい感じがするが、このあたりはそれを感じない。
明るく開放的で、豊かな実りを感じさせる。
静かでのどかな風景と走りやすい道が雷村へとしばらく続く。
「しな織りと栗の里」と書かれた案内が雷村の入り口にある。
バス停から村が一望できる。雷小学校が目の前に、そしてその先に何軒かの民家がある。
人の姿が見えない。小さな、そして静かな村だ。
この学校は「越後佐渡の峠を歩く」の著者、羽賀一蔵氏が校長を勤めた学校でもある。
村を出ると勾配もきつくなるが、わけなく峠に着く。
峠には立派な御影石の石碑がある。展望はない。そして誰もいない。何の音も聞こえない。
関川峠、一本杉峠を越え温海温泉まで走る。
約90キロ近い日本海、農村風景を味わうツーリングとなった。
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