峠への招待 > ツーリングフォトガイド >  ’1999 > 笠取峠


山形県鶴岡市三瀬/小波渡   新・奥の細道のコース (気比台・笠取峠のみち)
笠取峠は、蔵太坂から登って海岸の壁の辺り一帯のことを指し、松尾芭蕉も弁慶・義経もこの峠を通った。峠道は明治に改修され、芭蕉らが通ったのは20〜30m上の道とか。峠からは西方の海が見渡せ、格好のビューポイントとなっている。



小波渡の町のラーメン屋で缶ビールを仕入れ、笠取峠の道を行く。

整備された道が海岸線に沿って登っていく。

走りやすい道だ。すぐに小波渡の町が眼下に見えるようになる。

JRの線路、国道を走る車を真下に見て走るのはなかなか気分のいいものだ。

視界がぐっと開けると今度は一面海と空が広がってくる。

なんともスケールの大きい眺めだ。これほど海を真近に眺めながらの峠越えは経験がない。

日本各地に峠と名のつく所は数々あるが、これだけ塩の香りがする峠は珍しい。


ピークに出るあたり、絶好のポイントに東屋がある。

まあ、よくできたコースだ。ポタリング程度の走りで、ここで宴会やって日没の夕日ショーを眺めたら最高の演出になりそうだ。

とにかくさえぎるものが何もないから、夕日の沈む時は絶景に違いない。

こんな素敵なコースにもかかわらず、誰も訪れる人はいない。最高の眺めを独占できる。

この場所を離れるのがとにかく惜しい程気に入ってしまった。

下ると三瀬の町。

再びつまみを仕入れ、輪行。今度は村上までローカル線のひとときを満喫した。

 


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