峠への招待 > ツーリングフォトガイド > ’1999 > 白石峠・定峰峠
定峰峠:埼玉県秩父市/秩父郡東秩父村(標高620m)
奥武蔵高原の北部にあたり、南西に定峰川が流れる。皆野から白石峠をへて奥武蔵や越生方面への自動車道が通る。
雲一つない快晴に恵まれた初秋の早朝、関越道花園インターで降りて寄居方面へ向かう。
白石村の手前、ヤマメの里公園に車をデポする。
白石車庫に向け走り出す。
白石車庫からは勾配もきつくなる。
路面は綺麗な舗装路で、行き交う車もなく、静かな林間を味わえる。
笠山方面へ折れ、じりじりと高度をかせぐ。
気温も高く、半袖でも良いぐらいだ。
甘露水の水場では、水をポリタンクに詰めている人がいる。
しばらく行くと、右手に分岐する林道が現れる。
この林道が白石峠への道だ。
道はダートで雰囲気のある林道だ。峠はここからわずかだ。
白石峠には東屋があり、休憩するには絶好の場所だ。
昼にしようと頑張って来たのだが、自転車が珍しいのか、ハイカーからいつものように質問攻めにあう。
「どこから来たんですか?」(東京です・・)
「えっ!ずっと走ってきたんですか?」
(いや、その、車に積んで・・)
「何年ぐらいこんなことやってますか?」
(もう25年ぐらい・・)
「体にいいですか?」
(いいですよ! と言っておいた。)
静かに昼飯を楽しもうと思っていたのだが、これではたまらないと、仕方なく白石峠を後にする。
すぐに高篠峠へ。
そこから右手に伸びる林道定峰線へ入る。
すぐに視界が大きく開けてくる。
せっかくだから最高のビューポイントで昼にしようと、ダートの林道を進む。
ピークに差し掛かるあたりが眺めもよく、ようやく食事にありつけた。
風もなく、騒音もなく、ハイカーも入ってこない林道脇に自転車を置く。
秩父盆地の先に御荷鉾の山並みがよく見える。
暖かい日溜りの中、冷たいビールが最高においしい。
大地にひっくり返って空を見上げる。おもわずため息がでるほど心地よい瞬間だ。
2時間近くも休憩していた。
ダートを気持ち良く下っていく。再び舗装路に出ると、そこが定峰峠だ。
静かな世界から、また人と車の多い現実に戻される。
下って旧定峰峠を目指す。
今回は越えるわけではないが、写真を撮りに寄り道する。
ほんの5分で旧定峰峠に出る。
こちらは静かな峠の雰囲気が残っている。
道は山道であるが、MTBなら楽しめそうな感じだ。
戻って、経塚方面の山道に入る。これを越えればデポ地に戻れる。
ランドナーでは乗車率も低いが、それでも所々は山道走行を楽しめる。
感じのいいシングルトラック、タイトターンも多く、MTBで楽しみたいところだ。
24キロ程度と短いコースであるが、かなり楽しめるコースだ。
このあたりは日帰りに最高の場所が多い。
所要時間:5時間43分 走行距離:24.46km 最高速度:53km
峠への招待 > ツーリングフォトガイド > ’1999 > 白石峠・定峰峠