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定峰峠:埼玉県秩父市/秩父郡東秩父村(標高620m)
奥武蔵高原の北部にあたり、南西に定峰川が流れる。皆野から白石峠をへて奥武蔵や越生方面への自動車道が通る。



雲一つない快晴に恵まれた初秋の早朝、関越道花園インターで降りて寄居方面へ向かう。

白石村の手前、ヤマメの里公園に車をデポする。

白石車庫に向け走り出す。

白石車庫からは勾配もきつくなる。

路面は綺麗な舗装路で、行き交う車もなく、静かな林間を味わえる。

笠山方面へ折れ、じりじりと高度をかせぐ。

気温も高く、半袖でも良いぐらいだ。

甘露水の水場では、水をポリタンクに詰めている人がいる。

しばらく行くと、右手に分岐する林道が現れる。

この林道が白石峠への道だ。

道はダートで雰囲気のある林道だ。峠はここからわずかだ。

 

 




白石峠には東屋があり、休憩するには絶好の場所だ。

昼にしようと頑張って来たのだが、自転車が珍しいのか、ハイカーからいつものように質問攻めにあう。


「どこから来たんですか?」(東京です・・)

「えっ!ずっと走ってきたんですか?」


(いや、その、車に積んで・・)

「何年ぐらいこんなことやってますか?」


(もう25年ぐらい・・)

「体にいいですか?」


(いいですよ! と言っておいた。)

静かに昼飯を楽しもうと思っていたのだが、これではたまらないと、仕方なく白石峠を後にする。

 



すぐに高篠峠へ。
そこから右手に伸びる林道定峰線へ入る。

すぐに視界が大きく開けてくる。

せっかくだから最高のビューポイントで昼にしようと、ダートの林道を進む。


ピークに差し掛かるあたりが眺めもよく、ようやく食事にありつけた。

風もなく、騒音もなく、ハイカーも入ってこない林道脇に自転車を置く。


秩父盆地の先に御荷鉾の山並みがよく見える。

暖かい日溜りの中、冷たいビールが最高においしい。


大地にひっくり返って空を見上げる。おもわずため息がでるほど心地よい瞬間だ。

2時間近くも休憩していた。

ダートを気持ち良く下っていく。再び舗装路に出ると、そこが定峰峠だ。

 


静かな世界から、また人と車の多い現実に戻される。


下って旧定峰峠を目指す。

今回は越えるわけではないが、写真を撮りに寄り道する。

ほんの5分で旧定峰峠に出る。


こちらは静かな峠の雰囲気が残っている。

道は山道であるが、MTBなら楽しめそうな感じだ。

戻って、経塚方面の山道に入る。これを越えればデポ地に戻れる。

ランドナーでは乗車率も低いが、それでも所々は山道走行を楽しめる。

感じのいいシングルトラック、タイトターンも多く、MTBで楽しみたいところだ。

24キロ程度と短いコースであるが、かなり楽しめるコースだ。

このあたりは日帰りに最高の場所が多い。

 

 

所要時間:5時間43分 走行距離:24.46km 最高速度:53km


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