峠への招待 > ツーリングフォトガイド > ’2000 > 達磨山林道
達磨山:静岡県田方郡戸田村と修善寺町との境(標高982m)
伊豆半島の北西部にそびえる火山。山頂西方に爆裂火口がある。富士山の展望にすぐれ、山頂東側を西伊豆スカイラインが通る。富士箱根伊豆国立公園に属する。
前回、天城峠のツーリングで散々な目に合ったにもかかわらず、また伊豆へやってきてしまった。
伊豆は意外と都心から近いとわかり、前の晩に修善寺温泉近くの「虹の郷」で車中泊。
誰もいない静かな森の中で、少々音量をあげて音楽を楽しむ。
真っ暗な森の中、自分の所だけ明るく照らされたライトの元で聴く音楽は最高の野外コンサートだ。
翌日、修善寺温泉から、県道18 修善寺戸田線を西へ向かう。
北又をすぎるとやがて右へカーブする分岐から達磨山林道がまっすぐ伸びている。
3月の伊豆はまだまだ寒く、今日のメインディッシュはもちろんおでんだ。
富士山を眺めながら、ぐつぐつとおでんを楽しむためにやって来た。
道は全面舗装で、静かな林道をゆっくり登っていく。
登りではさすがに暑く、防寒着を脱いで身軽になる。
おでん、缶詰、ビールなど宴会道具が重く、今日は早いとこいい場所見つけてのんびりしたいと思った。
どこか富士山の眺めがいい所はないかと探しながら林道を進む。
しかしこの林道、なかなかピークらしいピークがなく、落ち着けるところがなかなかない。
悩んでいるうちにピークを過ぎ、下りになってしまった。すでに昼も過ぎ、お腹も空腹状態。
バレンタインデーにもらったチョコレートでごまかしていたが、喉も渇き、早く冷たいビールを飲みたくて仕方がなかった。
ようやく見つけた所は、この林道で唯一と言っていいぐらい、なんとか富士山が林の隙間から見える。
もう、ここしかないと決め、ようやくぐつぐつタイムになった。
ロケーションとしては納得いかなかったが、それでも車もほとんど通らず、晴天に恵まれうまいビールが飲めるのであるから文句はない。
風が強く、風防を使ってもなかなか温まらない。注意していないとコッフェルごと倒れてしまいそうだ。
ポカポカ陽気のランチタイムの予定だったが、今日はそうはいかなかった。
ただし、この林道の下りは綺麗な舗装で、道幅もあり、かなり高速のダウンヒルを楽しめる。
国道を越えて吉奈温泉へ向かう。登り返しは結構きつく、歩く始末だ。
車に戻ると走行距離は47キロになっていた。
まあこれぐらいがこの季節のツーリングとしはいいのかもしれない。
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