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長野県諏訪市湖南(標高1063m)
諏訪盆地と伊那谷北部とは、赤石山脈末端の入笠山や守屋山などの山塊によって画されていて、古来多くの峠道で密接に結ばれていた。諏訪市豊田の有賀集落から南西約3キロにある有賀峠は、それらの中で最も低い鞍部にあり、茅野市の杖突峠と並んで古くから重要な交通路であった。(信州百峠より)


前夜東京を離れ、いつものように高速のSAで仮眠する。

慣れた事とはいえ、大型トラックで一杯のSA。

仮眠する場所を確保するのにいつもながら神経をつかう。


翌日、諏訪湖に車を置き、有賀峠を目指す。

諏訪湖をバックにいきなり10%の坂が待ち受けている。

5キロ少々で峠に出る。道は広く、完全舗装で走りやすい。

そこそこ手応えのある登りが続き、いい汗をかく頃峠のピークが目に入ってくる。
 

直線の登りが目の前に続き、気合が抜けるところもあるが、距離的にそれほど苦労はしない。

峠には立派な標柱が建っていて、峠のピークを感じられる。

周囲がかなり開発されており、自転車での峠越えの雰囲気はあまり感じられない。

峠から右に入り、諏訪ノ森へ進むと緑多いゴルフ場を抜け、眺めのいい高台に出る。


 

諏訪湖の景色が目の前に広がる最高のポイントでランチタイムにする。

この季節になると、やはりおでんが最高の贅沢で、ぐつぐつと鍋で煮ながら、ビール片手に景色を楽しむ。

諏訪湖の大きさと、高ボッチ方面の山並み、眼下に見えるミニチュアのような街並み。

さえぎるものがないから、何から何までよく見える。

米粒のような大きさの車が、ゆっくりゆっくり動いている。
 



何もかも移り変わりが速い今の時代。

のんびり時を過ごし、眼下に見える動く車や、大きく広がる雲の流れを見ていると、

毎日あくせく動き回り、時間に終われて生きている生活が、なんだかむなしく感じられ る。

逆に、こうした時間の使い方こそ本当に価値があるのではないかと考えてしまう。

おでんをつつきながら、暖かい日差しを浴びながら、ぼーっとそんな事を感じていた。

所要時間:3時間0分 走行距離:11.0km 最高速度:44km


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