峠への招待 > ツーリングフォトガイド > ’2003 > 和見林道
山梨県北都留上野原町。民有林道和見線(巾員3.0m 延長697m)
真冬が終わり、暖かくなってくるとツーリングに出たくなる。ただしこの季節はとかく花粉に悩まされる。 都会でさえクシャミ、鼻水の連発なのに、わざわざこんな山の中に出かけることはないだろう、とは思うものの、やっぱりツーリングはやめられない。 本来、権現山を越えて下るべきルートであるが、久しぶりということでショートカットして、のんびりコースとしてみた。 仲間川スポーツ広場に車を置き、和見へ向かって走り始める。 |
ビールを途中で手に入れようと考えていたが、どうにもお店があるような雰囲気ではない。 このまま和見の村まで登って賭けに出るか、あるいはしっかり手に入れてから登り始めるか。地図を見る限り、どうにも和見ではビールが手に入るとは思えない。 今日の目的は、のんびりランチタイムを楽しんで、太いタイヤでダウンヒルを楽しむ、ということだから、ビールは何が何でも必要なのである。 まるで店とは思えない様子だったが、冷蔵ケースに缶ビールの姿が見える。 よしよし、これで準備は万全、と安心したのだが、何度大声を出しても誰も出てこない。
郵便配達の人に尋ねてもわからない、とのこと。どうしようかと迷ったが、置手紙に事情を書いて、現金を少し多めに置いてきた。 |
次第に勾配もきつくなり、太いタイヤのおかげで結構いい汗をかく頃、ポツポツと和見の家屋が見え始める。 やはり酒屋はなかった。酒屋どころか何も手に入らない小さな部落だった。 村のはずれまで登ってくると、和見分校への分岐が現れる。ここを分岐して分校の脇を過ぎるとダートになる。 いよいよ和見林道の基点だ。 |
道幅は結構広く、MTBにとっては走りやすい林道だ。 いい雰囲気の林道で、写真を撮りながらのんびりと行く。
やがて、権現山からの下りとの合流地点に到着する。今回のコースではここがピークとなる。 |
静かな林道脇でランチタイムの始まりだ。南側は木々の間から視界が大きく広がり気分がいい。 苦労して手に入れたビールとおでんで、足を投げ出してくつろぎのひとときだ。
ハイカー2組が通り過ぎていったが、ほとんど静かな時間を過ごすことができる。 |
いよいよ下りだ。 最初こそタイトターンが多く、道も荒れているが、その後はしっかりとした走りやすい山道が現れる。 サドルを下げ、ブレーキを確認し、手袋をつける。
路面をしっかり読み、限界まで攻めなければ、かなり早いスピードでスリリングな下りを満喫できる。 |
(2003/3/30 走行)
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