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今回のツーリングは、これを参考にさせてもらった。


2007年10月25日(木)


約半年ぶりのツーリングだ。何かと忙しくて、ツーリングに行く気分ではなかった。

行かなくなると、半年なんてあっという間だ。過去にもこうしたブランクは時々あった。


重い腰を上げてなんとか走り出すと、やっぱりツーリングはいい、と感じる。

今回もそんな”リハビリ”には手軽なコースがいいだろうとやってきた。


「道の駅おがわまち」からスタート。

すぐ裏手の槻川に出れば、いきなり素敵な景色が広がっている。


今日のコースは距離も短く、標高差も少ないお気軽コース。気分も上々だ。

途中、下里地区の畑の中に、大小6つの馬頭観音を見つけた。きっと馬の供養のために建てられたのだろう。


お散歩気分でガイドブックに従って走っていくと、工場団地のような景色に変わってきた。

T字路を左折し、舗装路が途切れるあたりから「巡礼街道」が始まる。


鬱蒼とした木立の中を貫く、車1台が通れそうな道幅の小道が延びている。

MTBで走るには最適なダートで、工場地帯からいきなり風景が変わるので驚いてしまう。


まず誰にも会うことはなさそうな小道だ。気持ちよく走っていくと、あっという間に舗装路に出てしまう。

なんだよもう終わりかと思ったら、舗装路を突っ切ってさらに奥へ行くことができる。

再び雰囲気最高の小道が続いている。まっすぐな道で見通しがかなりいい。


1.7kmほど山道を楽しむと、笛吹峠に出た。突然森を抜けて峠に出るというのは面白い。

「笛吹峠」の立派な標識と解説板が建っている。トイレもあって、車の人が休憩していくようだ。


笛吹峠(笛吹峠 の解説板より、文字認識ソフトでテキスト化)

笛吹峠は、嵐山町と鳩山村の境にある峠である。
峠を起点として坂東十番の岩殿観音から同九番の慈光寺観音へ続く東西の道は、巡礼街道と呼ばれ、この峠を南北に貫く道が旧鎌倉街道で、かって、数多くの武士団等が行き来した所であった。
正平七年(一三五二年)閏二月、新田義貞の三男、義宗等が宗良親王を奉じて武蔵野の小手指が原で足利尊氏と戦ったが、最終的に結末がついたのがこの峠の地であった。
新田義宗等は越後に落ちて行き、足利尊氏はこれ以後関東を完全に制圧していった。
「笛吹峠」の名称については、この敗退の陣営で、折からの月明りに宗良親王が笛を吹かれたことから命名されたという伝承がある。
なお、この付近は、遠く奈良時代に窯業の中心として栄え、武蔵国分寺瓦の大部分がこの付近で焼かれ、その古窯跡が虫草山をはじめ須江・大橋・泉井などの山間部に多くみられる。
笛吹峠からは、はるか北方に上州の山々、西方に秩父連山、南方に広い関東平野が遠望され、風光明媚な歴史の地である。

埼玉県



ガイドブックの道を外れ、笛吹峠からさらに東へ巡礼街道を進む。

再び雰囲気のいい小道がまっすぐに延びている。ほとんど勾配のないフラットなダートなので走りやすい。


藪で視界が遮られるような所もあったが、気持ちよく走り抜けることができる。

ここで出会ったのが、トレーニングしている大東文化大学の学生たち。

ここはなんて気持ちいいトレーニングコースなのだろう。うらやましい限りだ。


素敵な林間を抜けると車道と合流し、岩殿観音に出る。自転車を置いてゆっくり見学する。


岩殿観音

阪東十番観音札所。
正式名称は真言宗智山派・巌殿山正法寺(しょうほうじ)で、山寺の形態になっており、寺の創建は養老2年(718)沙門逸海が千手観音像を刻み庵を結んだのが始まりと記されています。
麓の家並みは岩殿観音へ向かう道は門前町だったところで、現在お店としてはこの門前町の代表的存在だった丁字屋(数年前に閉店されました)が残るのみですが、道路沿いには家が並び門前町の面影を残しています。

http://www.nextftp.com/takasaka/spot/iwadonokannon.html



そろそろ昼の時間だ。岩殿観音前の食事処で休むのもいいのだが・・・

やっぱりこんな日は、景色のいい畑の片隅に陣取って、のんびりとランチを楽しみたい。

さっそくいい場所を見つけ、靴を脱ぎ、ニッカホースを脱ぎ、身軽になって食事を楽しむ。


休んでいると、蝶々やとんぼ、そして野鳥などが集まってきた。

都会では年々生き物の姿が見えなくなってきたが、この辺りは自然がしっかり残っている。


ガイドブックのルートに戻って、学校橋から「都幾川桜堤」を行く。

都幾川右岸の学校橋から八幡橋の間、全長2km程にわたり植樹された約250本のソメイヨシノが並ぶ。

桜が満開の時期は、素晴らしい景色で有名な所だ。


この緩くカーブした道が美しい。写真を撮るには絶好のロケーションでしょう。

土手を歩くウォーキング仲間。あぁ、気持ちよさそうです。

きれいなトイレも完備していたので小休止。


GPSに導かれて嵐山渓谷へ入っていく。

「嵐山渓谷」は、岩畳と槻川の清流・周囲の木々が織り成すみごとな景観と自然環境を持った渓谷だ。

深い緑に覆われると、爽やかな空気と光に包まれる。


人気のスポットがこの冠水橋(かんすいきょう)だ。

今日は水量も少なく穏やかな眺めだが、豪雨の時はこの橋も水没するほどになってしまうのだろうな。

橋の下に詰まっている倒木が、荒れた時の姿を物語っている。


嵐山渓谷を気持ちよく通り抜けるとゴールも近くなってくる。

最後はのんびりと川沿いの道を寄り道してみる。畑が広がる中に、ぽつんと大きな鳥居があった。


周囲は何もないが、撮影スポットとしては出来すぎだ。

きっと昔の名残か、それとも何かを祀っているのだろう。


久しぶりに走った30km。

こうしてまた、ツーリングの素晴らしさをあらためて感じた一日だった。


 
距離: 30.4 km
所要時間: 6 時間 40分 00 秒
平均速度: 毎時 4.5 km
最小標高:  27m
最大標高:  122m
累積標高(登り):  243m
累積標高(下り):  243m

(2007/10/25 走行)


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