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2010年9月10日 (金)
(尾道 猫散策)


朝5:55 しまなみ海道 向島 高見山からの日の出だ。

この時間に、この場所にいなければ絶対に見れない絶景だ。


こんな美しい日の出が毎日繰り返されているとは知らなかった・・・

素晴らしい。何も言葉が出ない。ただただ、ずっと眺めているだけで1時間が過ぎた。


しまなみ海道は本当に素晴らしかった。もうその一言がすべてだ。

そして、素晴らしいプランニングだった。何もかも見て回り、走り、そして感動した。

やはりこれだけ充実したツーリングを楽しめる所は他にないだろう。


向島の高見山展望台から移動し、尾道へ渡る。

平日の早朝、そこは東京と変わらぬ通勤・通学の交通ラッシュが待ち構えていた。


昨日までの夢のような世界はどこへ行ってしまったのか、と思うぐらい現実の光景だ。

交通渋滞、通勤ラッシュ、信号、騒音・・・島の朝とはこんなにも違うのか。


今日一日は自転車を離れ、完全に観光の一日だ。

自転車は全く登場しない。登場するのはすべて猫だけだ。


「峠への招待」にはふさわしくない内容だが、旅の進行上お許し願いたい。

駐車場に車を停め、自転車も使わず尾道の街を歩き出す。


尾道は人気の観光地だ。皆それぞれの目的があるのだろうが、自分にとってこの街は猫との出会いが目的だ。

猫好きは誰にも負けない。そして猫からも信頼されていると勝手に信じている。

ここへ来れば、きっとその猫好きを満足させてくれると思いやってきた。


尾道はとてもじゃないが暮らすには厳しすぎる坂の街。

これ以降は、炎天下の中猫を探し求めて歩き回り、出会った猫ちゃんたちの写真だ。


もう、満腹だ。これだけ猫に会える街は東京にはない。

とにかく凄い数の猫たちが仲良く、そして健康的に暮らしている。

素晴らしい街だ。本当に感動した。


千光寺からの展望。向島がすぐ目の前に見える。眼下に渡船が狭い海峡を渡っているのが見える。

尾道の街を一日中歩き回った。こんなに歩いた日も珍しいというぐらい歩いた。

とにかく坂だらけの街。しかしそれ以上に楽しい出会いがたくさんあった。

(2010/9/10)


2010年9月11日 (土)
(和歌山競輪、貴志駅たま駅長 見学)


昨日の夜に、尾道から和歌山まで移動してきた。

高速道路のSAで仮眠して、早朝に和歌山競輪場までやってきた。


地方競輪を覗くのが楽しみで、和歌山競輪第1レースが始るまで、軽くポタリングに出かける。

自転車で走ったのは1時間だけ。今日の話題は、競輪と「たま駅長」だ。


紀の川を海に向かって走り、ぐるっと周回して競輪場に戻ってきた。

競輪場付近は独特の雰囲気だ。地元の雰囲気がぷんぷん感じられる。


小さな居酒屋はまだ閉まっているが、まもなく競輪ファンのおじさんたちで賑わうのだろう。

さっそく派手なみかん色の入口から入場する。


やはり地方の競輪場は空いている。観客席もポツポツと座っているだけだ。

そしてシーンとしている。何の音も話し声も聞こえない。レース前の競輪場って、ビックリするぐらい静かだ。


第1レースが始ると、一気に華やかになる。今やスマホで投票できるから、自分も適当に投票してみる。

同じ自転車の世界とはいえ、まったく別次元の走りだ。そのスピード、迫力は何度見ても感動する。


数レース楽しんだ後、和歌山駅へ向かう。旅の最後は、もちろん貴志駅の「たま駅長」に会いに行く。

これほど近くにいるのなら、絶対に会いに行かないと後悔する。それで和歌山へ移動してきたというわけだ。

駅に車を置いて、和歌山電鉄貴志川線に乗る。


乗客のほとんどが、たま駅長目的だ。終点までほとんど降りる人がいない。

電車が到着するとホームは人で溢れかえった。小さな駅だけにすぐに身動きとれなくなるほどの混雑だ。

さっそく皆さんたま駅長に押し寄せるが、なかなか駅長も姿を現わさない・・・


しばらくして、ようやく定位置に落ち着いたところで撮影できたのがこれだ。

たま駅長も連日の勤務でお疲れのようで、表情も固く愛想もよくない。


そりゃそうでしょうよ、狭い所に押し込まれ、ワイワイガヤガヤ注目されて写真を撮られる・・・

これじゃストレス溜まるでしょうね。猫ちゃんは放っておいてくれるのが一番好き。


たま駅長もずっとご対面できるわけではなく、ちょっと働くとまた姿が見えなくなる。

きっと体調を心配して、ちゃんと管理されているのでしょう。よかったよかった。


姿が見えなくなると、見に来た観光客は何もすることが無くなる。

駅周辺には何もなく、帰りの電車を待つ間、駅の売店や駅前で時間をつぶすしかない。

おかげで駅前は、ちょっとした繁華街のような賑わいだ。


帰りはこの「たま電車」に乗ってみた。とにかく凄いの一言です。

ここまで徹底して装飾した電車は見たことがない。車内は、何から何まですべて「猫」です。

車両を端から端まで歩いて、すべて写真を撮りたくなる内装です。いやぁ、楽しかったです、とにかく。


和歌山駅に戻り、今回の「しまなみ海道・尾道・和歌山」の旅はすべて無事に終了した。

あとは、明日にかけてゆっくりと東京に戻るだけだ。

天気に恵まれ、そして素晴らしいプランニングのおかげで、記憶に残る最高の旅となった。

(2010/9/11)


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