峠への招待 > ツーリングフォトガイド >  ’2011 > 白馬小径 ・和知場峠



2011年5月7日(土)


北アルプス三日目もいい天気に恵まれた。

毎日走った後は日帰り温泉で汗を流し、スーパーで食材を仕入れて車中泊だ。


車中泊は、寝場所探しが最大のポイント。

静かで、安全で、迷惑にならない場所をこれまでの経験で見つけ出す。

朝、白馬の駐車場に車をデポする。今日は白馬小径めぐりを楽しむことに。


「白馬小径」は道案内が整備されていて、番号に従ってお散歩するだけでポタリングを楽しむことができる。


天気も良く、農作業や釣りを楽しむ人も気持ちよさそうだ。


姫川添いの小道は最高のプロムナードコースだ。

誰もいないまっすぐ続く道は、これ以上ない贅沢な散歩道だ。


白馬駅の裏側に、六体の笠地蔵が並んでいる。

右から、「しあわせ地蔵」「がんばる地蔵」「ふれあい地蔵」「なかよし地蔵」「ほほえみ地蔵」「夢かなう地蔵」と名づけられている。


笠地蔵から始まる小さな「詩の小径」に入ってみる。

小川に沿って美しい散歩道が続いている。


1本1本の木には、訪れた方の俳句や川柳が掲げられている。

思わず笑ってしまう作品や、時代を風刺した鋭い作品もある。

一つ一つが実に愉快で楽しく、すべてを読んでみないと気が済まなくなる。


なんて幸せな散歩道なのだろう。一気に通り過ぎてしまってはあまりにももったいない。

何度も止まってはカメラを構える。あまりに背景が素敵なだけに、どう写真に収めようかと悩むほどだ。


そしてここが有名な「大出の吊橋」だ。

残雪の山並みと桜の共演。そして姫川にかかる吊り橋。この場所からの構図がベストだろう。

あまりに美しく、座って眺めていると時の過ぎるのを忘れてしまうほどだ。


静かな里山でランチタイム。

きれいに咲き誇った桜の木の下に陣取って、のんびりと時を過ごす。


和知場峠へ向かう途中、美麻トンネル脇の旧道を行くと、小さなピークに「峠」というバス停があった。

全国には「峠」という地名がいくつかあるが、ここもその一つだ。


地名の由来も、峠を示すものも何もない。民家の建物の横に、小さな標識が建っているだけだ。


和知場峠への分岐に入ると、厳しい登りが待っている。

この峠を訪れるのも2度目だ。青木湖へ抜けるには、この峠を越えるしかない。


細く寂しい林道を登り詰めると、ようやくピークにたどり着く。

調べてみると、平均勾配10%のなかなか厳しい登りだった。


青木湖へ下って、あとはのんびりとデポ地まで戻る。

もうちょっと楽なコースかと思ったが、後半の峠越えはなかなか大変であった。

(2011/5/7 走行)


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