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2011年9月6日(火)


9月に入ると夏休みの騒ぎもおさまって、静かな旅を楽しめる。

ちょっと遅めの夏休みをとって、遠路はるばる京都までやって来た。

この地域をまともに走るのはこれが初めて。どこを走ろうかといろいろ悩んだが結論が出ない。


峠もたくさんある、琵琶湖も魅力。まあ、現地へ行って色々悩むことにしよう。

ロードとランドナー2台を持ってきた。そして車中泊用の装備が積んである。

これで、いつでも、どこでも、どこからでも、好きなようにツーリングを楽しむことができる。


京都市内のコインパーキングに車を置いて走り出す。平日の市内は激しい交通量だ。

さっそく鴨川沿いに出て、都会の雑踏から逃れる。すぐに別世界の静けさが広がってくる。


朝っぱらから自転車でお散歩しているのも自分だけだ。青空が広がってきて実にいい気分だ。

行き交う多くの車、電車、歩行者。忙しそうに動き回るそうした姿を下から見上げる。

人が一生懸命働いている時に、こうしてのんびり余暇を楽しむ優越感は最高だ。


鴨川沿いの遊歩道は素敵な散策路だ。

都会のど真ん中に、こんな素敵なエリアが広がっているなんて、なんてうらやましいことだろう。

ここだけで一日のんびりしたくなる。


鴨川公園

鴨川公園は、京都市の中心部を流れる鴨川の河川敷に整備された公園です。そのさわやかな流れをはさんで南北に伸びる水辺の緑地は、市街地の中にある貴重なリフレッシュ空間としても、親しまれています。

とりわけ丸太町橋あたりから柊野にかけては、芝生や運動広場をはじめ、整備のすすんだ美しいスポット。たとえば出町橋から北山大橋に至る東岸には、ジョギングロードや木立に囲まれた散歩道が整っています。また、出町橋近くの合流部は、ウィークデーはビジネスマンやOLのランチタイムに、休日には親子連れなどで賑わう人気のエリアです。

https://www.pref.kyoto.jp/koen-annai/kamo.html


緑地が実に美しい。そして鴨川の流れが本当に清らかだ。

ちょっと東京では見ることができない景観だ。四季折々、色々な美しい姿を見せてくれるのだろうな。


いつまでも美しい鴨川の緑地に佇んでいたいが、しだいに川も緑地も狭くなり都会の風景も消えていく。

道は「東海自然歩道」になっていて、途中で「夜泣峠」への分岐の案内が現れた。


夜泣峠とはいったいどんな峠なのだろうか? ちょっと寄り道してみたくなるが、地図を見ると山道だ。

1.6kmの往復は結構厳しい。残念ながら諦めることに。


「夜泣峠」(日本山名辞典より)


今日最初の目的地は、標高394mの「持越峠」。

京都市内からちょうどいい距離にあるので、手頃な初日の走りにちょうど良い。


すでに鴨川も細く小さくなり、山道はバス路線に沿って緩く登っていく。

出会橋というバス停で小休止。郵便ポストとベンチがある、ほのぼのとした田舎の風景だ。


持越峠まではあと150m程の登り。静かな山里の中を登っていく。

もっと寂れたところかと思ったが、意外と民家が多い。


しかしほとんど誰にも会うことがない。たまに車とすれ違う程度だ。

橋を渡ると峠への最後の登りだ。

展望の効かない細い道を、右へ左へとくねくねと登っていく。


その先、展望が開けてくると直線の先に持越峠のピークが見えてきた。

いい感じの右カーブの峠だ。左側の壁に自転車を置いて、何枚か写真を撮る。

下っていく先の様子が見えないところが、逆に峠のピーク感を感じさせてくれる。



「持越峠」(日本山名辞典より)

反対側からの写真も撮るが、やはり最初の写真の方が、峠の雰囲気がよく出ている。

残念ながら峠の標は何もなく、大きな壁と深い木立に囲まれて、峠からの展望は全くない。

峠から分岐している山道を登っていけば、きっと素晴らしい展望が得られるのかもしれない。


峠から150mほどを一気に下る。

対向車は少ないが、道幅も狭く、急カーブもあるためスピードの出し過ぎは危険だ。


下り切ったら、次は「京見峠」へ再び150m程のヒルクライムだ。

相変わらず静かな峠路だ。標高も低いので、この二つは手軽に越えられる峠だろう。


深い林間をしばらく行くと、「氷室分れ」という分岐に出る。

地図上の京見峠は、だいたいこの辺りだ。左の写真、前方の右カーブ辺りが緩いピークになっている。

しかしながら、ここも峠を示すものが何もない。確か峠の茶家があるはずなので先へ行ってみる。


峠の茶家はどこにあるのかと、先ほどの分岐から700mも下ってしまう。

左カーブの先に、ようやく峠の茶家が見えてきた。

やっと京見峠の峠名を見つけて一安心。やっぱりしっかり写真を撮りたいですからね。


峠の茶家は営業しているのだろうか? まったく人の気配がないし、扉も締まっているようだ。

軒先に掲げられた「ぜんざい」が営業している証拠だろうか?

営業していたらちょっと一服したかったが残念だ。


「京見峠」(日本山名辞典より)


時刻はちょうど12時。京見峠までくれば、今日の登りは終了だ。

あとは、あちこち観光しながら京都市内まで戻ろう。


せっかく京都にいるのだから、そしてすぐ近くまで来たのだから「金閣寺」を見学していくことに。

修学旅行でよく訪れる所だが、自分は今まで一度も見たことがない。ぜひこの目で見てみたい。


「本当に金ピカなの?」と疑っていたけれど、目の前にしてみて本当に驚いた。「なんだこりゃ!」

なんと表現していいかわからないが、常識を越えた造りであることは間違いない。


多くの修学旅行生が来ていたが、皆一様に驚きの表情だ。

てっきり「国宝」かと思っていたら、国宝ではなかったんですね、金閣寺は。


さて、サイクリストとしては一度は訪れたい「GRAND BOIS」アイズバイシクル。

調べてみれば帰り道じゃないですか。こりゃ時間をとってお店を見学しましょうと、ウキウキ。

いろいろと見たいもの、聞きたいことがたくさんあるので、GPSを頼りにお店を探す・・・


なかなか見つけられなくて、ようやく立派なお店に辿り着いたら・・・ドヒャーお休み! ぼーぜん。

サイクルショップは不定期でお休みするので、ホームページをしっかり調べていかないとこういうことになる。

きっとどこか、ツーリングにでも行っているのでしょうかね?


しかし立派な店構えです。カッコイイですね。中へ入りたかったなぁ・・・残念。

というわけで、本日のツーリングメニューはこれでおしまい。


あとは車まで戻って、明日の予定を考え、どこでどうやって寝るかを考えましょう。

まぁ、とりあえず初日が無事に終わって一安心だ。

距離: 47.6 km
所要時間: 8 時間 0分 00 秒
平均速度: 毎時 5.9 km
最小標高:  23m
最大標高:  404m
累積標高(登り):  532m
累積標高(下り):  532m

(2011/9/6 走行)


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