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2011年10月14日(金)


左の写真はニューサイNo.219 「真志野峠」(新田真志)

右の写真はニューサイNo.255 「中峠・有賀峠」(ニューパスハンティング)


諏訪湖の南に、こんな小さな静かな峠があると知ってから、いつか行ってみたいと思っていた。

特に「真志野峠」は、新田氏の名前がそのまま含まれているという、もう行かなきゃダメでしょ、って峠。

コースも、地図もよくわからないけれど、まあ行ってみて現地でいろいろ彷徨ってみましょう。


諏訪湖にある「すわっこランド」という大型健康施設にやってきた。

広大な駐車場に車を置かせてもらう。戻ってきたら温泉入りますからね。


今日はここから有賀峠、真志野峠を周回して来ようと思っている。

有賀峠へは湖からいきなり急登が待っている。体も暖まらないうちに、この登りはなかなか辛い。


今日は天気も冴えない。今にもパラパラと降ってきそうな気配だ。

この峠は2000年にMTBで来たことがある。その時も登りがきつかった思い出がある。


以前はノンストップで登った記憶があるが、今回は途中で小休止だ。

頑張って峠に着くと、以前と変わらぬ「有賀峠」の立派な標識が建っていた。

峠は殺風景で、何の展望もない。何やら人の姿が見えるが、こんなところで誰か待っているのかな?


有賀峠には秘密の場所がある。教えたくないが、諏訪湖を見下ろせる絶好のランチポイントだ。

峠の十字路を右手に登っていくと、しばらくして勾配も平らになる辺りがそのポイントだ。


左カーブの内側の高台に自転車ごと押し上げる。柔らかな草地が広がる最高の場所だ。

時折車が通り過ぎるが、ほとんどこちらの存在に気付かない。

さあて、ここでのんびりと絶景ランチを楽しむとしよう。


靴を脱ぎ、荷物を広げ、音楽を流しながらのんびりとランチタイム・・・のはずだったが・・・

途中から雨がパラパラと降ってきた。しかし、今日は新作の秘密兵器がある。

「モンベル トレントフライヤージャケット」だ。


購入後、さっそくテストする機会に恵まれた。果たしてその使い心地はいかがであろう?

モンベルの雨具と言えば「ストームクルーザー」が有名だ。

これまで何年も愛用してきて、その性能には満足している・・・が、重い。


もう少し軽量で、コンパクトな雨具でもいいのではないかと思って、こいつを購入してみた。

さすがに新品だけあって撥水性能も完璧だ。面白いように雨粒をはじいてくれる。


食事後、冴えない天気の中を走り出す。

有賀峠へ戻って覗石方面へ下っていくとすぐに分岐地点が現れる。


トレントフライヤージャケットは、ペラペラと紙のように薄い素材なので、走っていると結構寒い。

ストームクルーザーは防寒具にもなるが、こいつは寒さをしのぐには役不足だ。

それでもこのコンパクトさは画期的だ。せっかくなので、全身のイメージを写真に収めておこう。


すっかり静かな山村風景に変わってきた。いい雰囲気の農道がくねくねと続いていく。

GPS画面と地図を見ながら真志野峠を目指す・・・が、いきなり現在地がわからなくなった。

細かな分岐がいくつもあって、なんとなく方向だけはわかるのだが道筋が確かではない。


左へ、左へ・・・と分岐して行ったら、ついにどん詰まりになってしまった。

うーん、ここはいったいどこなんだ? 峠に至るルートが見つからない。

正面は藪漕ぎ状態の道だ。きっとこれを行くのかもしれないが、今日はそんな気分ではない。


この時のGPSログが残っていれば良かったのだが、なんと今になって紛失してしまったのが実に残念だ。

きっとこの辺りを彷徨ったのだろうな、という所に地図上にマークしてみた。


ニューパスハンティングで紹介されていた中峠はこの位置にある。

そして目指す真志野峠は中峠の東側に位置している。

辿ってきた道は真志野峠へ向かっていたのだが、たぶんこの行き止まりの地点で道がなくなったと思われる。


頑張って少し進めばルートを見つけられたのかもしれないが、今日は時間もなく、そこまでの気合がなかった。

またいつか機会があれば、この辺りの道の検証をしてみたい。


峠を一つ越えそこなったか・・・と少々残念な気持ちでルートを変更する。

すると、山の斜面に何やら動く物体が現れた。おぉ、野生の鹿だ!

向こうもこちらの存在に気付いて、どうやら警戒している。そして遠くからじっとこちらを見つめている。


素早くビデオカメラで撮影するが、すぐに森の中に逃げ隠れてしまった。

さすがに手つかずの原生林がこの辺りはまだ残っているということだろう。久しぶりのご対面だった。


メインルートに戻ると、走りやすい大きな林道に出て、その先すぐに「南峠」の標識が現れた。

こんな名前の峠を知らなかったので、この思わぬ出会いには驚いた。

真志野峠へは行くことはできなかったが、この南峠もなかなか雰囲気があって素晴らしい。


木の幹に大きく「南峠 標高一、二二一米」と書かれている。

こんなでっかい峠の標識も珍しい。初めて見た。


時刻は16時になる。もうあまり遊んでいられない時間だ。

初日の今日は、もっと簡単に峠越えを楽しむつもりだったのだが、結構大汗をかく羽目になってしまった。


徐々に暗くなり始める中、ダウンヒルに入る。

路面は軽く締まったダートで、MTBなら猛スピードで下れそうな感じだ。

空気圧高めのランドナーでは、スピードも控えめに注意しながら諏訪湖を目指して下っていく。


標高差400mほどを気持ちよく下れば、車のデポ地までもわずかだ。

車に戻ってくればすぐに温泉に入れる。そして食事もできる。

今日はショートコースの一日だったが、峠も二つ越えたし、なかなか内容の濃いコースだった。

 

距離: 25.4 km
所要時間: 6 時間 15分 00 秒
平均速度: 毎時 4.0 km
最小標高:  759m
最大標高:  1216m
累積標高(登り):  677m
累積標高(下り):  677m

(2011/10/14 走行)


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