峠への招待 > ツーリングフォトガイド >  ’2012 > 更科峠


長野県中野市と下高井郡山ノ内町との境。長野電鉄信州中野駅の南東4km。標高647m。
中野市と山之内温泉郷(湯田中・渋・上林・穂波・角間温泉など)を結ぶ。



最終日こそは快晴の朝だろうと期待していたのだが、温泉街は真っ白な靄に覆われた。

前方が見えないほど視界が悪く、車の存在さえよくわからない。

まあそのうち青空が見えてくるだろうとスタートする。
 


更科峠へ向かう。

しだいに上空の視界が澄んできて、青い空と明るい太陽が見え始めた。

今日はこれなら大丈夫そうだと安心する。
 


リンゴの赤が青空に映える。なんておいしそうな色艶なのだろう。

思わず1個がぶっと食べてみたくなる。
 

今日は暖かい。

二日間さんざん悪天候に悩まされてきたので、今日の天気が本当に嬉しい。


間違って電波塔への道を登ってしまい戻ってくる。

下の写真が更科峠への道だ。峠まではわずかだ。
 

すぐに更科峠に到着。

落葉に埋もれた静かな峠だ。
 

満点に近い切通しの峠だ。

距離は短いが、アプローチ、雰囲気、道筋、展望、標柱、石仏、満足感・・・すべてがいい。
 

かすかに残る朝靄と、逆光のシルエットに浮かぶ山並みが実に美しい。

いいロケーション、そして「絵」になる峠だ。
 

峠からの下りも快適だ。

広々とした道幅、晩秋の雰囲気溢れる上質の下りだ。
 

雲上のスカイラインといった感じだ。遠く妙高、黒姫、飯縄の山々も浮かんで見える。

眼下に広がる中野も街並みが小さく見え隠れする。

素晴らしい展望に別れを告げて急降下する。
 

下り切れば、今日の予定はのんびりと散策、ポタリングだ。

最終日にしてようやく快晴に恵まれ、やっと本来の晩秋ツーリングを楽しめる。

さっそく畑の中を縫って、ランチタイムの場所を探す。
 

桜沢駅の先、踏切を渡った畑に落ち着く。快晴、無風、そして暖かい。
 


時折走り抜ける長野電鉄の列車を見ながら、ゆっくりのんびりとランチタイム。

ひっくり返って空を見上げれば、視界に入ってくるのはスカイブルーの一色のみ。
 


千曲川へ出て、本日のフィナーレへ。

ご覧の通り、道幅も広く、誰もいない快適な自転車道が始まる。
 

いい道だ。最高の走り心地だ。

広い空、眩しい太陽、360度の眺め、滑らかな路面、開放感・・・文句なし、完璧だ。
 

この旅も終わりに近づいてきた。

秋景色を求めてやってきたが、最後にとっても素敵なシーンに出会えた。
 

誰もいないグラウンドを埋め尽くすイチョウの葉。

鮮やかな黄金色が大きなキャンバスとなって目の前に広がる。
 


日本の秋はやっぱり美しい。

柔らかな日差しを浴びて、よりいっそう美しい色を奏でている。
 


屋代駅でゴールを迎えた。

二日目までは雨に悩まされたが、最終日はこんな素晴らしい一日で終えることができた。

今年最後のツーリング、とっても思い出深い三日間となった。
 

 

 

距離: 55.9 km
所要時間: 6 時間 24 分 22 秒
平均速度: 毎時 8.7 km
最小標高: 330 m
最大標高: 661 m
累積標高(登り): 221 m
累積標高(下り): 482 m

(2012/11/19 走行)


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