峠への招待 > ツーリングフォトガイド > ’2013 > 山刀伐峠・銀山温泉
山刀伐峠:山形県最上郡最上町と尾花沢市との境。標高470m (なたぎり) 江戸時代、松尾芭蕉も尾花沢に行くためこの峠を越えたと伝えられる |
素晴らしい二日間のツーリングだった。
いい旅をした後はビデオがまた楽しみだ。
今回はニューサイを真似してこんなDVDケースを作ってみた。
さて、またDVDを見て二日間の旅を振り返るとするか。
今回突然お誘いがあり、思いもよらぬ場所に、思いもよらぬ時期に訪れることになった。
もう、場所と名前を聞いただけで素敵である。行ったことがない、初めての峠、初めての温泉である。
たまには、こういうお誘いのツーリングも悪くない。
行く前から期待に胸が膨らむばかりであった。 |
幸運にも、自分の所まで運が巡ってきてのツーリングとなった。
知る人ぞ知る、NC誌に紀行文を常連で投稿する重鎮だ。やはりオーラが違う・・・
すっかりローカル線の景色の中、ガラガラの車内で運転席にへばりついて景色を楽しむ。
いつまでたっても、男の子は好きな物が変わりませんね、やっぱり。 |
U氏の友人Y氏がすでにカーサイ&自走で到着していて、輪行組もさっそく組み立てる。
どうだ、と言わんばかりの存在感と重厚感。唸らせるほどのアッセンブリー、そして配色。うーん、見事だ。
この一台を囲んでしばしミーティングの時間。尽きない話に、いつまでも出発できない。 |
国道を山刀伐峠方面へ分岐すると、交通量もぐっと少なくなる。
赤倉温泉を左手に眺めながら、道は山刀伐トンネルへ緩く登っていく。
道路前方には気温21度の表示だ。ちょっと走ればすぐに汗をかくほどになってきた。 |
この時期にこんなに大量のセミの鳴き声を聞いたのは初めてで驚いた。自然の生命力を肌で感じる瞬間だ。
山刀伐峠越の立派な案内に導かれて、いよいよ松尾芭蕉の世界に我々も入り込む。 |
路面は舗装されていて、適度な勾配で実に走りやすい。
上空は見えないものの、新緑の緑が実に明るく、森林のシャワーを浴びている感じだ。 |
途中で地元の軽トラックの方とすれ違い、
「昔は山賊が出たって言うらしいですが、今はもう出ませんよね?」なんて会話をしながらご挨拶。 |
前から後ろからカメラを構え、追い越したり先で待っていたりしながらゆっくりと行く。
いつまでも走っていたい、本当に気持ちのいい峠道だ。 |
さっそくここでランチタイムとする。
誰もいない貸し切りの峠越えで気分は最高だ。ランチタイムもよりおいしく感じる。 |
さっそく担ぎとなるが、階段を登れば押したり乗ったりできるぐらいだ。
担ぎも登場となって、コンパクトだけどなかなか中身の濃いツーリングになってきた。 |
峠へは気持ちよく押して到着。なんて気分のいい峠越えなのだろう。 |
これだけ峠越えのストーリーが出来上がっていると、記憶に深く刻まれることだろう。
「実にいい峠だ」 |
無理すれば乗れないことはないが、高級ランドナー&高齢者グループのため無理はしない。 |
その姿が絵になる。味がある。
やっぱり、「いい峠だ」 |
決して豪快でも派手でもない下りだが、この新緑溢れる中、とにかく気持ちのいいダウンヒルだ。
そんな各人のコーナーリングの写真でも特集してみよう。 |
水田が広がる中、平坦な道を飛ばす。ゆっくりと楽しんで走ってきたが、最後は全員で気持ちよく飛ばす。
峠からは結構距離があった。ようやく銀山温泉が近づいてきた。 |
いきなり多くの人と車が溢れ、そして目の前には大正浪漫の風情が広がる旅館街が現れる。
なんて素敵な景観なのであろう。思わずうっとり見とれてしまうほどだ。
自転車は離れた車庫に置かせてもらい、さっそくお疲れ様の反省会。
軽く一杯のつもりが、すでに大瓶4本も飲んでしまってすっかりいい気分だ。
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旬の地元食材をふんだんに使用した料理の数々に、さらにお酒もすすむ。 いい峠越えだっただけに、楽しく2時間近く盛り上がった宴会だった。 |
銀山温泉は、NHK連続テレビ小説「おしん」の舞台となったことで一躍脚光を浴び、全国的にその名を知られることになった。
5月から10月までの毎週末には、花笠踊りが橋の上で披露される。
すっかり上機嫌に出来上がった5名のおじさんたちは、カメラ片手に宿の下駄を履いて温泉街へ。
これだけの人が今日この温泉に泊っているということだ。やはり人気のある温泉は活気がある。
スポットライトを浴びた橋の上での踊りなので、どこからでもよく見える素晴らしい舞台だ。 |
親しみやすいメロディーだけに、誰もが楽しくなり、思わず笑顔がこぼれる。
気にいりました、銀山温泉。 |
飲兵衛おじさんたちの二次会が始まり始まり〜。
尽きない話題に夜も更けていく。そして最後はいつもの通り、バタンキューでおしまい。 |
距離:
30.7 km
所要時間: 4 時間 54 分 9 秒
平均速度: 毎時 6.3 km最小標高:
140 m
最大標高: 512 m
累積標高(登り): 496 m
累積標高(下り): 503 m
(2013/6/8 走行)
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