峠への招待 > ツーリングフォトガイド > ’2013 >
淡路島・赤穂
今年も9月に遅い夏休みをとった。
9月になれば、列車も、宿も、観光地も空いていて、ゆっくり旅を楽しめる。
今回は、なかなか足を伸ばせなかった兵庫、岡山、鳥取、島根を巡るツーリングを計画した。
万全の準備をして、始発電車に乗り込む。新幹線に乗り換え、4時間後、西明石に到着。あっという間に旅の始まりだ。
残念ながら天候が冴えない。今にも降ってきそうな気配だ。
今日はこれから淡路島へ渡ってポタリングの予定だ。
明石港を目指して走り出す。初めて訪れる所だけに新鮮な気分に心も弾む。
明石公園の中を横切り、海岸線に出る。煙った海上に、明石海峡大橋が霞んで見える。
あの先は淡路島。いったいどんな島なんだろうな、と期待しながら大蔵海岸公園を散歩する。
そろそろ乗船時間も近づく頃、明石港へ向かう。
明石港→岩屋港 を結ぶ淡路ジェノバラインに乗船。
自転車は特別扱いで、別の乗船口からデッキに乗せられ、自分で勝手にロープで縛ってね、と指示される。
いきなり初日のスタートから船に乗れるなんて、今回のツーリングは旅情たっぷりだ。
こうした船には何度となく乗ったが、この船、スピードがすごい!
結構豪快なスピードでかっ飛び、しっかり縛っていないと自転車もエライことになりそうだ。
悪天候だと自転車もかなりびしょびしょになることでしょう。
次第に小さくなる明石の街。
そして次第に近づいてくる明石海峡大橋。
そして真下を通過する。
橋を真下から見上げるなんて、なかなかできないことなので、もうワクワク、ドキドキ。
しかし、あっという間に通り過ぎた。
巨大な建築物を見上げて、日本の土木技術、建築技術の素晴らしさに感動するばかりだった。
淡路島をどうやって走ろうかと色々考えていた。
島だけに、本当はぐるっと一周したいところだが、この島はちょっとでかすぎる。
ランドナーで一周するとなると二日間必要だ。
さすがに、ここだけで二日間を費やすのはもったいないので、北部を軽く巡る、一泊のツーリングというプランになった。
県立淡路島公園からの眺めが素晴らしい、というので行ってみることにする。
海岸から内陸部へ一気に登る。
かなりの勾配で、先まで見通せるまっすぐな道にやる気もなくなる。
冴えない天候だが、おかげで涼しいのが唯一の救いだ。
登りの途中「日本屈指の石佛 開鏡大観世音」の巨大な、立派な石像が現れる。
高さ6.3mだそうで、この大きさに驚いていたら、この後とんでもない巨大な世界平和大観音に出くわすことに・・
【県立淡路島公園について】ホームページより引用
全体面積87,2haの広大な敷地を持つ公園。
淡路ハイウェイオアシスに併設するオアシスゾーン、大阪湾や明石海峡大橋が眺望できる展望広場を設けた森のゾーン、大型スライダーやアスレチック遊具などがある交流ゾーンの3つのゾーンで構成されている。
ここから見下ろす海の銀座明石海峡と舞子、須磨などの対岸の景色が美しい。
夜は百万ドルの夜景が展開する。
という素敵な公園に期待して行ってみたのだが、やはり天気がよくなきゃだめですね。
せっかくの眺めも半減でした。
知らずに園内に自転車持ち込んで写真撮っていたら、すぐに係員がきて注意されました。
自転車はダメみたいです。申し訳ありませんでした。
さて、お腹が空いてきました。そしていよいよパラパラと降ってきました。どこかのレストランにでも入っておいしくランチをいただきましょう・・なんてあちこち走ってもどこもありません。
この冴えない天気では、ランチタイムも期待できません。海岸へ降りて、静かなところで海を眺めながらゆっくりしましょう・・
ポタナビのログをみると、あっちへ行ったり、こっちへ行ったりとかなり悩んでます。
そんなときに視界に飛び込んできたのが、この「世界平和大観音」でした。
あまりのデカさに、とにかく行ってみるしかないので、目標に向かって海辺沿いを走る。
次第に近づくと、ますますその大きさに圧倒され、到着してみるとなんだか不気味な印象が・・・
なんだか、薄気味悪く、汚れ、朽ちて、哀れな姿に・・・
先日、新聞にこんな記事がでてました。
そういうことだったんですね。ようやく納得できました。
すっかり雨模様になってしまい、本日のツーリングは意気消沈・・
初日は、明るい太陽の下、大海原を眺めながらの快走、と予定していたのだけれど、全く期待はずれ。こうなると、雨の中を走ったところでいいことなし。
「世界平和大観音」を眺めながら、コンビニで仕入れたランチをようやく楽しむ。
雨音が強くなり、ああ、今日はもうこれでおしまい、と早々あきらめの境地。
もっと走る予定だったのだけれど、宿へ直行しましょう、ということに。
まあ、長いツーリングの初日ですから、あせらずのんびり行きましょう。
ということで、早めに宿に到着となりました。
さて、淡路島二日目。
残念ながら今日も雨・・・
だめだ、淡路島。今回は天気に恵まれなかった。
今日のスケジュールも忙しい。
再び明石へ戻って、そこから本日の宿、赤穂まで行く予定だ。
宿を出るときに雨が降っていると言うのは最低ですね。
できれば出発の時だけでも雨がやんでいて欲しい。
途中から降られるのなら、まだ気分が違う。
海岸線を北上し、再び岩屋港へ。
そして、淡路ジェノバラインで再度明石海峡大橋をくぐって、明石の街に戻ってきた。
本日のメインは、姫路明石自転車道をたどって、途中で輪行して赤穂まで行こうという計画だ。
さっそく、海岸線沿いに自転車道が始まる。
十分な広さの自転車道が、海岸線に沿ってずっと続く。
天気が良ければ、明るい太陽の下、青い空、青い海を眺めながら最高のポタリングコースだろう。
うーん、本当に残念、悔しい。
まあ、それでも素敵なロケーションと、誰もいない静けさに心も癒される。
海辺の、こうした贅沢な自転車道は本当にいい。くせになりますね。
なんて気持ちよく走っていたら、急に本降りに・・
せっかくご機嫌だったのに、一気にブルーな気分・・
こりゃ、ダメだと諦め、一番近い駅へ直行し、輪行することに。
小さな駅で、輪行する場所もなく、民家の軒下でバラすことに・・
ああ、なかなか運が巡ってこないなぁ、今回の旅・・がまん、がまん・・
山陽網干駅まで輪行。
すると天気が急回復! やっと運が巡ってきたかも!
しばらく国道を走って海岸線の道に入る。
青い海、青い空、白い雲が広がってきました。一気に気分が高まる。やっぱり、こうでなくっちゃ!
展望のいいレストランで昼食。
播州室津港の小さな町を散策。
地元の子供たちに登りでぶっち切られる・・・元気だなー、こいつら・・と思ったら、その先でダウンしてました。
最後はおじさんが勝つんだ、わかったか!
天気が急回復し、真夏の陽射しが戻ってきた。
午前中の沈んだ気分はすでに消え去り、快適な海岸線沿いを鼻歌まじりで快走する。
大きく相生湾を回るように道は進み、変化のある景色が飽きさせない。
本日の宿も近づき、公園で最後の休憩。
大地にひっくり返って空を見上げる。
流れる雲を見ているだけで時が流れる。
この眺め、いつまででも見ていられますね。
フィナーレは、いつものように登らされることに。最後は
しかし、本日の宿、絶景!! 文句なし!!
今日も良く走った70km。
船にも乗った。輪行もした。雨にも降られ、最後は絶景が待っていた。
楽しくなってきたぞ、この旅。
さあ、明日はどんなツーリンが待っているのかな。
距離:
55.5 km (フェリー含む) 所要時間: 7 時間 9 分 46 秒 平均速度: 毎時 7.7 km |
最小標高:
0 m 最大標高: 291 m |
累積標高(登り): 639 m 累積標高(下り): 617 m |
(2013/9/7〜9/8 走行)
距離:
100.0 km (フェリー・鉄道含む)
所要時間: 8 時間 42 分 8 秒
平均速度: 毎時 11.5 km最小標高:
0 m
最大標高: 108 m
累積標高(登り): 485 m
累積標高(下り): 476 m
峠への招待 > ツーリングフォトガイド > ’2013 > 淡路島・赤穂