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飯能の、素朴な「奥むさし旅館」に泊まった。
翌日は、定番の奥武蔵グリーンラインを行く。
まずは国道をしばらく我慢して走る。気温も高く、今日も暑い一日になりそうだ。
昨日の食料難に懲りて、さっそくコンビニで買出し。今日はバッチリだ。
北向地蔵に向けて登りはじめる。
途中、車両通行止めのゲートが・・
「不法投棄が多いので通行止め」と書いてあった。なるほど、よくある問題だ。
車で来て山中にゴミを捨てていくという、とんでもない奴がいるためだ。
おかげで、貸切状態なのでほとんど誰もいない。静かに走るには最高だ。
結構勾配がきつい。これもやはり食料豊富の重量オーバーが原因か? それとも昨日飲みすぎたか?
もう一枚リアが欲しいなあ、と最近よく思うようになってきた。次は26Tにしてこようかな。
物見山のピークを越えるまでが辛く、途中から押しの状態に。
北向地蔵で小休止。ハイカーが数名通り過ぎるが、皆さん挨拶がないですね。悲しいことです。サイクリスト同士はちゃんと挨拶しましょうね。
ここから結構下ってしまい、再度顔振峠へ登り返す。
久しぶりの顔振峠。
峠から展望台へ登ると関東平野を一望できるが、今日は時間もないので茶店でおばちゃんと談笑して先を急ぐ。
何度も訪れている所だけに、顔振峠まで登ってしまえば、後は尾根道をのんびりと行くだけとわかっている。
広くてきれいな路面は、レーサーでも十分快走できる。もっと軽量な自転車で走ったほうがいいのだが、なんせ3泊4日の旅なのでそうもいかない。
傘杉峠、飯森峠と過ぎる。
高台の展望台でランチタイム。今日は昨日とは打って変わって贅沢なお昼だ。
展望を眺めながら、誰もいない静かなひと時をすごした。
その先、展望の開けた場所で休んでいると、オフロードバイクのおじさんが声をかけてきた。
休みに山の中を走りに来たらしい。こちらの自転車を見て、ちょっと普通の自転車とは違う気配を感じて質問してきた。
「高そうな自転車ですねー」「分かりますか?」
「なんか、着ているものも違うし、気配がちがいます・・」
なんて会話になっちゃたんで、ご機嫌になってランドナーをいろいろ細かく説明しちゃいました。ワイヤーがこのように内蔵されていて・・このサドルがですね・・なんて説明したら驚いておりました・・
刈場坂峠までやってきた。
ずいぶん変わりました、この峠も。
はるか昔の写真が思い出されます。
昔はこんな峠だったんだです。(1976年11月)
大野峠へ向かう。途中、七曲り峠の標に気づく。
こんな峠初耳だなぁ、と写真に収める。
道幅が広くて気分がいい。そして風が心地よい。
高篠峠、白石峠、そして定峰峠へ。
ここまで来ればあとは本日の宿、寄居までダウンヒルだ。
一日、ほとんど車にもすれ違わず、人とも出会わなかった。
平日のツーリングは本当に静かだ。
今日は結構走ったし、登った。心地よい疲労感でもう大満足だ。
これでまだ一泊できるんだから、やっぱり自転車旅って究極だなって思う。
朝起きてから寝るまで、ずっと好きなことができるんだから。
(2014/5/30 走行)
距離:
60.7 km
所要時間: 8 時間 0 分 14 秒
平均速度: 毎時 7.6 km最小標高:
88 m
最大標高: 858 m
累積標高(登り): 1652 m
累積標高(下り): 1602 m
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