峠への招待 > ツーリングフォトガイド >  ’2014 >  間沢・寒河江・山形自転車道



 

晴れてはいるが結構雲の多い天気だ。次第に下り坂に向かっているという。明日以降の天気が心配だ。

今日の予定は結構距離がある。できれば山寺まで行ってみたいと思っているがどうなることか。

まあ、ほとんど下りだから、まじめに走りさえすれば何とかなるだろう。

昨日のご夫婦に挨拶をして下り始める。

朝の空気はまだ冷たいが、気分も上々、今日も楽しいツーリングの開始だ、毎日幸せ幸せ。

気持ちよく下っていく途中、弓張平公園で小休止。

あまりに景色がよく、こんな広いところに誰もいないので、もううれしくなって写真を撮りまくる。

もう観光シーズンも終わりなのだろう。広々とした駐車場がやけに寂しそうだ。

路面もきれいで、こんな素敵なところを一人で独占してしまって申し訳ないぐらいだ。

 

 

 

寒河江ダム月山湖まで下ってきた。

寒河江ダムは山形県で最大であり、月山湖はダムによって形成された人造湖だという。

ダムマニアではないので、ダムの魅力はよく分からないが、ダムのスケールの凄さには常に圧倒される。

当然ここも誰もいなかったので、展望所まで乗って入っていく。

帰ってから気づいたが、月山湖大噴水というのが10:00から1時間おきに打ち上げられていたらしい。

右の写真を撮ったのが9:46分。

あー、あと少しのんびりしていれば見れたのになぁー、残念。

 

大噴水はこんな感じみたいですね。

ネットから写真をお借りしました。

結構迫力ありますね。

 

 

 

 

国道を離れ、水ケ瀞ダム脇を行く。

寒河江川に沿って、静かな道を間沢を目指す。

間沢郵便局を目印に行くと、その先から「間沢・寒河江・山形自転車道線」が始まる。

別名「さくらんぼサイクリングロード」というらしい。

ここから山寺まで約37km。この道は、観光案内でも有名なサイクリングコースとなっています。

と言っても無人です。誰もいません。わざわざここまで来て、サイクリングする人はなかなかいないでしょう。

しかし、なかなか贅沢な道路で、車道、歩道、自転車道が整備されています。

歩道も自転車道も広く、これならば人と、車と、自転車の共存ができます。

都会でも、こうした道路作りができたら最高でしょうが・・

 

 

 

道は自動車道を離れ、町の中へ入っていきます。

家と家の間を抜けるように、まっすぐな道が続きますが、とにかく道幅が広い自転車道です。

地元の子供の書いた絵が交差点に飾ってあります。

飛び出し危険ということでしょう。

と言っても、人も、自転車も、車も皆無でした・・

全国、色々な自転車道があって面白いです。

その地方独特の作りになっていて、何をメインに伝えたいのか、見どころはどこなのか、そして自転車に対する愛情がどこまであるか・・なんてことが、数をこなしてくるとわかります。

ちゃんと整備されている自転車道、荒れ放題の自転車道、いろいろあります。

ここ、さくらんぼ自転車道は、きれいに、しっかりと整備されていました。

 

 

 

 

寒河江川沿いのコースに入ってくると景色が一変する。

水量豊富な寒河江川を右手に、林の中を行く自転車道。

街中の景色から、今度は自然たっぷりのコースへと変化する。

前方からおじさんが一人自転車でやってきた。

ゆっくりとこぎながらこちらに近づく。

珍しい人がいるもんだ、という顔をして通り過ぎていった。

こんな素敵なロケーションを毎日ポタリングできるなんて、なんていいんだろう、と思うのは都会人だからか。

なんたって、冬になれば5mも雪が積もるというのだから、ここの生活の厳しさを知ったら、呑気にポタリングなんてとても言えないでしょうね。

落ち葉を踏みしめながら、素敵な自転車道をゆっくり行く。

これぞ本当の「ポタリング」だ。

 

 

 

いい所に休憩所がある。

もう、ここでゆっくりしてください、と言わんばかりだ。

ランチタイムには絶好でしょうね。

通り過ぎてしまうにはあまりにももったいないので、ティータイムとすることに。

さっとガスを出して、お湯を沸かして、そしてブラックコーヒー。

自転車の旅ってこれなんだな、と思う。

暖かい飲み物は心を豊かにしてくれます。

まだまだ時間もたっぷりあるし、ここでしばし贅沢な時間を過ごさせてもらった。

しかし誰も通らない。もったいない。こんな素敵な場所。

 

 

 

 

 

その先自転車道は、畑の脇を抜けたり、土手沿いを走ったりと刻々と変化していく。

そろそろお昼の時間だ。今日はどうしよう。

あまり時間に余裕がないので、お店に入って食べてしまうのが手っ取り早いのだが・・

 

 

 

しかし、このロケーションを目の前にしては、やはりアウトドアクッキングしかない、ということでコンビニ調達のホルモン焼きとなりました。

 

 

 

 

 

ばかですねー、時間がないって言うのに。

こんなグツグツしていたらどんどん時間が過ぎるばかり。

満腹になってまじめに残りのルートを確認すると、あら大変、山寺行って観光する時間なんてありません。

一人旅だとこれがあるんだよね。ついいい気分になると、誰も止めてくれないから・・なんて言い訳。

まあいいか、山寺は昔通り過ぎたことがあるし。たっぷり時間かけて観光したいし、また来ようっと。

コース変更で宿まではのんびりポタリングに変更。

おいしそうなりんご園を抜け、パイオニアの工場横を通り過ぎる。「ポタナビ使ってますよー」なんて言ったりしてみた。

川沿いの土手でもう一度コーヒータイム。おかげですっかり暗くなってしまい、最後はLEDライトが大活躍。

本日の宿、「悠湯の郷ゆさ」にやっと到着しました。

 


 


 


 

距離: 82.3 km 
所要時間: 8 時間 46 分 49 秒
平均速度: 毎時 9.4 km
最小標高: 84 m
最大標高: 713 m
累積標高(登り): 296 m
累積標高(下り): 868 m

(2014/10/31 走行)
 


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