峠への招待 > ツーリングフォトガイド >  ’2016 > 魚野川・水無川



昨夜の宿は、料理も部屋も素晴らしく、そして、一人旅相手を丁寧にもてなしてくれた。

すっきりと晴れないけれど、昨日よりは視界良好な朝を向かえた。

勝手気ままな一人旅。

さて、好きなように、思いつくまま、気分次第のツーリングの開始だ。

ポタナビを使って、車の来ない裏道を探して走る。

目的地さえ決めれば、後は気分のいい道を選んで進むだけ。いちいち地図を見て確認する必要なし。

ポタリングに没頭できる。これが、ポタナビの神髄だ。

誰もいない。車も通らない。何も音が聞こえない。

微かに残雪の山並みが見え隠れする。でも、やはり雪は少ない。いつもはこんな景色じゃない。

魚野川沿いに出る。土手沿いにしばらく走れそうだ。

綺麗な舗装路と、開放的な魚野川沿いの道は最高のプロムナードコースだ。

爽やかな気温と、快適なコースで気分は上々。

五日町から水無川方面へコースを変える。

こんなコースガイドがあったので、ちょっと行ってみることに。

(新潟・長野 サイクリングコースガイド より 水無渓谷サイクリングロード)


なんかゴールの森林公園は雰囲気がよさそう。ここで絶景を前に、のんびりランチにしたいな、と思っていた。

サイクリングターミナルもあるんだ。一度も利用したことないけれど、いったいどんな所なんだろうね?


新潟県、いつ来ても思うのだけれど、どこへ行っても道がいい。

人里離れた山の中でもしっかり舗装されている。そして、たとえ崩れてもすぐに補修する。さすが、土木王国新潟だ。

昨日の魚沼スカイラインも、今日の魚野川沿いの道も、ホント快適な舗装路だ。

そして、水無川沿いのこの道も、なんて綺麗に整備されているのだろう。

まったくの無人地帯、工事で通行止めの影響もあって完璧な自転車天国だ。

なかなか雰囲気のいい道だ。

じりじりと登りつめる先に、駒ケ岳の姿が見えてくる。

村の神社からの眺めは、うっとりするほど見事な美しさだ。

そしてカーブを曲がるごとに少しずつ近づいてくる駒ケ岳の姿は、スケールこそ違うが、なんとなく小熊黒沢林道に近いかもしれない。

このまま走り抜けられたら素晴らしいコースになるのだが、しばらく行くと行き止まりとなってしまう。

森林公園とは、果たしてどんな素敵な夢広場なのでしょう・・・と期待して登りつめたが・・・何もない・・・おや?

]

車が2、3台止まっていて、数人が川で釣りをしている。

この先一歩も進めませんよ、って感じで道がない。え、公園はどこですか?

どうやら、公園には違いないが、期待しているほどの整備されたものは何もなく、「ただ大自然がそのまま目の前にある」って感じ。

一応、ベンチやテーブル、トイレなんかがあって、ランチタイムを楽しめるのかなぁ? なんて期待してきたのだけれど、ハズレでした。

大自然があれば、あとは何もいらない! そう、その通りです。ということで、残念ながら引き返し、ランチポイントを探す。

さっきの神社まで戻れば最高だけれど、せっかくの眺めを前にもったいないので、仕方なく川沿いに腰を下ろしてようやくランチタイム。

まあ、贅沢言ったらきりがなく、静かにこの眺めを前に、ゆっくり食事ができるのだから文句はないでしょう。

確かに、サイクリングターミナルを起点に周回すれば、ファミリーサイクリングとしては上出来ですね。

安全で走りやすく、そして適度な登りとダウンヒルを楽しめて、雄大な景色も独占できる。

いいところにサイクリングターミナル作ってますね。JCA(日本サイクリング協会)が運営しているんですね! 昔はお世話になりました。


さてさて、午後の部です。今日はどこまで走りましょうか? この適当さが大好きなんです。

輪行袋さえあれば、怖いものなし。気分がよければずっと走るし、車が多ければ輪行しちゃえばいい。

この楽しいポタリング気分が続く限りはずっと走っていたいが、国道しかなければもうおしまいだ。今日はそんな走り方だ。

水無川から、再び魚野川に戻ってきた。

相変わらず周囲に人影は全くない。これだけ誰にも会わないと、さすがにどーなってんだ、と心配になってくる。

のどかで、広々とした魚野川沿いの道。スピードを出そうなんて気には全くなりませんね。

なんて贅沢なロケーションなんでしょうか。この眺め、この雰囲気、そして、さあゆっくりしてください、とばかりのベンチだ。

もう、コーヒータイムしかないでしょう。

お湯を沸かしていると、田んぼからはカエルの鳴き声がよく聞こえる。その先には、上越線の列車が小さく左から右へと消えていく。

長岡まで走ろうか? なんて欲張っていたけれど、もうこの雰囲気ではやる気なし。

自転車天国も終わり、交通量の多い国道を走らざるをえなくなった。

せっかくの雰囲気を壊したくなく、そのまま越後川口駅へ向かう。もう、本日は終了終了〜。

まあ、そこそこ距離も走ったし、景色も良かったのでいい一日でした。

通学電車に乗って長岡まで輪行し、駅前のビジネスホテルに到着。

目の前が駅で、明日の朝も輪行するのでとっても便利です。

距離: 77.2 km
所要時間: 7 時間 38 分 24 秒
平均速度: 毎時 10.1 km
最小標高: 60 m
最大標高: 371 m
累積標高(登り): 423 m
累積標高(下り): 706 m

(2016/5/2 走行)


峠への招待 > ツーリングフォトガイド >  ’2016 > 魚野川・水無川