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高松港の北々東約4kmの海上にあり、北々東軸約4km×北西軸約1kmの細長い島である。


男木島から約20分で女木島に到着する。穏やかな海と、遠くに点在する島を眺めているとあっという間に女木島だ。

港の入口では、大きな鬼の灯台が迎えてくれる。この島は桃太郎伝説が残る「鬼ヶ島」と言われている。

猫だらけの島から、今度は鬼だらけの島にやってきた。

降りたのはほとんど地元の人で、カメラを持った観光客が2、3人と自分だけだった。

「洞窟まで歩いて行けますかね?」 と地元の人に観光客の人が聞いているが、

「いや、行けないこともないですが大変ですよ。ずっと登りですから。40分ぐらいかかりますよ。バスがありますよ。」 なんて言われていた。

フェリーが行ってしまうと港には誰もいなくなって静まり返る。残されたのは自分だけになった。

女木島はぐるりと一周できるので、さっそく鬼ヶ島大洞窟を目指して走り出す。

洞窟までは標高差150mほどあるため、一応まじめに登らないと到着できない。

帰りのフェリーの時間も決まっているから、スケジュール通りに走らないと帰れなくなる。

すぐに雰囲気のいい林道が現れる。

まったく誰もいない、静かな一本道の林道の中、瀬戸内海の景色を左に見ながら徐々に登っていく。

大きくUターンすると、道は再びほぼ一直線に洞窟へと進んでいく。

まあ短い登りだが、静かで、海を眺めながらの登りというのも格別だ。

洞窟手前は激坂が待っているが、いい汗をかいて入口に到着する。

ここからは、派手な看板や、鬼のオブジェがいたるところに。なんだか一気ににぎやかな様相になってきた。

売店が営業していて、鬼にまつわるお土産が並んでいる。

お客さんが一人休憩していたが、ひょっとしたら店の人かな?

ここに来るにはバスで来るか、レンタサイクル(電動)で頑張って登ってくるしかないため、それ以外の時間は観光客もいなくなる。

入口で入場券を500円で買っていたら、中から係の人が出てきて驚いている。

バスがちょうど帰ったらしく、まさか誰も来ないだろうと思っていたらしい。

「よろしかったら、ご案内しましょうか?」 

「いいんですか?」 

「ちょうど今、バスが帰ったところですから」 

「自転車ですか、じゃお時間ありますよね?」

「ええ、まあ・・・」 ということで、観光協会の方に特別に案内してもらいました。

手彫りだというこの洞窟に入ると、外の暑さからは想像できないほど涼しい。

中は高さもあり、頭がぶつかるような狭いところはほとんどない。本当にこれを手で掘ったのかと思うほど、広い洞窟だ。

桃太郎伝説をいろいろ説明してもらい、どうしてこの島が鬼ヶ島と呼ばれるようになったか、丁寧に詳しく解説してもらいました。

よかったです、案内してもらって。

一人でこの洞窟の中を見て回っても、なんだか得体のしれぬ不気味な鬼が至る所に置かれていて、きっといい印象は持たなかったかと思います。

多くの鬼の面が飾られているが、これは地元の中学生の作品だそうで、一つ一つ鬼の表情が違うので見応えがある。

ただ、さすがに観光化されすぎで、赤・青・緑など、色とりどりの鬼や、桃太郎が登場してくると、ちょっと洞窟らしくない・・・とも感じる。

見学を終えて外へ出ると、瀬戸内海の絶景が目の前に広がる展望台だ。

あれが〇〇島、その後ろが〇〇島、あっちが○○島と、説明してくれるが、どれがどれだかよくわからない。

オリーブで育てられた「オリーブ牛」や「オリーブハマチ」など、この土地ならではの特産品の話をきかせもらった。

海岸まで一気に降りてきて港へ向かう。

このあたり、夏は素敵な海水浴場で賑わうのだろうが、10月ともなると誰一人いない。

高松からほんの少しの距離なのに、こんなに静かな島があるなんて驚きだ。

13:20 女木島から再びフェリーで高松港へ。

今日は、この後小豆島へ向かうことになっている。

猫と、鬼と、フェリーだらけの一日です。


 



(2016/10/4 走行)


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