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小豆島へ渡るフェリーまで時間があるので、ちょっと高松競輪へ行ってみることに。

ツーリングに行った際に、時間があれば各地の競輪場に立ち寄ったりすることがある。

競輪場って、地元色がよーく出てるところで、各地それぞれぞれ特色があって面白い。

広い駐車場の中に自転車で入っていくと、おじさん、おじさん、おじさんだらけ。

若い人や、女性はほとんどいません。

競輪場って、どこもこんな感じだ。

もっと若い人たちに来てもらわないとファン層も広がらない。

おじさんたち、実際のレースなんか見もせず、車券売り場のテレビ前に群がっている。

こちらは、スマホで投票できるので、誰もいない観覧席に座って、適当に投票してみることに。

一応本日の出走表を見て、それなりの分析をして買ったところ・・・

そしたら、いきなり大当たりです! フェリー代を稼ぎましたぁ〜!

こういう欲のない時には当たるもんですよね・・・

2レースほど楽しんで、さて小豆島行のフェリーの乗り場へ。

 

 

大型台風が、いよいよ明日四国に一番接近するが、当初のコースより左にそれているので、まあ、大きな影響はないだろうと予想する。

台風の時に島へ渡って一番困ることは、フェリーが欠航して島に閉じ込められることだ。

フェリーが動かないことには島から出ることができず、天候が回復するまで島に缶詰になってしまう。

まあ、多少心配ではあるが、宿も予約しているし島へ渡るしかない。

高松港→男木島→女木島→高松港→小豆島 と、本日4回目の乗船。 こんだけフェリーに乗ればもう大満足だ。

瀬戸内海の船旅は、景色が刻々と変化して飽きない。そして、海も穏やかなので旅情満点だ。

小豆島に近づくころ、フェリーのデッキから眺めると、台風接近とは思えないきれいな夕焼けが広がっていた。

土庄港へ着いて向かった所はここ。

ギネスブック認定の、世界一狭い海峡です。知ってますか、皆さん? 私も知りませんでした。

よくわかりませんが、とりあえずギネスですから、写真撮らないと。

2度目の小豆島。

最初に訪れたのは1992年の8月。四国をキャンピングで周って、最後に小豆島から、姫路へと渡った。

 

当時は土庄港から、二十四の瞳映画村を見て、小豆島を半周して福田港から姫路へ渡った。

今回は、寒霞渓へ登って、瀬戸内海の絶景を楽しみたいと思っていた。

そして大部港(おおべこう)からフェリーで日生港(ひなせこう)へ渡り、西片上の宿に泊まる予定だ。

しかし、どうも明日はそんな山へ行かれる天候ではなさそうだ。

本日の宿、国民宿舎「小豆島」。

高台に位置しているため、最後の登りは疲れた体にとどめをさす。

しかし頑張って登りきると、目の前に瀬戸内海が大きく広がる。

なんて穏やかな景色なのだろう。台風が接近しているとは全く思えない眺めだ。

いい天気であったら、ここからの夕日は文句なしだろうな、きっと。


宿に到着してから、明日のコース変更に悩む。

すべては、台風の影響がどれくらいあるかによる。まったく、予定が立たず困ったものだ。

 

平日で、そして台風接近ということだろうか、宿泊客も少なく静かな夕食であった。

夕食の時に出された醤油皿がこれ。

最初このお皿を見たときは、なんでこんなに凸凹しているのだろう? と思ったが、醤油を注ぐとなんと! 小豆島が浮かび上がってきた!! 

持っていた20万図と比べると、さらにその出来のよさがわかる。 気に入りました、お土産で買いましょう!

さらにテーブルに置いてあった、お塩も醤油も絶品だったのでこれも買うことに・・・うまい商売だなぁ、なかなか。

さて翌日。

台風は九州の西を通過中だが、四国までは大した影響は出ていない。

しかし、さすがに風が強く、朝食を食べながらも外の木々の揺れがかなり気になっていた。

やはり、寒霞渓は無理だとして、早めに大部港から日生港へ渡ろうと予定を変更。

フェリーの運航状況を調べると、よかった、平常通りの運航だ。

確かに、風が強い。しかし、フェリーが欠航するほどではない。

これなら、なんとか予定通りのコースで小豆島から渡れそうだ。

さあ、出発しましょう。

とりあえず、もう一度フェリーの状況を確認しましょう・・・とスマホで見てみると・・・うん? なに? これ? 

「終日欠航致します」だと?

さっきまで通常運行だって書いてあったよな・・・マジ? 出れない? 閉じ込められた?

そんなばかな? さっきまで通常って言ってたじゃん・・・納得できずすぐに電話したところ、終日欠航だそうで・・・終日です。

記念にスマホの画面撮っちゃいましたよ。

さあ、困った。どうしよう?

とにかく、この島から出ないといけません。心配していたことが現実になってしまった。

岡山方面に渡るには、まずはフェリーで小豆島を出ないことには始まらないが、他のフェリーはどうなっているのだろう?

うかうかしていると、すべてのフェリーが欠航してしまうかもしれない・・・そうなったらまずい。

時間があれば、いろいろとルートを考えられるのだが、スマホ一つであれこれ時刻表やら運行状況やら調べているうちに欠航・・・なんて。

もう、判断に迫られ振り出しに戻ることに決定。

いろいろ考えず、高松港まで戻り、輪行で岡山から西片上へ行くことに。

こんな時、あれこれ悩まずに素早い判断と行動が身の安全を守ると信じている。さあ、決まれば来た道を戻るのみ。

同じ道を戻るというのは、一番無駄でやりたくないが、こうした緊急時にはしかたがない。

土庄港から再びフェリーで高松港へ向かう。

海はやはり荒れてきた。大きなフェリーだが、それでも上下に大きく揺れる。

これじゃ、やはり小さなフェリーでは無理だ。欠航はしかたないだろう。

高松駅から輪行で岡山へ。

何だが、来た道を延々戻るとさすがに滅入って来るが、おかげで、 初日に見れなかった瀬戸内海の島々が、皮肉にも今回はよく見えた。

駅弁を食べながら、気持ちを入れ替えて岡山へ向かった。

列車はやはり心強い。そう簡単に止まることはないし、快適だ。

あっという間に、岡山まで戻ってきた。

今回の小豆島、走れず、登れず、とにかく残念であった。



 

(2016/10/4〜5 走行)


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