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恒例、秋のクラブランの前に、一人先に旅立ち、高ボッチ高原を散策しようと思っていた。

目覚めると雨。それもかなり強い雨だ。

雨の中、駅まで輪行袋を担いで行ってはずぶ濡れになってしまう。

仕方なく、車で輪行袋を先に駅まで運び、一度自宅に戻って、雨具を着てフロントバッグにコンビニ袋を被せて再度駅へ歩いた。

朝から忙しい。傘など持っていけないから、周囲からは何でこの人傘ささないんだろう? と不思議そうに見られていた。

切符をよく見たら、11月11日 スーパーあずさ 1号 1号車 1番  と 1だらけ。 

何かいいことあるのか、まったく関係ないか、さてどっちかな?

甲府を過ぎると、急速に天候が回復し、青空が見えてきた。そして、明日、あさっても快晴の予報だ。

朝の雨は一体何だったのか? というぐらいの回復ぶりだ。交付を

昔は夜行列車があったため、早朝に走り出すことができたのだが、今や輪行となると9:22着 10:00出発となってしまう。

まあ、距離も短かければ問題ないだろうと、あまり真剣にプランニングせず岡谷駅に到着。

メインは明日からの1泊2日のクラブラン。なので、今日は足慣らしにでもなればと気合も今一つ。さて、出発。

予想外の好天に気温も上昇し、冬支度が何もかもお荷物になってくる。

いきなりきつい登りが待っていて、眼下に諏訪湖が広がってくる。

走りが重い。そして体も重い。あっという間に、フロントもリアもローギヤだ。

この季節のツーリングは、装備も豊富で、夏場のツーリングとは軽快度がまるで違う。

真面目に高ボッチへのアプローチを見てみると、距離は短いが、なんと標高差が900mもある・・・おや、そんなにあったか・・・

地図を見ると、岡谷からすぐそこだから、なんとなく簡単に行けそうかな? なんて思っていたんのだが・・・ちょっと焦りだす。

今日は、高ボッチから諏訪湖の絶景を目の前に、グツグツと鍋にしようと思っていたので、何はともあれ材料を仕入れないことには始まらない。

駅前で仕入れては、この重装備の中、さらに登りがきつくなる。できれば、高ボッチ高原への分岐近くで仕入れたいと思っていた。

まあ、気合が入っていない、足慣らしの初日なので、綿密なプランニングもなく、どこかにコンビニはあるだろう・・・と考えていた。

が・・・ない。コンビニがない。探すと、高ボッチへの分岐から3kmも下った辺りにある。

それでも、これがなければ今日のメインは成り立たないので、コンビニ探しに走るが、下る、下る。標高差200も下る。

あぁ〜、ここから200mも下って、再度1000m近く登る? いやぁ、厳しいな、これ。

やっとコンビニを見つけ、リュックに材料を詰め、もう、重量オーバー失格、って感じで走れない。

すでに12時。もう、無理。16:00には輪行しなければならない。完全に無理。無謀なプランでした。

ということで、みどり湖でのんびり鍋大会に変更。こういう時の変わり身は速い。絶景が見れない悔しさもない。今日は鍋がメイン。

みどり湖畔に、誰もいない、静かなな場所を発見。

暖かな日差しが差し込み、ベンチにまたがり始まりました、グツグツ大会。

今日のメニューは、もつ煮込み。それに、豆腐、ぶなしめじをプラスして出来上がり。

鍋用に、低位安定するG−ストーブを持ってきた。

今日から3日間のツーリングとなると、ガス欠が心配であるが、このストーブは家庭用のガスボンベが使えるので、最悪コンビニで買うか、宿にお願いして譲ってもらうことができる。

風もなく、本当に静かな平和な午後の鍋大会。やはり豆腐を入れるともつ鍋も格段とおいしくなります。

火力が強く、油断していると鍋の底でもつが焦げてしまうので、時々火を止めたり、具をかき回さないといけない。

走らないとなると、一気に余裕が生まれて、時間もたっぷりだ。

食後のコーヒー、ベンチでの昼寝。そして塩尻までのポタリング。

お腹も満たされ、心も満たされ、ゆっくりと輪行。鈍行で時間をかけて木曽福島駅に到着。

秋は本当に日が短い。5時になれば、周囲はかなり暗い。組み立てて、本日の宿までライトを点けて到着。

さあ、明日はこの駅にメンバーが集合する。




(2016/11/11 走行)


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