峠への招待 > ツーリングフォトガイド > ’2019 > ネックレスロード・子供の森自転車道
いい湯だ。このままずっと宿でのんびりしていたくなるような気持ちのいい湯だ。 |
やはりりんごがうまかった。そしてりんごジュースも格別、さらにコーヒーまでしっかりいただいた。 |
スタートから雨具を着て走る。宿からは一旦300mほどのダウンヒルが待っている。
気温はかなり低い。すぐに景色が一変してきた。
昨日の天気がどれだけまだよかったか、あまりの変化に驚くばかりだ。 |
交通量が多いわけではないが、安全のためLEDライトを点滅させて走る。
防水のためグローブの上に使い捨て手袋を重ねる。サドルもカバーをつけて雨から守る。
最悪の条件の中、唯一快適なのはブレーキがよく効くことぐらいか・・・ |
風がないだけまだ救われる。心が折れそうな状況の中、寒いがまだなんとか走り続けられる気温だ。
こんな経験も珍しい。長いサイクリング人生の中でもこんな景色は初めてだ。 |
こんな状況の中では、人間も自転車も全く無力だ。トラブルが発生すれば危険な状況にもなりかねない。
装備はしっかりしているから安心だ。頭の先から足の先まで雨対策は万全。食料もあるし燃料もバッテリーもある。
装備に余裕があると心にも余裕が生まれる。こうした準備がすべての安全につながる。 |
再びピークに向けて登り返すと、なんと空が明るくなってきて一瞬青空が見えてきた。
雨があがっても寒くて雨具が脱げない。そのまましばらく雨具を着たまま走る。 |
今日のコースは長距離だ。気を引き締めて下る。
弘前城が満開と聞いて期待してやってきたが、まだ全然早かった。残念というより計画が甘かった。 |
ようやく出会えたネックレスロード。少々寂しい姿だが、それでも延々続く桜並木はやはり見事だ。 |
もう少し暖かくなれば、このネックレスロードの景色も一変することだろう。
考えてみれば、これほど空いた道を自由に走れてよかったのかもしれない。そう思えば上出来だ。 |
りんご畑を見下ろす高台にある公園で、宿で作ってもらったお弁当をいただく。
絶好のロケーションに用意されたベンチ
と水飲み場。お湯を沸かして食後のコーヒーを楽しむ。 |
無農薬のリンゴ栽培に苦労する姿を描いた物語だが、事前に本も読み映画も見てきた。
この映画を見て、そして本を読んでりんごに対する認識も見方もすっかり変わった。
映画のシーンが目の前の景色と重なる。ランチタイムには最適の公園だ。 |
しばらく交通量の多い中を我慢して走り、ようやく自転車道の入口にやってきた。
大きな案内板に導かれて走り始める。ここも誰もいない、無人の自転車道だ。 |
りんご畑のすぐ横を自転車道が縫うように続いている。天気が良ければここからの岩木山もきっときれいなはず。
自転車道の最後、車道に合流すると一気に子供の森への急登が始まる。 |
ほとんど通行する人も車もいないのだろう。路面には小枝や落ち葉、枯草などが散乱している。
鬱蒼とした森の先に光がさすピークの風景は、なんだか神秘的な雰囲気も漂ってくる。 |
すでに走行距離は60kmを越えた。まだゴールまでかなりある。
宿直前でコンビニを発見し、つまみを仕入れて宿に到着した。
やっぱり、いっぱい走るとビールがうまいね。
20万図をつまみに、作戦を練って本日はおしまいとなった。 |
(2019/4/25 走行)
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