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昨日はよく走って、よく飲んだ。

疲労困憊かと心配だったが、アミノバイタルを飲んでいたおかげで筋肉痛はほとんどない。


若いころはアミノ酸なんて必要なかったけれど、この歳になると走る前と、走った後に飲むと効果抜群だ。

部屋の窓から大きく広がる東京湾。元気に朝食も完食。さて、今日も楽しく走りましょう!
 


朝風呂入って、のんびりしていたら出発がすっかり遅くなってしまった。

今日は、嶺岡林道を越えて鴨川へ至る40数キロのコース。


距離は短いが、どうしてどうして、今日も結構登らされる。

平日の海岸線沿いは車も多い。安房勝山から分岐して、嶺岡林道へ入っていく。
 


ここまでくれば静かな林道を楽しめる。今日は一日のんびりツーリングを楽しめそうだ。

登るにつれ、のどかな風景が広がってくる。きつい勾配だが、眼下には次第に展望が広がってくる。

海を見下ろす高台にヤギが飼われていて、我々の方を珍しそうに見ていた。
 


やはり昨日の疲れが残っているせいか、登りはじめは体も重い。

まだまだ余裕なので、のんびり会話しながら登って行く。
 


一気に海抜も111.1m。一服したその先に、例によって今日も通行止めの看板が現れる。

いつものように、自転車ならほとんど問題なしと、気にせず先へ進む。
 


ようやく海が見え始めた。林道途中には、ベンチを備えた休憩所が整備されている。

標高が低いので今一つ迫力に欠けるが、それでも静かな林道から眺める海はまた格別だ。
 


気分よく林道を走っていたら、なんと突然こんな光景が飛び込んできた。

「どひゃ!」 あまりに巨大な穴が目の前に現れたので、一瞬何が何だかわからなかった。


近づいてよく見てみると、かなりの被害だ。

いつもならすぐに回り込むルートを見つけられるが、今回は道路の崩落規模が物凄い。

近寄った路面でさえ、いつ崩れるかわからないほど鋭く崩れている。こりゃダメか? と思った。
 


歩いて路面の確認と、突破方法を検討する。

道路右側は完全に無理なので、左側のガードレール内側を手渡しで行くことに決定。


すこしでも安全のために、フロントバッグを先に運び、その後自転車をリレーする。

こんな時は4人いると作業も早い。もし、ソロだったらここで撤退となるかもしれない。
 


さっきの通行止めの看板はこれだったか・・・なんだよ、倒木じゃなくて、崩落じゃん・・・とぶつぶつ。

まあなんでもいいや、とりあえず無事に難所を突破できて一安心だった。


これまで何度も難所を突破してきた経験から、これぐらいで「撤退」するわけにはいかなかった。

これで車も入ってこれず、完全に貸し切り林道となった。
 


フロントバッグを再びセットして、気持ちも新たに走り出す。

千葉県は昨年の台風の被害が物凄く、ある程度覚悟はしていたが、さっそくご対面となってしまった。


ガーミンの画面が、この先の登り具合ををカラフルなグラフで教えてくれる。

残り上昇量、距離、勾配など紙地図では得られないデータはGPSならでは。

つらい登りが続いているとき、この画面がかなり元気づけてくれる。
 


崩落個所から約10分、また先頭のメンバーが立ち往生している姿が見えた。

今度はなんだ? と近づいてみて再びたまげた! 道がない・・・


山側の木がなぎ倒されて、道路を完全に覆ってしまっている。

数本の木が倒れたというレベルではなく、その先が全く見通せないほどの規模だ。
 


おいおい、とさっそく状況を偵察に行く。

ほんの数mぐらいならなんとか突破することも可能だが、そもそも人間が入っていく隙間がない。

今回不参加のメンバーから、千葉の林道はどこもグチャグチャですよ、と忠告されていたがその通りだった。
 


さすがにこの倒木は強烈だった。自転車をバラして運べば行けるかもしれない・・・

しかし、ここを突破できたところで、その先の道路状況も不明だ。


無理をすればするほど危険が高まっていく。下手をすれば林道内に閉じ込められてしまう。

今回、皆の意見はすぐに一致した。「撤退」だ。さっそくルート変更会議。
 


とにかく先ほどの崩落個所のやり直しだ。再び同じことを繰り返して、振出しに戻ってきた。

そこへちょうど軽トラで上がってきた地元のおじさんに遭遇。お互いにビックリしたが、いろいろと情報を得た。
 


ここの崩落個所は、車道へ降りる分岐地点だったので、その先の道路状況を教えてもらう。

このトラブルで今日の予定が大幅に変更になった。


現在時刻、ロスタイム、残り距離、道路状況を考えると、鴨川行きは厳しいと判断。

とりあえずは佐久間ダムで、ランチタイムにしようと決定。
 


(参考資料)崩落個所と倒木地点
 


一気に車道まで急降下。

ブレーキ音を鳴らしながら、先ほどのおじさん宅を通り過ぎる。
 


下界へ降りてくれば、林道の損害状況など信じられないほど快適な道だ。

確かに、山の中や林道は凄いことになっているのがよーくわかった。

佐久間ダムまで40mの登り。昼飯前の登りはなかなかつらい。
 


ダム入口に、ちょうどいいバス停があった。

屋根付きのバス停に、ベンチもあって文句なし。眺めもバッチリだ。

天気もいいし、誰も来なくて最高だ。さっそく楽しいランチタイムのスタート。
 


今日は全員が、簡単なコンビニメニューだ。

おにぎりやラーメンで済ますところだが、このメンバーはトッピングが大好き。


最近はこんな便利な”きざみねぎ”が売っているものだから、料理が一段とおいしくなる。

もつ煮込みや、カップラーメンに入れるだけでグレードアップ。

やっぱり、ランチタイムは楽しく、時間かけて味わいたいところだ。
 


今朝の天気予報で、午後から一時天気が荒れそうだと予報していた・・・

暖かい日差しの中、楽しく食事をしていたのだが、ちょっと前から怪しい雲が現れてきた。


食後のコーヒーを飲む頃になって、急に冷たい風が吹き始め、パラパラと降ってきた。

先ほどの春の暖かさから、一気に真冬の寒さに急変してしまった。


雨と風、そして寒さから逃れるため、何もかもバス停の中に避難。いやぁ、助かった、屋根付きで。

きれいに4台並べて、ちょっとした喫茶店みたい。自転車鑑賞しながら天気情報を確認する。
 


雨雲レーダーを見ると、ちょうど上空に雨雲がかかっている。

しかしあと30分もすれば天気が回復するとわかり、しばらくはバス停内で寒さをしのいでいた。


雨雲レーダーの予想通り、しばらくして青空が戻ってきた。

時刻は14時をだいぶ過ぎた。もう、この時間からでは帰り支度をするしかない。


再び明るくなってまだ走りたいところだが、しかたなく保田へ戻ることに。

早めに反省会やって、保田駅から輪行で帰りましょ、ってことに決定。
 


昨日のハードな一日と打って変わって、今日は距離も短い周回コースとなってしまった。

おかげで早い時間からこのご馳走だ。

さっきお昼を食べたばかりなので空腹感ゼロ。それでも新鮮な海の幸に大満足だ。
 


最後は豪華なお寿司で締めとなった。もう、お腹いっぱいで苦しいです。

店を出るとちょうど日没の時間。寒風が吹く中、保田港からの眺めに見とれてしまった。
 


富士の姿がこんなに近くに、そしてこんなに大きく見えるとは驚いた。

千葉へ走りにきたけれど、ここはいったいどこなんだ?と錯覚するほどの眺めだ。
 


保田駅は寂しい駅だった。すでに駅員もいないので、駅舎内で輪行する。

強風で列車が遅延しているらしい。はたして無事に帰れるか心配だ。
 


遅延していた列車も遅れを取り戻し、数分遅れでやってきた。

平日の帰宅時間だ。乗車した時はガラガラだったけれど、次第に通勤客で混んできた。


静かな車内で唯一元気なのは我々だけ。

迷惑にならぬよう、静かに最後の反省会を終えて無事帰宅した。
 

 

 

 

 

 

(2020/3/16 走行)


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