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2021年10月28日(木)


秋らしい爽やかな日が続く。

今日も午後からホットコーヒーとおやつを持って走り出す。まずは砧公園へ。

開放感あるこの空間が大好きだ。今日のフロントバッグの色が落葉の色によくマッチしている。


砧公園から仙川沿いに走り、成城のお屋敷を眺めながら野川に出る。

溜息ばかりでてしまう成城の街。右を向いても左を向いても、豪邸と高級車が並んでいる。

こっちだって高級車だぞ、と負け惜しみ。


野川のベンチで一休み。散歩する人、ジョギングする人が目立つ。

アツアツのホットコーヒーとガーリックラスクでエネルギー補給。


野川の途中から分岐して多摩川へ向かう。今日の多摩川も最高に気持ちいい。

サイクリングロードも所々拡張工事や舗装工事が行われ、かなり走りやすくなってきた。

この場所も以前は狭いダートだったが、すっかり綺麗になった。


目の前のグラウンドでは、女子学生がサッカーの授業中だ。

キャーキャー言ってるだけだが、土手に座っておやつの続きだ。

ちょうど自分の影が道路に映っている所を、気持ちよさそうにレーサーが走り抜ける。


登戸から一旦多摩川を離れ、二ケ領用水へ向かう。

二ヶ領用水(にかりょうようすい)は、多摩川などを水源とし、神奈川県川崎市多摩区(上河原堰・宿河原堰)から川崎市幸区までを流れる、全長約32km(宿河原の支流を含む)の神奈川県下で最も古い人工用水路である。2020年(令和2年)3月10日に国の登録記念物に登録された。(ウィキペディアより)

住宅街の静かな小道を用水路に沿って走ると、すぐに南武線に線路が目の高さに現れる。

もう何度も来ているので驚かないが、初めて来た時には行き止まりかと思った。

しかし小道は、ちゃんと線路の下を歩けるように続いている。


線路はかなり低いので、通るときはしっかり腰を曲げないと頭をぶつけてしまう。

万が一歩いているときに列車が頭の上を通過すると、物凄い轟音に恐怖を感じることになる。


それにしても素敵な空間だ。

列車が通り過ぎ、そして誰もいなくなると、この奥深く広がる水路と緑の世界はなかなか素晴らしい。

いつも思うのだが、多摩川のすぐ横にこんな別世界があることが信じられない。


用水路の反対側は歩行者用の小道にもなっている。

多くの人は車道側を利用するため、わざわざ歩きにくい小道を行く人は少ない。


小さな橋を渡って自転車を押しながら歩く。

ほとんど流れのない用水路の水面が、周囲の景色を映し出してより綺麗に見える。


地域の人にとってはありふれた光景のようで、やたらと撮影に忙しい自分を皆眺めていく。

ツーリングの途中だったら、間違いなくここでランチタイムでしょうね。

この季節ならやっぱり鍋でしょう。でもここでやってたら、すぐに住民に怒られること間違いなし。


自転車で走れる所は車道のみ。こうしたデッキも当然押して歩く。

ここは子供たちの素敵な遊び場だ。こんな自然に触れ合える場があって本当にうらやましい。


ちょうど遊びに来たこの二人は、さっそく用水路の中を覗き込んでザリガニを探している。

どれどれ、おじさんも参加してみるかと仲間入り。子供たちに教わって石をどかしてザリガニを発見!

変なおじさんに最初はとまどっていたけれど、最後は「バイバイ!」と言って手を振ってくれた。


「であいばし」を渡って久地の「円筒分水」へ向かう。

出会い橋だけあって、いろんな人がこの橋を渡っていく。


ここまで走ってくると、二ケ領用水も普通の川のような様相になってくる。

かなり水質も悪くなり、ゴミも目立ち始めこれまでの清らかさはなくなってしまった。


「円筒分水」って考えた人は優秀ですよね。

水はいつも争いの元。歴史が物語っている。いかに公平に水を分けるかって大変なこと。

なるほど、こうして自然の力で円筒に分ければ、全ては”まーるくおさまる”って訳だ。


詳しい説明と、当時の写真などが飾られている。

こうした歴史を学ぶと、水の大切さをこの目で学ぶことができる。

今日この広場は、愛犬家の集まりになっていて、ご自慢のワンちゃんたちでとても賑やかだった。


再び多摩川サイクリングロードに戻る。そろそろ暗くなる時刻だ。

毎度おなじみのコースだったが、今日は何かいつもと違った新鮮な気分だ。


夕焼けがとても綺麗だ。多摩川からでも富士山がこんなに綺麗に見える。

日が落ちるのも早くなった。最後はVOLT400の前後を点灯させて帰路に着いた。



(2021/10/28 走行)


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