峠への招待 > ツーリングフォトガイド >  ’2021 > 玉川上水・多摩湖自転車道



秋も深まり、郊外の公園はきっといい色に染まってきたことだろうと思い、日頃行きたいと考えていたこのコースに出かけてみる。


車に積み込んで出発したが、意外と交通渋滞で時間をとられ、小金井公園に着いたのはもうお昼ちょっと前だ。


まあこのコースは距離も短い周回コースだから、ちょうど暗くなる前に戻ってこれるだろうと走り出す。


こうした、ちょっと気軽にお出かけできるコースを紹介してくれるこのシリーズは、とても役に立っている。

 

2021年11月20日(土)


小金井公園は初めて来たがとても大きな公園だ。園内の散策だけでも一日十分に楽しめそうだ。

公園を出るとすぐに玉川上水沿いの道に出る。


自転車で走るには少々狭い所もあるが、のんびりゆっくり季節を感じながら走るには最適だ。


わざわざ遊歩道を自転車で走っているのは自分ぐらいで、地元の人はもちろん車道を素早く走り抜ける。

周囲は何とも贅沢な秋景色が延々と続いている。

風もなく穏やかな日が続いていて、散歩やジョギング、ウォーキングの人に時々すれ違う。


小さな橋から玉川上水を覗き込むと、カルガモやコイなどの生き物を見ることができる。

これだけの自然が残っているのだから、もっと多くの鳥や虫、昆虫なども見ることができるのだろう。


美しい風景が続く玉川上水緑道。もったいないほど誰もいない。

畑の片隅にこんな大根の自動販売機が置いてあった。1本100円で販売されていた。


玉川上水駅は地下道を通って通り抜ける。

静寂の世界から一気に賑やかな駅前に出て、しばらくは車道を我慢して多摩湖自転車道を目指す。


車道を外れ狭山緑地へ入り込み、墓地の横の広場で小休止。

こんな所に自転車で来る奴は珍しいのか、管理者が不思議そうな目でこちらを見ていた。


一服して多摩湖自転車道まで押し上げる。

お散歩の予定が、なんと階段押し上げまでやることに。


多摩湖自転車道はきれいに整備されて走りやすい。

誰もいないかと思ったら、驚くばかりのサイクリストの数。

ほとんどがロードで突っ走っていて、こんな呑気に写真を撮っているのは自分だけ。


それにしても、なかなか気持ちのいい自転車道だ。

変化があって、そして走りやすい。刻々と景色が変わる森の中を気持ちよく快走する。


狭山公園から多摩湖を眺める。

こうした広い所で、明るい太陽を浴びていると心も体も癒される。


取水塔がとにかく美しく、これだけで絵になる。とても歴史のある建築物らしい。

調べてみれば、大正14(1925)年7月に竣工。

円形のドームをのせたルネサンス・スタイルの可愛らしい洋館だそうだ。


短いながらも内容充実の素晴らしいコースとなった。

後はスタート地点まで平坦な自転車道を楽しむばかりだ。


ここまでほとんど休憩することもなかったので、ようやくいい場所を見つけてコーヒータイム。

通り過ぎる自転車を眺めながら、持ってきたお菓子で一息つく。


自転車道は完全に生活道となっているので、歩行者に注意が必要だ。

行き交う自転車も多く、こんな旅スタイルの自転車は誰一人いない。


ゴールも近づいてくると、赤い丸ポストが目に止まる。

小平市内には昔懐かしい丸ポストがたくさんあり、都内の自治体の中で1位(37本)の保有数だそうだ。


小金井公園に戻ってきた。これほど充実したコースとは思ってもみなかった。

都内の慌ただしい中を縫うように走るポタリングとは、まったく別次元の素敵なコースだった。

ちょっと足を伸ばせば、これだけの自然を楽しめることに驚くばかりだった。


距離: 37.0 km
所要時間: 4 時間 36分 41 秒
平均速度: 毎時 8.0 km
最小標高: 64 m
最大標高: 159 m
累積標高(登り): 98 m
累積標高(下り): 101 m

(2021/11/20 走行)


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