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プランニング


今年の紅葉・温泉クラブランは、会津銀山街道を辿ってみようというプランが持ち上がった。

我々にとっても初めての挑戦であるが、自転車で訪れた記録をほとんど見たことがない。

まずは「会津銀山街道」とはいったいどんな所なのかを調べる所から始まった。

会津銀山街道
https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/infra/ginzankaido.html


手持ちの峠本の資料には、今回訪れる吉尾峠(よしゅうとうげ)、美女峠が掲載されている。

そしてサイクリストのバイブル「秘蔵版 MTBツーリングブック」にも美女峠が掲載されている。

その他ネットを調べると、いくつか情報を得ることができるが、自転車の情報はほんのわずかだ。


そもそも、自転車で走り抜けられるのか? 本格的な山岳サイクリングなのでは?

調べれば調べるほど、そんな生易しいコースではないことがわかってきた。

吉尾峠は、”長靴が必要”などと書かれているほどだ。


おいおい皆さん、こりゃ大変なツーリングになるかもしれませんよ。

1993年11月に、八十里越で全身ドロドロになって湯倉温泉に倒れ込んだ時の再現になるかも?


吉尾峠
https://bicycle-eyes.com/course/cycling6598.html
https://fuzawa.blogspot.com/2010/11/blog-post_13.html
https://yamap.com/activities/6832220/article

美女峠
https://bicycle-eyes.com/aizu_railway/cycling4669.html


会津の峠

新版 会津の峠

秘蔵版 MTBツーリングブック


クラブランとしては1泊2日のコースだ。

初日は、会津高原尾瀬口駅からスタートして、中山峠、小塩・塩之岐林道をを越えて深沢温泉へ。

二日目は、会津銀山街道の吉尾峠、美女峠を越えて、我々の長年の定宿、湯倉温泉鶴亀荘へ。

三日目は、残ったメンバーで博士峠を越えて会津若松へ。


会津地方を贅沢に巡る、紅葉・温泉・峠越えの豪華ツーリングが出来上がった。

初日の中山峠は2018年にクラブランで越えている。

その時の紅葉が本当に美しく、今年も再びお目にかかりたいとコースに組み込んだのだが・・・


総勢14名(内女性サポート隊2名)の大所帯だ。久しぶりの大人数に行く前から真剣になる。

この季節、日没が早いことから毎回ナイトランとなる確率が高い。

なんとか真っ暗になる前に宿に着きたいと、今回プロフィールマップに予定時間を書き込んでみた。


標高差や勾配、メンバーの体力、昼食時間などを考慮し、この時間にここに到達できればと考えてみた。

しかし、あくまでノントラブルを前提の予定だ。なにかあればすぐにこの予定も役に立たなくなる。

何もないよりはましだが、はたしてこの予定通りに走れるだろうか? 


行きの切符は1ケ月前に輪行組全員分を確保。あとは天気次第だが・・・

なんと、晴れマークがない・・・相当なショックだ。下手したら雪に見舞われるかもしれない。

好天あってこそのプランニングなだけに、すでに前日の時点で全行程に暗雲が立ちこめていた。


2023年11月11日(土)


早朝の浅草駅。始発のリバティ号に乗るのは自分だけだ。

何度も乗車している列車だが、一人だけということでさすがに緊張する。

浅草駅はホームがカーブしていて、ホームと乗車口が開いていて危険だ。ちょっと怖いくらいだ。


輪行組は合計9名という、たぶん1車両での輪行としては過去最大人数だろう。
(しかし、急遽メンバーの一人が都合悪くなり。3Dの席をキャンセルした)

過去の経験から、このリバティ号の様子はわかっていたので、確保した席も最高の場所だ。


2号車のこの座席付近は、かなり広いスペースがあって(緑の部分)、大人数での輪行には最適だ。

輪行メンバーは、浅草(1人)、北千住(5人)、春日部(1人)、栃木(前泊1人)各駅から乗ってくる。

さっそく自分が2Aの席に座り、「よし、このスペースなら十分置ける」と安心する。


私の輪行袋は荷物置場のラックにすっぽり入った。やはりフォーク抜き輪行の利点だ。

あとはこの車椅子置場などを使えば何とかなるでしょう・・・と思ったら、私の後から乗車してきたおじさん・・・

大きなゴルフバッグをどこに置くかと思ったら、この大事な場所にドーンと寝かしたではないか!


おいおい、ここは我々が必死になって確保した貴重な場所だぞ! 勝手に置くな! と怒り心頭!

まあ、どこに置くのも自由なので仕方ないが、これは一大事とばかりにすぐに事情を説明する。


言う方も言われる方も気分良くないけれど、「次の駅からたくさん自転車が乗車してきます」と説明する。

「あぁ、今日は何か大会があるの?」「えぇ、まあそうなんです、すみません」

と説明して、重いゴルフバッグを上に移動してくれた。あぁ、よかった、優しい人で。


北千住駅からは、一般客の乗車で車内は一気に一杯になった。

我々の大事なスペースも誰にも邪魔されることなく輪行袋を置くことができた。

最近はパニアバッグ組が多いので、どうしても荷物が多くなる。やはりこのスペースはありがたい。


春日部駅、栃木駅でそれぞれ1名ずつ乗車して、無事に全員揃った。

先ほどのゴルフのおじさんも、さすがにこの大所帯を見て納得したようだった。


一人キャンセルになった席には、一般のお客さんが座ることになった。

座席を回転した対面の席に、一人座るという異常事態となってしまった。

そこで栃木からの乗車分、4Aの席と3Dの席を交代してもらって一件落着。しかし凄い人気だ、この列車。


楽しい車中に、カーサイ組ですでに走っているメンバーから連絡が入った。

「雪降ってます! もー寒くて死にそうです〜!」「駅に行かず予定変更して、直接宿に向かいます!」ですって。

車内からはそんな様子はまったく感じられなかったが、降車駅が近づくにつれて天気が急変してきた・・・


会津高原尾瀬口駅で降りる。2018年もこの駅からスタートした。

ホームに降りると、いきなり冷気で震えあがった。すぐに一枚防寒着を着るほどだ。

さっきまで暖かい車内でゲラゲラ笑っていたのに、いきなり小雨混じりの凄い天気になってしまった。


まさか初日の今日だけは大丈夫だろう、と安心していたのだが甘かった。

スタートから雨具を着て、バッグ、サドルも完全防水体勢だ。


今回もメンバーの奥様サポート隊(2名)が初日だけ車でサポートしてくれる。

おかげで余計な荷物は車に預けることができる。


10:25 前回より10分の遅れでスタート。ここでカーサイ組が1名増えて、8名で走り出す。

駅からすぐに中山峠への登りが始まる。準備運動もないため体が追いつかない。


下の写真は前回来た時の一コマ。快晴に恵まれ、紅葉も見頃で素晴らしい眺めだった。

今年もこの紅葉を期待してきたのだが、残念ながら今年の紅葉はハズレのようだ。

あまりに暑い夏、短い秋、その後の急な寒さで色づきも悪く、すでにすっかり晩秋から初冬の気配だ。


生憎の天気だが、走り出せば皆でワイワイと楽しい。幸いわずかな小雨程度なのであまり気にならない。

ところがこの濡れた路面が厄介だった。


乾いていればなんてことがないカラマツの落葉が、しつこくガードに絡まってくる。

ガードとのクリアランスが少ないホイールは、「ピ−ピ−」と音を立てながら登るほどだ。

ダイナモを回しているような重さに、さすがに立ち止まって掻き出す。こんなことがあるんですねぇ。


秋はどこへ行ったのでしょう、と嘆きながら登っていく。とにかく寒い。こんなはずじゃなかった。

前方に通行止めのゲートが現れた。理由は書いていない。何だろうか?


一度走ったことがある峠道だけに、こんなゲートは我々にとっては無いに等しい感じだ。

さっそく突破すると、路面はヌルヌルだ。車が通らないとすぐにこんな路面になってしまう。


通行止めのゲートから峠までは20分ほどであった。

駅からの標高差428mを、ますはいいペースで登ってきた。


それでも予定からは30分遅れだ。雨具を着たり脱いだり、落葉をかき取ったりと余計な時間がかかってしまった。

ちょうど昼食の時間だが、さすがにここでは寒すぎてじっとしていられない。


帰宅後、ガーミンのログからデータを調べてみると、この日の気温はほぼ0度近辺で推移していた。

やはり寒かったわけだ。小雪、みぞれ混じりの雨だったのもうなづける。

このデータを見るだけで、もはや紅葉ツーリングではなく、初冬のツーリングだったとわかる。



峠でのんびりしている余裕もなく下りに入る。

本当なら、暖かい日差しを浴びて、落葉の絨毯を楽しむはずなのだが・・・

前回の昼食場所までとりあえず下るしかない。下ればいくらか気温も上がるだろう。


下りは結構荒れている。

まだまだ十分に走行可能なダートだが、前回同様、深く削られた溝が行く手を阻む。


一度深い溝に入り込むと、なかなか抜け出せずハンドルを持って行かれる。

ここは太いタイヤが欲しくなる。28程度ではダメだ。35以上の太さが必要だ。


気温は低いが、ダートのダウンヒルは結構全身を使うため、指先、足先以外は寒さをあまり感じない。

前方の路面に集中しているため、寒さなんて感じている余裕がないのかもしれない。

前回工事中で担いだ箇所も、気が付かないうちに通り過ぎてしまった。


晴れていたら、そしてもう少し紅葉が綺麗だったら、最高に楽しいダウンヒルだっただろう。

それでもやはりこの下りは、スリリングでなかなか楽しい下りだ。


ところで、この走行中の写真はどうやって撮影しているのか? まず片手での写真撮影は不可能だ。

答えは、首から下げたビデオカメラの動画からの切り出しだ。

今回クラブランに初めてアクションカメラを持ってきた。

近いうちに「旅の小道具」で紹介したいが、これまでの常識を覆すほど高性能なアクションカメラだ。


次第に道も安定し、走りやすくなってくる。

手足の冷たさが増してくる。思うようにカメラの操作が出来なくなってくる。

シャッターボタンが押せないし、電源ボタンもうまく押せない。カメラマンにとってはそんな苦労の連続だ。


下ってくるとやはり気温が上がってくる。

ほんのわずかな変化だが、しっかり体で感じることができる。


車道まで下ってきたが、この天候では道端で昼食というわけにはいかない。

どこか屋根のある東屋はないものか? と見渡すと、何と目の前に東屋を発見!! 「マジですか!」

さっそく突撃〜と行ってみると、個人別荘のバーベーキュー施設のようだ。


どうしよかと悩んだが、勝手に使用するのはさすがに無理、ということで諦め、廃校の小学校へ向かう。

天気はほぼ回復し、空が明るくなってきたが、気温は低いままだ。


今の我々には屋根さえあればどこでもよく、廃校の小学校は最高のランチ場所だ。

近所の住民が、この異様な集団を遠くから眺めていた。

確かに、ぞろぞろと小学校に進入していく姿は通報レベルかもしれないな、と思った。


さあ、お待ちかねの楽しいランチタイムの始まりだ。

手足も冷たく、出来ればコッフェルの中に足を突っ込みたくなるレベルだ。


各自のメニューは相変わらずバラエティに富んでいる。

好きな物を好きなように調理し、満腹になって最後はホットコーヒーでご馳走様。

どんだけ寒くても、やはりこの楽しいひとときはやめられない。


帰宅した後、こんなYoutube動画を見つけた。

福島県南会津町舘岩地区 旧舘岩村にあった上郷小学校。統廃合により2008年3月で閉校しました。

https://www.youtube.com/watch?v=QkZwdsW-eeQ


動画を見ると思わず胸が熱くなる。

あの村に、そしてあの小学校にこれだけ多くの生徒がいたのかと驚くばかりだ。

制作されたビデオと、我々が見た光景とのあまりの違いに驚きを隠せない。


予定より約30分遅れだが、おおむね予定通りだ。

寒いけれど、このまま行けば予定通り宿に着けそうだ。


道路脇の気温は5℃を示している。

ガーミンで記録された気温は、温度センサーの気温のため、走行中は5℃以下になる。


体感温度としてはガーミンの気温の方が正しいだろう。

有難いことに、この時間になってやっと太陽が現れてきた。助かる。一気に体が暖かくなってくる。


下りきったところが小塩の村。遅れも少し取り戻し、予定より15分遅れだ。

ここから「小塩・塩之岐林道」が分岐している。

標高932mのピークを越え、塩之岐川に沿って行けば本日の宿、深沢温泉につながる。


国道を行けば苦労せず宿まで行くことができるが、それではあまりに楽過ぎる。

地図を見ていればどうしてもこの林道を行きたくなる。当然何の支障もないと考えていたのだが・・・


時刻は15:18 標高差約400m弱。予定ではピークまで1時間20分と予想。(かなり余裕をもって計算)

順調にいけば、17:20には宿に到着できると考えていた。


林道の入口で、運よく地元の人に出会った。さっそくこの先の林道の様子を伺ってみる。

「この先自転車で行けますかね?」


そこに、何だ何だとさらにワンコまで集まってきて賑やかになった。

ワンコは楽しくて大はしゃぎだ。


「今から越えるの?」「暗くなっちゃうよ」「車は通れないよ」「舗装はすぐそこまでだよ」

「大丈夫ですよ、強力なライト持ってますから」「人は通れます?」「人が通れれば大丈夫です!」

色々会話したけれど、あまり明確な状況がわからなかった。たぶんこの先行くことがないのだろうな。


「さぁ、遅くなっちゃうから行きましょ、行きましょ!」と先を急ぐ。

こんなやり取りはよくあること。自転車の機動性をわかってもらってないから、話も噛み合わないことが多い。

通行止めでもないし、しっかりした林道が地図にも書かれている。多少荒れてるぐらいでしょう、きっと。


特に問題になる林道ではない。走りやすいし、道幅もしっかりしている。

車でも十分通り抜けられるぐらいの林道がずっと続く。

ただ気になるのはこの「クマに注意!!」の看板ぐらいだ。さっそく熊鈴をフロントバッグに取り付ける。


チリンチリンと鳴らしながらダートの林道を登っていく。

前半は勾配もそれほどきつくなく、今日最後の登りをじっくりと楽しむ。

これで時間通りに宿に到着出来れば、上出来の初日となるはずだった。


やがて勾配もきつくなり、押して歩かなければならない所もでてきた。

それでも道筋はしっかりとしていて、まだまだ車でも十分に走れそうだ。


いいペースで登ってきた。先頭と最後尾では多少差がついてしまったが、いよいよピークまであと少し。

朝からの寒さと、ここまでの走りで疲れもそろそろピークだ。

上を見上げると、そろそろ空が大きく広がってきてピークが近いことがわかる。


自分も先頭に追いつこうとペースを上げ、やっと追いついたところで衝撃の光景が飛び込んできた!

なんといきなり、目の前に土砂で埋まった壁が立ちふさがっているではないか!


あまりの衝撃に我が目を疑った。「道がない・・・消えている・・・」まさにこの言葉しかなかった。

こんな経験は初めてだ。


行き止まりであれば、多少なりともその気配があるはず。

通行止めの表示があったり、道が荒れ始めたり、倒木があったり。


しかし、今回は全く突然だった。いきなりここでおしまい、といった感じだった。

さっそく自転車を置いて二人で道を探し始める。

草木、倒木を掻き分け、この先に道はないかと必死に先へ進む。しかし、状況は最悪だった。


この状況は最近起きた土砂崩壊ではない。すでに草木が生い茂り、完全に道筋を覆いつくしている。

たぶん数年前に大規模な土砂崩壊が起き、その後何も手つかずの状態なのだろう。


入口で出会った地元の人も、この状況を知らなかったに違いない。

それでもわずかな望みを持ってその先を散策したが、完全に塞がれていた。

空身で行くのなら何とかなりそうだが、自転車は完全にアウトだ。さらにその先の様子も未知数だ。


時刻は16:35 これはまずいことになった。

間もなく日が暮れる。一気に緊迫感が漂ってきた。


あと少し、あと少しでピークだというところでこの仕打ちだ。なんて不運なのだろう・・・

悔やんでいる場合ではなかった。すぐに撤退が決まり、今度は時間に追われる下りとなった。

すでに周囲は暗くなり始めてきた。もう間もなく闇の世界になる。これが晩秋の峠道だ。


まぁ、こうした状況はこれまで何度も経験してきている。

その数々の失敗経験から、全員かなり強烈なライトを装備してきている。

今回もやはり例年通り、各自ライト自慢の「ナイトラン」の時刻になってきた。


しかし、ライトの進化には毎回驚かされる。

完全に日が落ち、真っ暗になってもこれだけの明るさの中を走ることができる。

路面の状況がよくわかるため、それほどスピードを落とすことなく下ることができる。


昔の薄暗いライトだったら、怖くて乗ることもできなかったかもしれない。それほどの違いだ。

多少非力なライトのメンバーには、後から照らせば一緒に下っていくことが可能だ。

そして、こんなダートのナイトランの様子を撮影できるのも、最新アクションカメラのおかげだ。


長い長い下りだった。こんなに登ったか? ってぐらい終わりがなかった。

周囲が暗く、緊張感の連続でより一層舗装路が待ち遠しかったのかもしれない。

全員無事に下りきった。舗装路になったところで一息付く。何だか不思議な満足感だ。


17:18 林道入口まで戻ってくると、先ほどの住民とまた出会った。

「戻ってきましたぁ〜」「あれ? もうそろそろ越えたかと思ってたのに〜」


「道が無くなってました」「10年ぐらい前に崩れた感じですね」

「我々もほとんど上まで行ってないからわからないんですよ〜」


「あとはずっと下りだから楽ですよ〜アハハ〜お気をつけて〜」
ということでした。


結局、2時間無駄にして同じ場所に戻ってきたことになる。さあ大変だ。

遅くなる状況を連絡して、あとは国道を突っ走るしかない。


健脚メンバーを先頭に、「おじさん列車」が闇夜を突っ走る。

宿まではまだ23kmもある。下り基調の道で助かるが、それでも1時間はかかるだろう。

まだぎりぎり何とかなる時間だったので助かった。あとは必死にペダルを漕ぐしかない。


最後の1時間は辛かった。足を休めるわけにはいかず、先頭から遅れないようについていく。

周囲は民家も無く、暗闇の国道を無言で走り続ける。


こんな無人地帯に温泉なんて本当にあるのか? と疑いたくなるほど寂しい所だ。

延々走って、やっと闇夜の高台に明かりが見えてきた。やっと着いた。ラストランはかなり厳しい走りだった。


深沢温泉はとても大きな施設でたまげた。

ひなびた温泉かと思っていたが、腰を抜かすほど豪華な施設だった。


本当はスタートの駅で合流するはずだったカーサイメンバーとやっと顔を合わせる。

こちらの事情など全く知らないので、あーだった、こーだったと丁寧に解説する。

カーサイメンバーも、小雪が混じる中の走りで、やはり同じような苦労をしたそうだ。


弾む話にお酒も進む。やっと全員揃って楽しい宴の始まりだ。

やはり予定通りにはいかない我々のクラブラン。それでも無事に走り終えて本当によかった。

過去、ナイトランでの「痛い」経験を何度もしてきている。そう思えば、今日は上出来のナイトランだった。

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距離: 71.6 km
所要時間: 8 時間 11分 9 秒
平均速度: 毎時 8.7 km
最小標高:  403m
最大標高:  1166m
累積標高(登り):  770m
累積標高(下り):  1066m

(2023/11/11 走行)


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