峠への招待 > ツーリングフォトガイド > ’2023 > 寝台特急サンライズ旅C 芸備線・江の川・旧三江線巡り(前編)
2023年11月22日(水)
広島駅 〜 井原市駅 〜 三次駅
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旧三江線巡り 前編(三次駅 〜 作木口駅) 10駅
三江線(ウィキペディアより) |
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1. 三次駅(みよしえき
) ●14:50着 14:55発 旧三江線巡りのスタートは三次駅から。まずは、パスモの処理をもう一度確認しようと駅の窓口へ向かうが・・・ あれ?閉まってる!貼り紙をみると、何だか指定の時間しか窓口が開かないらしい。省エネだなぁ・・・ なんだよ、この駅なら駅員さんに詳しく聞けると思ってきたのにいないのか? 待合室にいたお客さんに「駅員さんいないんですかね?」と聞いてみる。 「中にはいると思いますよ」というのでインターホンを押してみた。 すぐに駅員さんが出てきてくれて、事情を話すと、やはり車掌さんの言った通りで、この駅も、江津の駅もダメだそうだ。 しかたない、最後の出雲市駅で処理しもらうことにしよう(それでもダメだとどうなるのかな?) ということで、こんな顛末で三次駅をスタートした。 |
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2. 尾関山駅(おぜきやまえき) ●15:10着 15:13発
さて、旧三江線の駅巡りはいったいどんな感じなのだろうか。 |
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3. 粟屋駅(あわやえき)
●15:30着 15:33発
江の川は広く、そして雄大だ。眺めているだけで心が癒される。 |
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ホームの待合所には、粟屋駅の思い出がたくさん展示されていた。 一つ一つの写真を見ると、なんて美しい自然に恵まれた所だったのだろうと感じる。 もったいない、本当にもったいない、もっと早く来るべきだったと思うばかりだ。 |
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4. 長谷駅(ながたにえき)
●15:44着 15:47発 「昭和44年、粟屋小学校北分校の廃校に伴い、長谷集落の子供は7キロ離れた小学校に通うことになり、仮乗降場として誕生したのが長谷駅です」(三江線クルーズより) 三江線の中で、唯一通過駅が設定されている駅だ。道路から見ると、全く”駅らしくない”駅だ。 上記のような事情だけに、子供たちの登下校にしか利用されなかったのだろう。 こうした歴史を知ると、この地域の生活感が伝わってくる。 階段を登っていくと、赤茶けたホームが残っていた。レールも枕木もしっかり残っている。 かつては、このホームを子供たちが賑やかに列車を待っていたのだろう。その姿が目に浮かぶ。 |
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5. 船佐駅(ふなさえき)
●15:58着 16:04発 走っていると「船佐駅」とかかれた小さな小屋が見えた。バス停も設置されている。 ホームへ上がってみると、かなり雑草に覆われているが、まだまだしっかりとレールが残っている。 レールがずっと先へ続いてフェードアウトしていく景色が実に旅情的だ。しかし、物悲しい。 |
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6. 所木駅(ところぎえき)
●16:08着 16:12発 所木駅は、道路からちょっと下った先にあった。建設会社のすぐ裏手が駅になっている。 すでにホームもレールも見えなくなるほど草や木に覆われてしまっている。 立入禁止の表示がなければ、よく見ないと駅の存在に気が付かないかもしれない。 当時でも、ほとんど乗降客はいなかったのではないだろうか? |
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7. 信木駅(のぶきえき)
●16:18着 16:21発 信木駅も道路から川岸に少々下ったところにある。道路の上からだと駅の存在は気付かない。 草木に覆われてしまっているので、すぐ近くまで行かないとホームの姿は見えてこない。 ホームからは目の前に雄大な江の川が良く見える。きっとこの景色を眺めて、皆さん列車を待っていたのだろうな。 |
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信木駅の少し先から残されたレールの様子が伺えた。 これだけの資産を、何もせず放置しておくのも考えものだが、どうしたらいいのか見当もつかない。 何かに利用したくても、需要もなければ資金もない。じっとこのまま朽ちていくのを待つだけなのだろうか? それにしても険しい所に鉄道を作ったものだ。道路を走っていても、「落石注意」の表示があちこちに目立つ。 |
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8. 式敷駅(しきじきえき)
●16:28着 16:31発 式敷駅は立派な駅舎が残されている。スタンプも置いてあった。 バス乗り場になっているので、今でも十分利用できるように管理されている。 ホームは雑草が伸び放題で見る影もないが、それでも駅の面影は十分感じられる。 |
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式敷大橋を渡り、江の川の反対側へ渡る。すると前方に撤去中の赤い鉄橋が見えてきた。(第二可愛川橋梁) 豪雨で鉄橋が流されてしまった姿は見たことがあるが、こうして解体している姿を見るのは初めてだ。 何というか、何も言葉が出てこない光景だ。 この川を渡るために大工事を行い、莫大な費用をかけて作った鉄橋を壊している・・・ まあこのまま放っておけば、今後の豪雨で流されてしまって二次被害が出かねない。そう考えればしかたないことだ。 しかし不要な物とはいえ、何とも言えぬ複雑な気持ちて解体現場を通り過ぎた。 |
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道路脇にレールがすぐそばまで近づいてきたので、記念にちょっと写真を撮ってみた。 レールに触れてみるが、雑草がなければ、今すぐにでも使えそうな感じだ。 さすがに線路跡を行く気にはならないが、可能ならばテクテクと歩いてみたい気持ちになってくる。 |
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9. 香淀駅(こうよどえき)
●16:47着 16:51発 香淀駅も綺麗に駅舎が残されている。やはりバス停が設置されている駅は、維持管理がされている。 六角形の形をした駅舎はとても素敵だ。しかし果たしてどれだけの人が利用しているのだろうか。 ホームは意外と荒れてはいない。草刈りもされているようだ。 |
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17時近くなって、だいぶ暗くなってきた。本日のメニューもあと1駅だ。ここまでくればもう余裕だ。 それにしても秘境だ。そして道も、橋も、道路もすべてワイルドだ。 こんなワクワクするコースは今まで味わったことがない。 対向車はまず来ないけれど、せっかくなのでライトを点けて走る。 |
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10. 作木口駅(さくぎぐちえき)
●17:12着 17:15発 いよいよ本日最後の駅にやってきた。立派な駅だ。 駅前には民家が数軒並んでいて、これまでの駅の中でも住民が多そうな感じだ。 まったく静寂の世界だ。動くものが何もない。犬も見かけない。鳥も飛んでいない。全てが静止している感じだ。 |
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5万図を並べて明日の全行程を眺める。一つだけ離れた駅がある。この駅、どうするか? パスするか?
何も考えずに走っていては大変な事になる・・・ということで、またGPSに目標時刻をセットしてきた。 さあ、明日はどんな一日になるのだろうか、と期待と不安を感じながら眠りに入った。 |
(2023/11/22 走行)
距離:
68.3 km
所要時間: 7 時間 35分 2 秒
平均速度: 毎時 9.0 km最小標高:
140m
最大標高: 236m
累積標高(登り): 276m
累積標高(下り): 259m
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