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2023年11月13日(月)


朝風呂に一人で入る。贅沢な時間が流れる。

何度も入っている内湯と露天風呂。ずっと変わらぬ姿を写真に残しておこう。


こちらは宿のすぐ横にある共同浴場。早朝なので誰もいない。ちょっと中に入って様子を伺ってきた。

入湯料金300円。泉質はナトリウムとカルシウムが含まれた塩化物・硫酸塩温泉。


そしてこちらは鶴亀荘の玄関入口の一コマ。

柱には、宿の看板、古い写真、大きな亀、そして現役の掛け時計などが飾られている。

福島県の銘酒や只見線の観光ポスターが旅心を盛り上げてくれる。


朝食も素晴らしい。お願いしておいた昼食のお弁当を受け取る。

そしてお会計。今回もたっぷりと地元に貢献させていただきました。

あれだけのご馳走に、呑んで食べて、只見線ナイトショーまで、とにかく満足の料金でした。




本当にここまで復旧してよかった。お客さんもかなり戻ったことだろう。

只見線復旧の際、女将さんNHKの番組に登場していた。


宿の前から只見川をを挟んで、通り過ぎる列車に大きく手を振っていた。

たまたまこのニュースを見た時に、心臓が止まるほど驚き、そして震えるほど感動した。

あぁ、元気そうでよかった・・・只見線が不通になり、豪雨で川が溢れ、そして温泉が出ない時もあった。


まさに沿線住民の「力を合わせて守りたい」という願いが通じたのだと思う。

我々旅人にできることは、こうして何度も訪れて少しでも地元に貢献することだ。

これ、読みましょう 一時は廃線確実と言われた只見線。

地元とJRとの交渉の中、ついに復旧の道が開けた。

地元の方の大変な努力によって成し遂げた、只見線復旧へのストーリーだ。

これを読めば、我々ができることはただ一つ、やはりどんどん利用して地元に貢献するしかない。

「乗り鉄」「呑み鉄」大いに結構でしょう。

また行きましょう、只見線に乗りに。

https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/86609.html




今日の天気は最悪だ。これから大きく崩れる予報だ。

「今日はどちらまで行かれます?」と聞かれて、「会津川口の駅まで」と・・・たったの5km先。


天気が良ければ最終日もしっかり走りたかったのだが、すでに朝から雨模様。

しっかり雨具を着こむ。今日は5km走って終了という、史上最短距離のツーリングとなった。


「乗り鉄」メンバーは、列車本数が少ない只見線に乗るため、カーサイメンバーに送迎してもらう。

また、もう一人のカーサイメンバーもデポ地まで車で送ってもらう。車大活躍!


宿の前で記念撮影。

いよいよ最後に残ったメンバーがこの6人。増えたり減ったりと慌ただしいクラブランだ。


「お気をつけて〜」「お世話になりました〜」と手を振って宿を後にする。

走り出すと、なんと日差しが出てきた。おいおい、走れんじゃないの? なんて欲が出てくる。


吊り橋を渡り、山道を押し上げ林道へ出る。

三日目ともなると、体も疲れ、もう十分に満足感に満たされている。

この雨模様の中を一日走る気力も無ければ体力もない。こんな天気で逆に助かったかもしれない。


林道を経由して本名ダムへ出る。平日なので工事関係の車両で一杯だ。

我々の姿を見て「自転車で・・・すごいですねぇ〜」と驚いた様子。

何が凄いのか我々にはさっぱりわからないが、そう見えるのか。ただの飲兵衛だけなんですが。


たったの5kmだけど、やはり気温の低い雨の中を走るのはいいものではない。

早く駅に着かないかな、と願うばかりだ。


スタートして30分、会津川口駅に到着。

走行距離5.5km 史上最低記録でしょう。(それでも誰も文句言う人なし)


列車は12:29しかない。まだ2時間近く余裕がある。帰りは郡山へ出て新幹線で東京へ向かうことに決定。

駅の窓口で「大人の休日倶楽部」で切符を買おうと思ったが、この駅には端末がないので無理とのこと。


しょうがない、郡山までは通常運賃で、そこからは割引で買うことにする。

会津若松での乗り換えが5分しかないが、郡山まで3時間の「乗り鉄」「呑み鉄」を楽しめる。


ということで、急いで輪行する必要もないので、皆さん一生懸命にお掃除の開始だ。

雨の中を走ったので、結構ドロドロだ。ここで汚れを落としておくと帰ってからが楽だ。

リムまで綺麗に拭き取り、タイヤの汚れを落とし、ピカピカになって出来上がり。時間がある輪行って最高。


続いては駅横の食料品店で買い出し。お酒、つまみ、お土産、なんでも揃うので助かります。

3時間分の宴会道具を仕入れて、やっと乗車。さあ、「乗り鉄」「呑み鉄」の発車オーライ!


只見線の景色を眺めながら乗るのも初めてだ。

車内は空いているので、前後左右の席に広がって車窓からの眺めを楽しむ。

さっそく乾杯だ。今日はこれから何回乾杯するのかな?


只見川の雄大な川の流れを眺めながら、列車は次々と小さな駅に停車していく。

ほとんど乗車してくる人はいないが、窓から眺めていると、沿線の人が必ずこちらに手を振ってくれる。


昨日、汽笛を鳴らして真横を通り過ぎた列車と同じ、只見線全ての人がこうして力を合わせて盛り上げている。

明るい。只見線沿線は明るい。そう感じた。

そんな景色と、複雑な思いを抱きながら「呑み鉄」列車は走っていく。


いいものだ。こうしてゆっくり列車旅を味わうのも久しぶりだ。

新幹線に乗ってしまえば、こんな景色は見ることはできない。そして沿線住民の笑顔も見ることなどない。


車窓から眺めていると、列車を見送る人、笑顔で手を振る人、もう感激のシーンばかりだ。

まずはこうして「乗り鉄」の素晴らしさを十分に味わうことができた。


楽しい「乗り鉄・呑み鉄」一次会を終えて郡山へ到着。まだ時刻は16:00前だ。

まずは窓口で帰りの新幹線を手配する。6人なので、3人席を2列確保する。

さてさて二次会はどこにしましょうかね? と悩む前に、すでにめぼしいお店を見つけていました。


「乗り鉄・呑み鉄」二次会は、郡山駅構内で始まりましたぁ。

昼過ぎから呑み始めて、すでに4時間。まぁ、よく呑みます、みなさん。また、旨いんだなぁ、ここ。


そして最後は新幹線の三次会。ホント、元気です、サイクリストは。

体いっぱい使って、汗をかき、筋肉を使い、美味しい空気をたくさん吸って、ほんと健康です。

楽しいことをやっている時が、やっぱり人間一番幸せ。仲間がいればその喜びも倍増だ。


今回もこうして無事に旅を終えることができた。これもすべて同じ趣味を持った仲間のおかげだ。

そしていつも思うけれど、自転車旅は本当に面白い、そして楽しい。今回もまたそれを再確認した旅だった。


おわりに

帰宅後、参加者へのお土産がこのブルーレイ映像だ。

今回最新のアクションカメラを購入し、初めてクラブランで使用してみた。

これまで手持ちのカメラではどうしても撮影できないシーンがあった。

それは片手で撮影ができない場面だ。例えば高速のダウンヒル、コーナーリング、そしてダートのダウンヒル。

もちろんナイトランも撮影できない。列車の乗り降り、駅の階段、お店でのやり取り・・・その他いろいろ

ツーリングには様々な感動的な場面がある。やはり少しでもそうした場面を記録して残しておきたい。

今回のツーリングで、このカメラの可能性を十分感じることができた。

滑らかな映像、手振れのない映像、そして夜間に強い映像は衝撃的だ。

今後さらに研究を重ね、さらに魅力的な映像を撮りたいと思っています。


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距離: 5.5 km
所要時間: 0 時間 29分 4秒
平均速度: 毎時 11.4 km
最小標高:  283m
最大標高:  331m
累積標高(登り):  39m
累積標高(下り):  74m

(2023/11/13 走行)


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