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2024年4月28日(日)


ゴールデンウィークは北アルプスの残雪を見に行くというのが定番になってしまった。
今年もまた同じ絶景を求めて旅立つことになった。
総勢6名。輪行組4名、カーサイ組2名だ。

それぞれのスケジュールに従って、一緒に走り、解散する。
さて輪行組の4名、いきなりスタートからいやな気分になった。
空いていた車内、フォーク抜き輪行2つを寝かして収納していたら、ある乗客から文句を言われた・・・

「立ててくれれば私のキャリーケースが入るんですけど・・・」 なんだと?
こっちだって好き好んで寝かしたわけではなく、できれば立てたかったけれど無理だった。
どうやら車掌に訴えたらしく、そのあと車掌が我々にお願いに来た。

空いているんだからどうにでもなるだろうと思ったのだが、車掌も困って我々に移動をお願いしてきた。
そんなキャリーケース、どうにでもなるだろうとこちらはプンプン!
紳士で大人の我々は、文句も言わずデッキに移動しましたよ。車内、ガラガラなんですけどね!

何一つ挨拶もなく、本当に気分の悪い乗客だった。後から乗ってきて、まあよくこんな態度でいられるよね!
お前の荷物なんて、膝の上にでも乗せておけ! もう一回言いますが、車両、ガラガラなんですけど!
こっちには、JRの株主もいるし、ジパング倶楽部だぞ〜!


長野駅でもう一人のメンバーと合流。カーサイで来ているが、車を置いて長野駅から合流だ。
車窓から姨捨の絶景を眺め、スイッチバックを楽しんで聖高原駅にようやく到着した。
文句なしの快晴。もう眩しくて仕方がないぐらいの天気だ。

カーサイで合流したメンバーの行動は凄い。
1.車でこの駅まで来て、自転車をこの駅の駐輪場に置いておく。
2.そのまま車でゴールの糸魚川駅まで移動してホテル泊。
3.翌日、我々輪行組と合流するため、手荷物を持って糸魚川駅から電車移動して長野駅で合流。
4.到着した聖高原駅で、全員準備完了といういきさつでした。

一晩、駅の駐輪場に置いておくというのも心配だけど、何の問題もなかったようだ。


すでにすっかりいい時間になっている。史上一番遅いスタート時間かもしれない。
それにしても快晴だ。そしてとにかく気温が高い。何なんだ、今年の暑さは・・・

コンビニで食料を調達し、ようやくツーリングがスタートした。
冬のブランクが開けて、皆さんようやく本格的なツーリングの時期を迎えた。
なまった体が重く、全く走りに覇気がない・・・いつもは先頭を行くこの人も遅れがち。


やはり5月の長野はこの絶景が待っていてくれる。少し走ればすぐにこんな大展望が広がってくる。
そしてまだまだ桜を楽しめるとは驚いた。

どうでしょう、この眺め。ケチの付け所がないぐらいの満足感だ。
すでに予定時刻からは30分以上も遅れているけれど、この絶景を前にしては「そんなの関係ねぇ〜」って感じだ。


さっそく今回の参加車両の紹介だ。今日は5名のスタート。そして明日もう一人が合流する。
どれもこれも魅力あるランドナーたちだ。それぞれ個性があって実に楽しいラインアップだ。


H氏 WATANABE


T氏 TOEI


E氏 TOEI


Y氏 TOEI


そしてそして・・・エルス様の登場だ。やはり別格の存在感だ。
これを輪行しちゃうんだから、すごいね。


K氏 Rene HERSE


辛い登りだけれど、とにかくこの絶景に助けられる。
ブランクが長かったせいで、なかなか登りの調子が出ない。


景色を楽しむ余裕がない。こんなに素敵なパノラマが広がっているのに。


こんな天気とこんな素敵な景色が広がっては、予定通り走れるはずがない。
スタートが遅い初日は、予定していたコースを行くにはかなり厳しいスケジュールだった。

すでにすっかり戦意喪失で、もうショートカットするきに早変わり。
こんな素敵な桜も歓迎してくれていることだし、もうゆっくり行きましょうよ、隊長!


アルプス展望道路は、その名の通りどこからでもこんな大パノラマを楽しめる。
この時期、そしてこの天気でなければ楽しめない。今日は最高の条件が揃った。


例年より多少残雪が少ないか? それでもやはりこの圧巻の眺めは日本一だろう。
メンバーの中には、この残雪のアルプスを初めて見るという珍しい人もいる・・・だーれ? 嘘でしょう?


こんな快適な道なのに、なんとメンバーの一人がいきなりパンクだ。
全くパンクするような状況ではないのに、いきなり後輪のエアーが抜けた。
厄介なことにシクロ車だ。どうやってパンク修理するのかと見ていると・・・

おぉ、ホイールを外さずにチューブだけを取り外す裏技だ! さすが〜
そして最後に登場したのは、今回初ツーリングのこの秘密兵器だ!(旅の小道具でも紹介してますよ)

https://youtu.be/L9HNGSd8ej4


皆で
一生懸命調べたけど、パンクの原因はわからず・・・こんなこともある、と諦める。


初夏のような気温の中、絶景を堪能しながら下りに入る。
いつまでも眺めていたい、極楽の展望ルートだ。こんな素敵な道はやはりここだけだろう。

予定では我々の大好きな「立屋展望台」へ行く予定だったが、すでに大幅に遅れているため諦めざるをえない。
できれば、残雪のアルプス初心者の方に、立屋展望台からの絶景を味わって欲しかったのだが残念だ。


すっかり予定が狂ってしまったおかげで、さてどこでランチタイムにしようかと彷徨う。
景色のいい所、出来れば東屋があるところ・・・なんて探していたらすっかり下りきってしまった。
時刻はもう限界の14時。これ以上遅くなると宿に着いてからが大変なことになる。

最後は適当な所がなく、橋を渡った
川沿いの小道に落ち着く。すでにかなりの腹ペコ状態だ。
コース変更のおかげで、時間にも余裕ができて、皆で楽しく「グルメ」を満喫する。

やっぱり、どんなに忙しくてもこの時間は楽しみたい。
いつものように、コンビニ調達の食材で、ジュージュー音を奏でる。


国道走りはしたくなかったけれど、今日は予定が狂ってしまったのでしかたがない。
しばらくは交通量の多い車道を我慢して走る。まあ、ほぼ平坦路に近い勾配なのでやはり楽だ。
ゴールデンウィークとあって、やはり観光客の車、ツーリングのバイクが多い。

昼食後、約1時間走って、ようやく「白馬長野有料道路」の分岐だ。
自転車は右側の歩道を走れ、という係員の指示で、1台20円、合計100円の通行料を投入する。


あとはトンネルを越えて、緩やかな登り基調が16kmほど続く。
やはりコース変更して正解だった。これなら予定通りに宿に着くことが出来そうだ。
トンネル内は広い歩道のおかげで、安心して走ることができる。ちゃんと自転車のことを考えて作っている。

あとはひたすら我慢して緩い勾配を行くだけだ。
相変わらず交通量は多い。こうなると、止まることもなく、写真を撮ることもなくなってしまう。
やっぱり静かな道の方がいい。車の少ない裏道、山道の方が断然いい。


17:40 暑かった一日が終わった。無事に本日の宿に到着することができた。
調子の出なかったメンバーも、やっと安堵の表情だ。

豪華な宴会場に揃った面々だが・・・まだ昼食を食べてあまり時間がたっていない・・・
さらに暑さと疲労のせいで、まったく箸が進まない。会話も少なく、いったい皆さんどうしました?

疲れ切ってしまうと、ビール瓶も持てなくなるけれど、今日はまだそこまでは・・・
しだいに体力も食欲も回復してきて、やっといつもの飲兵衛おじさんが戻ってきた。

素晴らしい料理の数々が並ぶ。今日一日の思い出に盛り上がる。
やっぱり、こうして仲間と走った後の宴は何物にも代え難い。

距離: 54.0 km
所要時間: 6 時間 51分 42 秒
平均速度: 毎時 7.9 km
最小標高:  453m
最大標高:  918m
累積標高(登り):  808m
累積標高(下り):  764m

(2024/4/28 走行)


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