峠への招待 > ツーリングフォトガイド >  ’2024 > 世田谷区の坂道(その1)



その1(No1〜No.29)



坂道シリーズも第4弾になった。
これまで、大田区、目黒区、品川区の坂を巡ってきたが、今回はいよいよ世田谷区に挑戦だ。

世田谷区は面積も広く、坂の数もこれまでの中で一番多い。
これまでの経験から、かなり時間が必要だと思い、数日かけて巡るプランを考えた。


赤いアイコン
をクリックすると、坂の写真 と解説を見れます。

参考資料


坂道巡りに関して、かなり参考になる書籍とホームページを見つけた。

「坂学会」のHPは素晴らしく、完璧なデータで坂道の詳細が網羅されている。

「大江戸坂道探訪」

「タモリのTOKYO坂道美学入門」

坂学会 「東京の坂」リスト 【23区】内
http://www.sakagakkai.org/profile/list-Tokyo23ku.html

 

それでは、坂道巡りスタートです(その1)
(全58坂のうち、No.1〜No.29まで)


赤土坂
 
あかつちざか

(標識なし)

1/58坂 畳屋坂の隣の坂。坂の下でよく警察官が一時停止無視の車を取り締まっている。二つの坂が合流するので、一時停止が欠かせない場所だ。交通量も多く、道がカーブしているので見通しが悪い。車も自転車も注意が必要な坂だ。


愛宕坂
 
あたござか

(標識なし)

2/58坂 大蔵運動公園の陸上競技場横を下る坂。急坂がカーブしていて、かなりスピードが出る。
下る分には気持ちいいが、上るとなると長い坂が続いてつらい。歩道も狭くて自転車は通りにくい。


行火坂
 
あんかざか

(標識あり)

3/58坂 二子玉川駅近くの住宅街の中にある短い急坂。路面は滑り止めの加工がされていて、雨天時や降雪時は結構危険な勾配だ。
小学生の通学路になっているのか、ランドセルを背負った子が歩いて行った。


安穏寺坂
 
あんのんじざか

(標識なし)

4/58坂 安穏寺の脇を通る緩い坂道。道幅が広いので通りやすい坂道だ。勾配は緩く、自転車でも難無く乗っていける。
安穏寺は真言宗智山派の宗派で、玉川八十八ヶ所霊場41番。


稲荷坂
 
いなりざか

(標識なし)

5/58坂 環八と丸子川の間の坂。緩くカーブした長い坂だ。乗車可能な坂だが、結構息が弾む。坂の途中に上野毛稲荷神社がある。歩いて上るのも結構疲れるが、自転車だと距離があるのでちょっと気合が必要だ。交通量はかなりある。


ウテナの坂
 
うてなのさか

(標識なし)

6/58坂 基礎化粧品のウテナの本社があるのでこの名前がついた。どこが坂道なのかと悩むほどの緩い坂道がまっすぐ続いている。周辺は素敵な雰囲気が広がる商業地で、歩道も広く歩きやすい。実に奇麗な街づくりがなされている。


馬坂
 
うまさか

(標識あり)

 

7/58坂 静嘉堂文庫美術館の入口の門から伸びている坂。坂の右側は旧小坂家住宅の緑地が広がっていて、深い緑に覆われている。
緩くカーブした坂を上っていくと、旧小坂緑地へ入る入口がある。静かな森の中で休憩するのがとてもいい。


駅南坂
 
えきみなみざか

(標識あり)

 

8/58坂 桜上水駅前に集中している5つの坂の一つ。駅に一番近いことからこの名前がついたようだ。集中している坂の中でも、一番人通りが多い坂だ。通りの塀には、「駅南坂」の標識が掲示されている。この標識を探して歩くのも楽しい。


岡本三丁目
の坂
 
おかもと
さんちょうめのさか

(標識なし)

9/58坂 下から見上げると、まるで壁のような坂。自転車で上ろうとは絶対に思わない坂だ。直線のため、下りはかなり危険な坂だ。路面は危険回避のため、滑り止め加工や、色分けして危険を知らせている。頑張って上まで押していくと、頑張っただけの眺めを得られる。歩きでも上りたくない坂だ。この坂を利用する住民は大変だろうな。


お茶屋坂
 
おちゃやざか

(標識なし)

10/58坂 成城三丁目緑地脇から野川方面へ下る急坂。道も細く勾配もきついので、ここを自転車で下るのは危険だ。坂道にはずっと手すりが設置してあって、いかに大変な坂であることが分かる。下るにも結構気を遣うし、上るとなると一大事だ。自転車も停める所が見つからず、写真を撮るのに苦労した。凄い高低差の坂道だ。


かみの坂
 
かみのさか

(標識なし)

11/58坂 なが坂と、ビール坂の交わるところから下っていく小さな階段坂。徒歩でなければ無理な急坂だ。緑地の中を抜けて下の道に合流する。坂の上からは富士山の姿がよく見える。坂の上は標高40m程あるので、西側の展望がいい。


給田坂
 
きゅうでんざか

(標識なし)

12/58坂 仙川坂を下った先から始まる坂道。仙川坂と同様、交通量が多い通りなので、坂道巡りの中でも賑やかな部類の道だ。雰囲気のある道ではないので、写真もどのように撮るか悩んでしまう。


行善寺坂
 
ぎょうぜんじざか

(標識あり)

 

13/58坂 二子玉川駅近くの、丸子川から行善寺へ繋がる坂道。丸子川からの登り口は勾配がきついが、行善寺に近づくと勾配も緩くなる。行善寺の前には立派な坂の標識がある。静かな住宅街の中にある坂だ。


金兵衛坂
 
きんべえざか

(標識なし)

14/58坂 祖師谷公園のすぐそば、仙川から住宅街を抜ける坂道。道幅は狭いが、直線の坂道なので見通しはいい。気持ちよく下れる坂道だが、住宅街なので出会い頭に要注意だ。


小坂
 
こさか

(標識なし)

15/58坂 坂道と呼ぶには申し訳ないような緩やかな通りだ。わずかに傾斜していることは分かるが、何も気にせず通り過ぎてしまうような道だ。通りは国道246号に繋がる商業地の道で、人通りも多い。坂の様子を写真に収めるのが難しい。


座頭
ころがし坂
 
ざとう
ころがしざか

(標識なし)

16/58坂 大倉運動公園へ向かう細い道の坂。坂下の入口には立派な石塔が3つ並んでいる。巡拝塔、庚申塔、道祖神というようで、奥深い歴史があるようである。ちょうど若い子が公園へ遊びに向かうようで、元気にこの坂を上っていった。道はくねくねと曲がっていて見通しは悪い。一方通行の道なので、上から車が来ることはないが、自転車には注意が必要だ。


慈願寺坂
 
じがんじざか

(標識なし)

17/58坂 よく通る坂だ。環八から二子玉川、野川方面へ行く際に必ずこの坂を下っていく。結構きつい勾配なので、気持ちよく下っていくので途中の景色を眺めたことがなかった。今回、途中で立ち止まってみたら「瀬田玉川神社」が立派なことに驚いた。慈願寺は坂の上にあるお寺で、今回初めて立ち寄ってみたら、こちらも立派なお寺だった。

地頭坂
 
じとうざか

(標識なし)

18/58坂 尾山台から環八を越えて、多摩川へ向かう途中にある階段坂。自転車を置いて途中まで上ってみたが結構きつい。
この坂の対面に向田坂(むこんでざか)が見える。

地福寺坂
 
じふくじざか

(標識なし)

19/58坂 かつて地福寺という寺があったのでこの名前がついた。住宅街を通り抜ける静かな細い道だ。道は多少曲がっていて、見通しはあまり良くない。交通量も少なく、静かな雰囲気が広がるエリアである。坂の傾斜は緩く、気持ちのいいヒルクライムを味わえる。

浄音寺坂
 
じょういんじざか

(標識あり)

 

20/58坂 野毛から丸子川へ下っていく坂。坂の途中に立派な標識がある。住宅街の中の少々きつい坂。電動自転車なら楽勝だが、一般の自転車だと立ち漕ぎかな。 かつて付近に浄音寺という寺があったそうだ。

新坂(大蔵)
 
しんざか

(標識なし)

21/58坂 龍華山永安寺の横を行く坂。くの字に曲がった坂だが、勾配は結構きつい。坂の下からの眺めは、見上げるような感じで坂の上が見える。勾配がきついので、自転車も固定するのが大変だ。交通量も少なく静かな住宅街の中の坂だ。

瀬田夕日坂
 
せたゆうひざか

(標識あり)

 

22/58坂 行善寺坂を上った先にある小さく短い坂。坂の入口には素敵なカフェがあって、ここからの眺めが良さそう。
坂の名前が現わすように、きっと夕日が奇麗なのだろうと思える高台にある。坂を下った先には、坂の名前を表示したかわいいオブジェが置いてある。何だか、とても癒される坂だ。

仙川坂
 
せんがわざか

(標識なし)

23/58坂 仙川から旧甲州街道を上る緩やかな坂道。交通量も多く、道路脇の焼肉チェーン店の駐車場がやたら大きい。他の坂道と比べると、坂の風情も雰囲気もなく残念だ。

そよ風坂
 
そよかぜざか

(標識あり)

 

24/58坂 桜上水駅前に集中している5つの坂の一つ。駅前から南に伸びている坂道。坂の途中でそよ風を感じることから名前がついたらしい。緩やかな勾配の坂道で、ほとんど苦にならない。住宅街の塀には「そよ風坂」の標識が掲示されている。

凧坂
 
たこざか

(標識なし)

 

25/58坂 菅原天神通りから二つの坂が分岐しているが、左側の坂が「凧坂」。坂の名前は「凧」とは関係なく、あて字のようだ。坂は緩い傾斜の道で、少し曲がりながら住宅街を抜けていく。下ってくる際は、右側の半田坂と合流するので一時停止が欠かせない。

畳屋坂
 
たたみやざか

(標識なし)

 

26/58坂 砧公園から仙川方面へ行く際によく通る坂。結構交通量がある坂で、十字路では左右を確認しないと危険だ。坂の下では。道がカーブしていて見通しが悪い。この場所でよく警官が取り締まりをやっている。一時停止を無視した車を見えない所で待ち構えている。地元の人には有名な場所だが、初めて来る人は要注意だ。まあ、それだけ事故が多い所なのだろう。

タッピング坂
 
たっぴんぐざか

(標識あり)

 

27/58坂 桜上水駅前に集中している5つの坂の一つ。タッピングとは人の名前で、ここに住んでいた「ヘレン タッピング」さんの名前らしい。ほぼ平と言っても差支えのない坂道で、静かな住宅街の中の道だ。通りに何か所か「タッピング坂」の標識が掲示されている。初めて来た人には、この坂の由来がわからないだろう。

だんご坂
 
だんござか

(標識なし)

 

28/58坂 環八と繋がる交通量の多い車道の道。緩い坂道で、ほとんど勾配を感じないぐらいだ。坂道の雰囲気がほとんど感じられず、写真を撮るのもいい構図がない。どうして「だんご坂」と名前がついたのかは不明だ。

堂ヶ谷戸坂
 
どうがやとざか

(標識なし)

 

29/58坂 丸子川親水井公園の脇から登っていく急坂。「ヒルデモア世田谷岡本」という老人ホームから上っていくが、急坂なので手すりが設けられている。路面は滑り止め加工がされていることから、かなり滑りやすい急坂であることが分かる。下る際はかなりスピードが出るため危険だ。

その2へ続く

(2024年6月 走行)


峠への招待 > ツーリングフォトガイド >  ’2024 > 世田谷区の坂道(その1)