峠への招待 > 旅の小道具 > Xacti(ザクティ)



Xacti(ザクティ)



写真とビデオが同時に撮れるカメラが夢だった。

いい景色に出会ったときは、最高の一枚を写真に残したかったし、走っているときは、それはもうビデオに勝るものはなかった。いつか、そんな夢をかなえてくれるカメラが出ることを待ち望んでいた。

MotionPix に飛びついて、しばらくはその楽しさに十分満足してきたが、画質に関してはとても満足できるものではなかった。一眼レフを置いていってもいいと思わせる画質、ビデオカメラに迫る動画品質、後から鑑賞に耐えうるだけの魅力を持っていないと結局満足できなかった。

限られた荷物と、一瞬を逃すことのできないツーリングの世界では、カメラに対しての要求は色々とある。


まず何と言ってもその大きさだ。小さければ小さいほどツーリングには有利だ。いつでもポケットに入れておけるし、撮りたい時にすぐに取り出せる。

ダウンヒルの一瞬や、突然のアクシデントに遭遇したときにその優位さがわかる。そして光学ズームも必須だ。倍率が大きければ、ダウンヒルの映像も迫力あるものとなる。

バッテリー容量、種類、撮影時間も重要だ。バッテリー切れ、メモリー不足で悔しい思いをしたくない。さらに、タフなボディであってほしい。雨、風、埃、振動と、ツーリングの一日は過酷な条件続きだ。タフなボディでなければ、すぐにメカトラブルに見舞われる。

このザクティ、ほぼその要求を満たしている数少ない機種である。手のひらに収まってしまう小さなボディの中に、多くの魅力が満載されている。よくもここまで作り上げてくれたと賞賛したい。

小ささゆえ、犠牲になる部分があっても仕方がないのが当たり前だが、このザクティはそこに妥協していない所が素晴らしい。

ザクティを持って一日走り、家に帰って鑑賞するとき、きっとこいつの凄さに感動を覚えるに違いない。


こちらは、車内でバッテリーを充電するためのアダプター。

いくら予備電池を持っていても限界があり、旅の途中で充電が必要になる。常にフロントバッグには予備電池1個は入れておきたい。

特に秋から冬にかけては、思った以上に電池の消耗は激しく、思わぬところでバッテリー切れに見舞われる。そのため、翌日以降の撮影のために、バッテリーの充電は欠かすことのできない仕事になる。

便利な道具を使いこなすには、電池の充電・管理が重要で、走り終えた後もそのまま、というわけにはいかない。余裕のある時や、移動の時間を利用してバッテリーの充電に心がけている。

輪行の場合は、どうしても予備電池に頼らざるを得ないが、カーサイの場合であれば、この充電器をひとつ車内に装備しておけば心強い。

予備電池、および充電器に関しては、サードパーティー製のものが色々と出回っていて充実している。特に純正にこだわる必要はなく、安価でいいものを手にいれたい。(2006/10)
 


おすすめ指数 ★★★★★