峠への招待 > 旅の小道具 >  バーエンドライト(Dixna他)



バーエンドライト(Dixna他)



突然現れるトンネル。トラックが轟音をあげて後から迫ってくる。
こっちの存在わかっているのか・・・追突されないか・・・轢き殺されないか・・・と恐ろしくて仕方がない。
写真のような自転車専用道のトンネルなら必要ないけれど、一般道のトンネルにはテールライトが絶対条件だ。

こういう時に大活躍なのが、いわゆる「バーエンドライト」だ。
名前の通り、ハンドルバーの末端に装着するテールランプということだ。


これを最初に考えた人は素晴らしい。
自転車を後から見た時に、このハンドルバーの両端は最も左右にはみ出している。

ということは、最も目立つ位置にあるということ。そこに2つのテールライトをつけてしまうというアイデアだ。
最初に使い始めたのが2008年。すでに15年以上使ってきたが、実に便利で満足している。


テールライトというものは、車体に付けるか、体に付けるしかない。
問題は、急に点灯したくなった時にすぐに操作できるかである。

いちいち停止してスイッチを入れなけばならない場所に付けると、面倒で使わなくなってしまう。
自動点灯機能ならその心配もいらないが、それでも本当に点灯しているのかどうか確認したくなる。

要するに、テールライトに求められるのは、
・必要な時に停止せずに点灯できるか ・点灯していることを確認できるか
・視認性は問題ないか ・雨天時などの耐久性  ・メンテナンス性  などであろう。


バーエンドライトの特徴
●必要な時に停止せずに点灯できるか(→手元に付いているため、いつでもON/OFFが可能)
●点灯していることを確認できるか(→手元にあるため簡単に点灯が確認できる。確認用の窓も付いている)
●視認性は問題ないか(→ハンドルの両端に付いているため、より視認性が高い。車幅の目安になる)
●雨天時などの耐久性(→機種によって色々な形があり、防水性の高い物もいろいろある)
●メンテナンス性(→基本的にはバーエンドから簡単に取り外せる。電池も単4、ボタン電池などいろいろ)


明るさも問題ない。見た目は小さなテールライトだが、視認性はなかなかいい。
スイッチ押すと、点灯→点滅→OFFと変わっていく。
スイッチは小さなボタンだが、特に問題なく使っている。


ただし問題点がないわけではない。実はこのバーエンドライトというのは、結構破損しやすい。
ハンドルバーの末端に付いているということは、何かあった時に真っ先に接触する部分だ。

停車していた自転車が倒れると、まず間違いなくハンドルから地面に接触する。
その時運が悪ければ、バーエンドライトを直撃して破損する。

フロントバッグを付けた自転車だと、倒れた時の衝撃は物凄く、一発で破損することがある。
また、電池交換のために引き抜こうと思ったら、頭の部分がちぎれた・・・なんてこともある。
これまで使ってきて、バーエンドライトは結構消耗品の部類に入るのかもしれないと感じた。


そして私の使っていたタイプは、意外と雨に弱いのに気が付いた。
雨天走行後ライトをチェックすると、レンズ内が曇っていることがある。どこからか水が入り込んでいるようだ。
そのまま放っておくと接触不良を起こし、誤動作になることもある。

過去、2度ほど点滅しなくなったことがある。そんな時はしっかりと乾燥すると復活する。
最新の機種なら、防水対策もしっかりされていることだろう。
様々な製品が発売されているから、デザイン、メンテナンス性、電池の種類等を比較して選ぶことだ。

今愛用している「Dixna」の製品もいよいよ入手困難になってきた。
先日見つけたサイトに若干在庫が残っていたので、最後のストック用に手に入れた。

これまで一度も使ったことがない人も、一度試してみるとその便利さがわかるはず。
トンネル内で唯一できることは、こうしたテールライト装備することだ。安全安心はこうしたことからだと思う。


ランドナーの美しいフォルムを崩さず、しっかりとテールライトを付けるには最適の答えではないだろうか?
あれこれクラシックパーツでテールライトを装備していても、乗車中にONできないのでは失格だ。
そして、本当に点灯しているのか体をねじって見てみてもよくわからない。

単4電池、エネループでしっかり使えるこのバーエンドライトはとっても使いやすい。
あまり使っている人を見たことがないのが、逆に優越感だ。こんないいものがあるのに・・・オススメですよ。

(初回購入 2008年8月)(直近購入 2024年5月)


おすすめ指数 ★★★★★