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日本の古本屋



その昔、古本を探すのは結構大変だった。

今みたいに、ネット通販も、アマゾンも、そしてヤフオクもない時代は自分の脚で探すしかなかった。

図書館で現物を目にして、古本街を手あたり次第に探したり、たまたま入った本屋で奇跡的に見つけたり・・・


探している古本との出会いは、まさに「運」しかないのがあたり前だった。

その後、古本屋各店がネット上に店舗を開設し、それが少しずつネットワークになっていった。

以前より格段に古本検索が便利になったけれど、それでも各店を一気に検索できる仕組みは貧弱なものだった。


「峠」に関する書籍は、古いものに歴史的価値がある。

消えかかりそうな峠、途絶えそうな道筋、そして人との関わり。


今では、トンネルひとつであっという間に越えてしまう峠だが、そこには多くの歴史がある。

峠越えするには、やっぱり歴史をしっかり学ばないとだめだろう。


久しぶりに古本を探していて、アマゾンでもヤフオクでも手に入らない物が色々出てきた。

そこで再び出会ったのが「日本の古本屋」のサイトだ。


「日本の古本屋」は全国約900店の古書店が出店し、在庫600万冊から購入いただけるインターネット古書店モールです。
 

凄い! 以前はせいぜい10店舗ぐらいのネットワークだったが、これほどまでに仕組みが出来ていたとは。

さっそく検索してみる。


検索キーワード 「の峠」で検索してみると、すぐに様々な峠にまつわる書籍が表示された。

中にはニューサイも含まれている。これはなかなか強力な検索システムだと感動する。


表紙の画像が
登録されていればより分かりやすいのだが、多くの古本は画像がない。

まあ書店の方の苦労も並大抵ではないだろうから仕方がない。


さて、見つけた古本の中身はいったい・・・それが大問題だ。

タイトルだけではどんな本なのかさっぱりわからない。


なんとかネットで検索して情報にありつける場合もあるが、なかなかそううまくはいかない。

そうした場合は、最後の手段、国会図書館へ出向くしかない。

ここへ行けば確実に現物、あるいはデジタル画像に出会うことができる。


その場で内容を確認し、必要であれば規定枚数内でコピーする。

そしてどうしても手に入れたければ「古本屋」に注文する。


そんなことを繰り返して、最近手に入れた古本がこれだ。

まあ、普通に暮らしていたら絶対に出会うことのない本ばかりだ。


自転車の旅に使えるかどうかはわからない。知らない峠も数多い。

しかし、峠を調べ続けていくと、いかに奥の深い世界だということがわかる。

これまで越えてきた峠の物語を読むと、あらためて歴史の重みを感じる。


まだまだ手に入れたい峠にまつわる本がたくさんある。

決して全部を読めないかもしれないが、日本全国の峠を少しでも知りたい気持ちだ。

そのうち、手に入れた「峠本」で紹介コーナーを作ってみたいと思っている。

 

(購入2022年2月〜)


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