GPS map60CS
こいつは高かった。
買うのに、相当勇気が必要だった。
だけど、買ってよかった。これは本当に楽しい道具だ。
走ること、散策すること、帰ってくることが楽しくなる。
知らなかった小道、知らなかった町並みを発見できる。
山岳、峠越え、ロード、ポタリング、どんな走り方でも、
どんな車種でも楽しく走れる。
1/25000 地図が常に目の前に広がる。
使い方は無限だ。
単3電池2本で、かなりの時間使用可能だ。
予備電池があればまず、電池切れで困ることはない。
機能はとにかく豊富だ。すべてを使用したこともなければ、解説もできない。
基本的な操作さえ覚えれば、あとは出かけるのみだ。
自宅を登録すれば、もうどこへ行っても怖くない。必ず帰ってこれる。
適当に走って、もうそろそろ帰るか、と思ったら自宅へナビ開始。
後は、行きと違う道をポインターが示す方向へ走ればいい。
右へ左へ、好きな道、気に入った商店街を通って行けばそのうち自宅が近づいてくる。
山岳で使用するには操作方法をしっかり覚えるべきだ。
ポタリングとは比べ物にならない状況下での使用には、生死が関わることもある。
最後の頼みの綱がこのGPSにもなりかねない。
GPSができること、できないこと、得手不得手を理解したうえで、必ず登山地図とともに使用すべきだ。GPSのみでは危険すぎる。
利尻富士へ登った。
天候悪く、視界がほとんどなかった。頂上までの残り、この先の道のり、到着予想時間など、さまざまな情報を提供してくれる。
行くべきか、戻るべきか。そうした判断の貴重なデータを得ることができる。
アウトドアには欠かせない道具になった。
何台も自転車があるから、すべてにホルダーがセットしてある。
一番使用頻度が高いのが、ランドナー。次にマウンテンバイク。
そして、ロード、スポルティーフの順番かな。
天気のいい休日は、気分でロード、スポルティーフを乗り換える。
GPSを乗せ替えて、さあ、今日は北かな、南かな、それとも西、東。
川がいいか、海がいいか、それとも郊外? 都心の公園?
あれ、こんなところに大使館が。大使館巡りも意外と面白い。
家から近い、馬込文士村の散策なんて、自転車が一番お似合いだ。
車にセットすれば、ほぼカーナビに近いことができる。
画面が小さいので、周囲を大きく見れないのが欠点だが、こんな車内でもしっかりとGPSの機能を果てしてくれる。
さすがに、今のカーナビのような経路探索機能は弱いため、そのまま車を走らせることはできないが、目的地までの方向、距離、標高などの情報は役に立つ。
まあ、無理すれば車でも使えなくはないが、やはりカーナビにはかなわない。
この機種の後継も発売され、ますます高機能、便利になった。
あまりにGPSばかり眺めているので、通常の地図を眺める機会が減ってしまった。
しかし、やはりどんなにGPSがよくなっても、紙地図にはかなわないところがある。
それは、やはり一度に得られる情報量の多さだ。
プランニング段階では、20万図、5万図が役に立つ。
走り始めたら、GPSがガイドしてくれる。
周囲を探索したくなったら、5万図が役に立つ。
ランチタイムには20万図で展望を楽しむ。
ツーリングに、この3つを持っていけば、ほぼ安全かつ贅沢な走りが楽しめる。
自転車1台が買えてしまうほどのGPSだが、楽しみ方は尽きることがない。
画面ばかり見ていて追突しないよう、充分注意して楽しんでください。
(購入2005年6月)