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セーフティー・インソール(ワークマン)



「ワークマンの安全靴が意外と自転車にいい」という話題でSNSに書き込んだところ、これを紹介された。
「セーフティー・インソール」なる、ステンレス製の板が入った中敷きだ。
本来の目的は、釘などを踏み抜かない為の安全な中敷きだ。

工事現場や災害現場、農作業などでは確かに足を守るために役立つアイテムだ。
まさかこれを自転車に利用した人がいるとは驚いた。

https://ameblo.jp/cicli-la-bellezza/entry-12909449005.html

この方のブログを読むと、すぐにでも試してみたくなり、さっそくネットで在庫を調べて買いに行ってきた。


見た目は普通のインソールと変わりはないが、確かに硬い。
ただし硬いといっても曲がらないわけではなく、適度なしなやかさを持っている。そして重さがある。


普通のインソールに比べて、両足で145g重い。ステンレスの板が入っている証拠だ。


使用レポートを読むと、実際の靴のサイズより一回り小さい物を買った方がいいとのこと。
このワークマンの「
ステップインセーフティシューズ」は27cmなので、0.5cm、1cm小さい物を2種類買ってみた。

どちらも問題なくフィットするが、かかと部分がご覧のような差が出る。使用上まったく違和感はない。
1cm小さいほうが簡単に取り外すことができる、というぐらいの差だ。


輸入販売元はモリトという会社。東証プライム上場の会社だ。

会社四季報より 【モリト株式会社】
1908年創業の服飾付属品の大手、米社買収で金属ホックは世界首位級。自動車内装部品等も。


履いた感じは確かに靴底の硬さを実感できる。歩いてみるとより変化がわかる。
ワークマンの靴は、靴先がスリムでトゥクリップ派には嬉しいのだが、やはり靴底が今一つだ。
特に気にしなければ問題なく使える。実際自分はここ数年のツーリングは全てこの靴で行っている。

それでも、自転車専用の靴に比べたら、やはり靴底の硬さは比較にならない。
砂利や岩場、倒木や凹凸などを越える際は、やはり「グニャ」という柔らかさを足裏に感じる。

そうした場所をずっと歩くにはリスクを伴う靴だ。
もう少し靴底が硬ければ・・・と自分でも思っていたが名案はなかった。


何か小細工して加工してみようかと思ったが、たいした効果も期待できそうもなく諦めていた。
そんな時にこの「セーフティー・インソール」を.紹介してもらった。
そうか、こんなのがあったんだ! 知らなかった。知っていればもっと早く使っていたのに・・・

さっそくインソールを入れ替えてテスト走行してみる。
トゥクリップに足を入れた瞬間からその違いに驚く。硬い! しっかりしている! 
まるで別物の靴を履いている感じだ。「グニャ」という感覚が消えている。

そうだ、そうだった。昔のサイクリングシューズはこんな感覚だった。しばらく忘れていた感覚だ。
いやぁ、実にいい。この靴は先芯入りなのでつま先も硬く、靴底も十分な硬さだ。
何か自分のペダリングが強くなった? そんな感じさえしてくる。


テスト走行ですっかりお気に入りになってしまって、そのまま追加購入に向かうことに。
この商品はネット注文できないので、在庫のあるお店に出向かなければならない。
こういうものは、見つけた時に買っておかないとあとで後悔することが多い。

使っている靴全てに使おうと、合計4足分も買ってしまった。
まあそれでも、1足税込み795円だからたいした金額ではない。

自転車専用の靴も、いまや数万円するものも多い。そこまで必要ない人は、こんな手もある。
自転車の乗り方もいろいろ。自分みたいなポタリング中心であれば、十分すぎる満足度だ。

(購入 2025年11月)


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